登山オーバーシューズおすすめ~簡易型が使いやすい

登山オーバーシューズおすすめ~簡易型が使いやすい

これから本格的に雪山に登ろうというのに四季用の登山靴を買ったのは、オーバーシューズを履けばある程度の保温性と防雪性を確保できるという計算があったからです。

LOWAの登山靴を探して大都会をさまよう
積雪期用の登山靴。雪山に再入門するにあたって、これだけは絶対に揃えなくてはなりません。無雪期なら、極端な話ジョギングシューズでも登れるんですけどね。最近の登山靴の傾向には疎いです。ひと頃もてはやされたプラスチック製は影をひそめて、皮革製に回

オーバーシューズってどんなモノ?

アライテントのサイトでは「あまりグレードの高くない皮革製のブーツで冬山に入る場合に足の保護のために大変有効な装備です。」と紹介されています。

ロングスパッツ(ゲイター)に靴底を付けた形状となっており、登山靴をすっぽり覆うことができます。靴底はたいてい丈夫なターポリン製となっています。既製品ではサイズが2センチ刻みくらいなので、登山靴のサイズや形状によっては相性が悪いかもしれません。アイゼンの長さを調整し直す必要があります。

mont-bell / GORE-TEX オーバーシューズ

GORE-TEX オーバーシューズ – mont-bell

mont-bell / シンプルオーバーシューズ

➡ シンプルオーバーシューズ – mont-bell
➡ モンベルのシンプルオーバーシューズ(Youtube動画)

Ripen / ゴアテックス オーバーシューズ

ゴアテックス オーバーシューズ – ARAI TENT
➡ 【登山本店】ゴアテックスオーバーシューズ – Mt.石井スポーツ

Ripen / ブーツカバー

➡ ブーツカバー – ARAI TENT

簡易オーバーシューズがおすすめ

Ripenのブーツカバー(旧モデル)

私が昔から愛用しているのは、ICI石井スポーツで買ったペラペラの薄いナイロン素材の製品です。総合カタログに掲載されていません。インターネットで検索しても情報が出てきません。正式な商品名や製造元は不明です。素材を示すタグも付いていません。ICIのオリジナル製品でしょうか。アライテントのサイトに「ブーツカバー」として掲載されています。

ロングスパッツの甲部フックをかけるためのループを備えていますから、雪山用として売られているのは間違いありません。値段は千円くらいです。かなり使い込んでボロボロになっています。ところどころ穴があいていますが、まだまだ使えます。

LOWAチェベダーレにブーツカバーを履かせる

大きさには十分な余裕があり、厳冬期用のゴツい登山靴が余裕で入ります。薄いテープを踵の後ろで蝶結びにして留めます。コードロックを付けてもいいかもしれません。

甲斐駒ヶ岳山頂にてカップヌードル準備中

生地がダブついていると、アイゼンの爪に引っ掛けやすいので要注意です。ベルトの内側にしっかりたくしこんでやる必要があります。

ロングスパッツをかぶせて、アイゼンを装着すれば、サイドのたるみは気にならなくなります。薄いナイロン地なので、アイゼンの長さを調整し直す必要はありません。

現代風のアイゼンを装着すると、サイドのたるみが気になる

しかし、現代風のアイゼン(グリベルのエアーテック・ニュークラシック)を装着すると、サイドのたるみを押さえるテープがありません。さあ、どうしましょう。

グリベルの一番人気アイゼン、エアーテック・ニュークラシック詳細
メーカーや輸入代理店がそう発表しているわけではありませんが、店頭の在庫状況を見る限りでは、グリベルの一番人気アイゼンは「エアーテック・ニュークラシック」(Air Tech New Classic)です。人気の理由は、 縦走から急峻な氷雪壁

ブーツカバーのたるみを押さえる

別途、両面ベルクロテーブを用意して、甲部に巻いてみました。うーん、いささか面倒くさい。一日に一回の作業なので良しとしましょうか。そのうちベルクロテープを縫い付けて簡略化します。

