四方山話

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ヨセミテに学ぶ「居住者割引」の思想:なぜ日本の山は、日本の登山者に優しくあるべきなのか

松本市が2028年度の導入を目指すと正式に発表した「上高地の入園料義務化」。このニュースを前に、古くから日本の山を歩いてきたベテラン登山者のなかには、一抹の寂しさや割り切れなさを感じている方も少なくないのではないでしょうか。「山は誰にでも開...
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登山の「自己責任論」と「受益者負担」が行き着く先:国家が巨大なサブスクになる日

下界では初夏の陽気で半袖が心地よい5月ですが、ひとたび標高3000メートルの稜線に出れば、そこは一瞬で「厳冬期」が牙を剥く別世界です。今年のGWも、この時期特有の過酷な気象条件のもとで、痛ましい遭難事故が報じられました。そして案の定というべ...
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上高地入園料と大正池の死:幽玄を復元する究極のプラン

上高地の入園料義務化がいよいよ現実味を帯びてきました。松本市が2028年度の導入を目指すと正式に発表したことで、北アルプスの玄関口は大きな転換期を迎えています。これまで、この手の議論になると決まって出てくるのは「国立公園はみんなのもの」「お...
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ギアマニアとミニマリズムの両立は可能か?

登山家は、本質的に「削ぎ落とす」ことに美学を感じる生き物です。しかし、どうしたことか。私たちの周囲には、最新素材のシェル、用途別のピッケル、そして「いつか読むはず」の山岳雑誌が、ゴアテックスの防水透湿層(メンブレン)よりも複雑に、あるいは未...
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人生という名の最難ルート、『クリフハンガー』より『LIFE!』を観よう

登山をテーマにした映画といえば、何を思い浮かべるでしょうか。『クリフハンガー』の超人的な片手懸垂や、『バーティカル・リミット』のニトログリセリンを背負った雪山疾走。山屋からすれば「そんなバカな!」とツッコミの嵐が吹き荒れるド派手なアクション...
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「イーロン・マスクのAI未来予測」と「登山やクライミングの意義」

最近、少しぞっとするような、それでいてどこか滑稽な未来の話を耳にしました。あのイーロン・マスク氏が予測する、AIとロボットがもたらす「アバンダンス(富の潤沢化)」の世界についてです。氏の予測を知らない方のために少しだけ説明しますと、これから...
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グーグルという「一般ルート」と、Bingという「バリエーションルート」:本当に使える山道具レビューの探し方

現代の「山道具探し」で遭難していませんか?最近、「〇〇(例えばハードシェル) 比較」と検索窓に打ち込むたび、雪山でホワイトアウトに巻き込まれたような心細さを覚えます。画面に表示されるのは、どこかのECサイトの立派なカタログか、あるいは「おす...
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「岳人」復活せよ

本当は、「岳人」をすっかり買わなくなった、というタイトルにする予定でした。「岳人」の経営が傾いて、モンベルが引き継ぐと知った時には拍手を送りました。カジタックスのときもそうでしたが、さすがやってくれるわい、と(上から目線)。しかし、引き継ぎ...
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なぜロッキーはドラゴに勝てたのか?『プリズナートレーニング』の視点で解き明かす「野生の強さ」の正体

1985年公開の『ロッキー4/炎の友情 』。この映画の白眉は、最新鋭の科学に守られたイワン・ドラゴと、極寒のソ連で孤独に己を追い込むロッキー・バルボアの対比にあります。当時の私たちは、そこに「根性」という情緒的な勝利を見ていました。しかし、...
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登山のトレーニングを『囚人』に学ぶ。極限の自重メソッド「キャリステニクス」

別の記事で、短い時間で心肺と筋肉を追い込むHIIT(高強度インターバルトレーニング)の合理性と、その根底にある哲学について触れました。その延長線上で、今回はもう一つの極限的なメソッド、「プリズナートレーニング」について少しばかり考えを巡らせ...
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