ガスカートリッジを空港(飛行機)で没収された

即、没収

利尻のホームセンターで購入したガスカートリッジ。
SOTOのパワーガス250
定価626円で販売されていました。

帰りの稚内空港でザックに入ったままでした。検査機を通すやいなや、係員のお姉さんの顔から笑顔が消えました。
「何か危険なものは入っていませんか?」

ガスカートリッジはヘルメットの内側に入っていました。少しくらい輪郭がぼやけそうなものですが、X線はお見通しです。没収されました。

利尻山では結局使わなかったのでピカピカの新品です。すこし泣けました。

昔はゆるかった

1998年のクライミングツアーを思い出しました。新千歳空港から赤岩青巌峡に直行する経路でOD缶を入手するのは難しいので、スーパーやコンビニでCB缶を入手して使えるようにイワタニのジュニアコンパクトバーナーを携行しました。占冠村(しむかっぷむら)のスーパーで無事、CB缶を入手しました。余った缶はザックに入れたまま、東京に帰ってきました。

昔より厳しくなったのか、検査機の性能が向上したのかわかりませんが、今回は見逃してもらえませんでした。

イワタニプリムスのサイトには北海道、沖縄、屋久島におけるガスカートリッジの販売店舗が掲載されています。
☞「航空機利用の主要登山・キャンプエリアでのプリムス・ガスカートリッジ販売店について
ニッポンレンタカーの営業所では、ICI石井スポーツの協力のもと、各メーカーのガスカートリッジを販売しています。
☞「ニッポンレンタカー北海道 – ガスカートリッジ販売のご案内

ピッケル、アイゼンは大目に見てもらえるらしい

別の係員が「これは?」と、こちらからは見えないモニターらしきものを指差します。

雪山登山の道具として、ピッケル、アイゼンを押し込んであります。小さなナイフを含むマルチツールが雨蓋に入っています。こうした鋭利なモノは凶器となり得ます。ピッケルなんかは、凶器と言うよりは武器ですね。

ボソボソした声で「いや、これはいい」的なやりとりがありました。もう一度ザックを検査機にくぐらせたのち、通過させてもらえました。

ほっ。ピッケル、アイゼンは、ガスカートリッジとちがって、人間が貨物室に侵入して手にとらない限り危険物にはならないので、大目に見てもらえるようです。まぁ、これらは往路(羽田→稚内)で大丈夫でしたので心配していませんでした。

もし没収されるようなら、飛行機で登山に出かける人は金輪際いなくなるでしょう。

手荷物も身体もしっかりチェックされた

次は、機内に持ち込む荷物の検査です。

ノートパソコンとかは入っていませんか?

はいはい。デイパックから取り出して別のトレイにのせます。緩衝材入りのケースから取り出そうとすると、「あ、そのままで結構です」と言われました。あとで調べたら、リチウム電池が問題視されるのですね。ときおりスマホの電池が膨張しただの破裂しただのニュースで報道されるとおり、危険物とみなされています。

液体は入っていませんか?

はいはい。セイコーマートで買ったオレンジジュースの余りを100均のボトルに移し替えて、入れてありました。飛行機のなかで喉が乾いたら飲むつもりでした。係員がボトルのフタをあけ、手であおいで匂いを嗅ぎました。「結構です」

他に金属物は身に着けていませんか?

えっ? 財布、時計、スマホ、音楽プレイヤーはトレイにのせてあります。刑事コロンボがペンを探すように、体中のポケットをポンポン叩きました。職業的な無表情で見守る係員の皆さん。あっ、ネックストラップにデジカメがぶら下がってた。

ガスカートリッジのことと言い、無事登山を終えたあと、すっかり気が抜けた状態だったようです。

それにしても次から次へと言い当てられました。手荷物や身体が検査機をくぐる前にもかかわらずです。預け荷物がチェックに引っかかったので、特別に厳しくチェックされたのではないかとさえ思いました。

ガスカートリッジ問題はなんとかならないものか

ガスカートリッジを現地調達するのはいいとして、飛行機で持ち帰ることはできません。

じゃあ、郵送で、と考えがちですが、危険物は郵送できません。もし航空機輸送でチェックにひっかかったら、処分するための費用を払わされるかもしれません。ガスカートリッジを通信販売で買うと宅配してくれますが、あれは陸送専用の契約をしているそうです。個人が陸送を頼めるかどうかは不明。もし出来たとしても、ガスカートリッジ数個のために、送料を払ったり、荷造りの手間をかけるのは面倒です。

そのへんのゴミ箱に捨ててくるわけにもいきません。そのせいか、キャンプ場などに残置してくる人がいるとか。避難小屋などに残置すれば、もしかすると人の命を救うことがあるかもしれませんが、管轄するお役所は禁止するでしょう。

登山に造詣が深いオーナーが経営している宿なら引き取ったり、預かったりしてくれるかもしれません。何度も利用するなら、信頼関係のもとアリだと思います。

いちばん理想的なのは空港でガスカートリッジの交換システムを作ってくれること。新品のガスカートリッジのキャップを封印して販売し、「未使用なら引き取る。または、行き先の空港で同等品を渡す」なんてのはどうでしょう。空港も没収したガスカートリッジを処分する手間が省けます。直接の儲けにはなりませんが、登山者の飛行機利用を促進するでしょう。いささか夢物語が過ぎますか。

ここはひとつ、堂々と自己申告しようではありませんか。空港の検査機の前で、自らガスカートリッジを差し出しましょう。

映画「マッドマックス~サンダードーム」で、メル・ギブソン扮するマックスがバータータウンの入り口で所持品を検査されたとき、全身から次々と武器を取り出し、テーブルの上に並べ立て、検査官があっけにとられる場面があります。

メル・ギブソンになりきってガスカートリッジを差し出せば、少しは気分が晴れるというものです。

元をとる

帰りの飛行機では機内サービスで無料のドリンクが提供されていました。いの一番にホットコーヒーを頼みました。ちょっとだけガスカートリッジの元をとりました。

せこいメル・ギブソンです。

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