甲斐駒ヶ岳の五合目で凍った地面にペグを打てずに苦労しました。
赤岳鉱泉や行者小屋など雪が少なめのテント場でもカチコチの地面(氷雪面)に突き当たることが多い。せっかく用意したイーストン・ゴールド24″ ペグが役に立ちません。なにせ60cmを超える長さなので、ヘッドを叩いても先端に力が伝わりにくいのです。
雪山といえども、短く強靭なタイプのペグが必要だと痛感しました。無雪期用のVペグやYペグがある程度通用するかもしれません。本命はアイスクライミング用(凍った草付き用?)の通称イボイボ(コングのアルパインピトン「ワーティ」など)です。大昔に別メーカーの製品を1本買って持っています。
問題はペグを打つための道具。雪山ではそこらへんに転がっている石で打ち込むというわけにはいきません。ペグを打つためだけにトンカチを持っていくわけにもいきません。
カモシカスポーツのナップサック
カモシカスポーツ本店(高田馬場)を再訪しました。先日、アイゼンケースを買ったとき、目を付けていた道具があります。
上の写真は会員証代わりのメンバーズバッグです。エコバッグとして商品をこれに入れて持ち帰ると、購入金額が5パーセント引きとなる仕組みです。ナップサックのみ手元に残し、ダッフルバッグは断捨離しました。
さて、持ち帰った商品は……。
なんだこれは。ノコギリか。
カバーを外すと、鋭い切っ先があらわれます。
おっ、トンカチが付いています。
グリップが刻まれています。
凝ったギミックが付いています。
ただのトンカチにしてはお高い気がします。
バーンと商品名のロゴあり。
ペツル(PETZL)のアイスハンマー「ガリー(GULLY)ハンマー」
スミマセン。もったいつけ過ぎました。ペツルの「ガリー」です。アッズタイプとハンマータイプの2種類があります。もちろんハンマータイプを買いました。
シャフトの長さは45cmで重量は290gです。
付属品は、六角レンチと取扱説明書です。
クライミング・テクノロジーの「アルパインツアー」と並べてみました。うーむ、雪壁をダブルアックスで登るためのサブのピッケルとしては「ガリー」で十分かもしれません。せっかく買った「アルパインツアー」の立場はどうなるんだ。
マジックマウンテンの「アックスヘッドカバー」
マジックマウンテンの「アックスヘッドカバー」を同時に買いました。ハンマータイプ専用の商品は見当たらないので、アッズタイプを流用します。
樹脂製のカバーより軽くて安価です。
ハンマー側から先に差し込み、ベルクロで留めます。
カモシカスポーツは決算セール中
領収書の写真です。決算セール中でした。15パーセント(2,543円)引きは嬉しい。
「冬登攀具」の文字がカッコいい。ペグを打つんですけどね。いやいや、きっと雪壁でも使います。
レジで特別割引のハガキをくれました。8日間限定で20パーセント引き!
そう言えば、会員になったあと引っ越ししました。それでこうしたセールのハガキが届かなくなったようです。あらためて住所を登録させてもらいました。
その他の購入候補
ペツルの「ガリー」以外にも、ロックテリクスの「ゴルジュハンマー」と「ゴルジュライト」を購入候補として検討しました。氷雪用ではありませんが、草付きや雪渓によく効くとされています。カモシカスポーツ高田馬場店には3製品とも置いてありました。
全長と重量は次の通り。「ガリー」がいかに軽量かわかります。
製品 | 全長 | 重量 |
---|---|---|
ペツルの「ガリー」 | 45cm | 290g |
ロックテリクスの「ゴルジュハンマー」 | 38cm | 530g |
ロックテリクスの「ゴルジュライト」 | 30cm | 390g |
ピッケル代わりに単体で使えるか
「残雪の白馬岳」でピッケル代わりに単体で使いました。
ゆるやかな雪稜が主体なら、トレッキングポールと「ガリー」の併用で十分対応可能です。
もちろん、ダブルアックス登攀の片割れとしても利用できます。「残雪の利尻山」では、当初バリエーションルートを登るつもりでしたので、「アルパインツアー」といっしょに携行しました。(結局、一般ルートから登ったので、「ガリー」は宿に置いていきました)
まとめ
雪山テント泊で利用するペグ、スノーアンカーについてはこちらの記事をご参照ください。
雪山特有の張り綱の工夫についてはこちらの記事をご参照ください。
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