テント内ではブーツカバーに入れたまま安置する

テント内ではブーツカバーに入れたまま安置する

テント内ではブーツカバーに入れたまま安置します。

テントの周辺程度ならブーツカバーのまま歩き回ります。

保温のためシュラフカバーの内側に取り込むのも抵抗がありません。もっとも昨今の登山靴はオール皮革ではないので、テント内に放置しても、翌朝履いたとき氷の塊のように冷たくなることはありません。

明るい緑色のブーツカバーは現行モデルです。ロングスパッツのフックを掛けるループにオレンジ色のループを付け足しています。フックを掛けるときに指でつまみやすくしたつもりですが、あまり効果的ではありませんでした。ARAI TENTさん、ループの根元を横方向2箇所にして、フックを掛けやすくしてもらえませんか?

「ビブラムソールが隠れてしまうと、岩場でスタンス(フットホールド)を踏めないんじゃないの?」

と心配する人がいるかもしれません。

私は「雪道になったら林道でもアイゼン装着」主義です。地面と接するのはアイゼンの爪です。岩と雪と氷のミックス帯でも同様です。オーバーシューズの生地もある程度は地面(雪面や岩角)に接触するので擦れ切れてきますが、パックリ裂けてしまわないかぎりは雪が侵入することはありません。アッパーや靴紐が雪と直に接触するよりはずっと保温性、防雪性に優れています。

その他の利用法

登山の行き帰りはスタッフバッグとして利用する

  1. スタッフバッグとして利用できます。電車での行き帰りなど、ザックの中ではスパッツや手袋など濡れものを収納します。
  2. ダウン製のテントブーツの上からさらにこのカバーをかぶせると、テント周辺を歩き回るくらいは大丈夫です。
  3. 登山靴のポリウレタンが突然破壊したら? ガムテープや細引きで補強したうえで、このカバーをかぶせれば心強いでしょう。

ブーツカバーとしても使えるスタッフバッグ」だと考えれば、コレを2つくらいザックに忍ばせても損はしません。

新品をひとつ買っておく

この貴重なアイテム、細々と生産され続けているようですが、「ツバ付きの目出し帽」と同様に登山用品店から姿を消す日が来るかもしれません。簡単な構造なので、いざとなったら自作できなくもないのでしょうが、見かけたら買っておきましょう。

例年、石井スポーツの店舗で11月頃にロングスパッツ(ゲイター)の近くにひっそりと陳列されます。年を越す頃には売れ切れてしまいます。他の登山用品店では見かけたことがありません。

Forty below overboots

コメントにて、Forty below overbootsを教えていただきました。

ホームページではエベレスト登頂の写真を見ることができます。デナリ、ヒマラヤ、極地の探検隊で利用されているとのこと。

素材は、特殊なナイロン被覆、伸縮性のある独立気泡ネオプレン発泡断熱材、2層の熱反射チタンを使用しています。注文ページで、ツートンカラーの色を選択し、登山靴のサイズ、モデル、サイズ、ソールの長さの実測値、クランポン(アイゼン)のブランド、モデル、バインディングの種類(いわゆるワンタッチ式、セミワンタッチ式、バンド式)を入力します。

変更履歴

  • 初公開(2017年2月12日)
  • ブーツカバーがアライテントの製品である旨を追記しました。(2017年10月28日)
  • 「Forty below overboots」の情報を追記しました。(2018年2月27日)
  • 見出しを整理し、写真を追加しました。(2019年1月8日)

コメント

  1. n より:

    装備の参考にさせていただきました。
    アライテントのブーツカバーですね。

  2. kamiyama より:

    nさん、コメントありがとうございます。
    アライテントのサイトに掲載されていますね。
    記事を訂正させていただきます。

  3. 40 より:

    Forty belowというオーバーブーツがあります。ウエットスーツ生地で伸縮性があり、登山靴にぴったりフィットします。個人輸入ですので購入するのが手間ですが・・・。登山靴のメーカー、靴の種類、ソールの長さからぴったりのサイズを選んで送ってくれます。少々重いですがご参考までに。

    • kamiyama より:

      40さん、コメントありがとうございます。
      Forty belowのサイトを見させていただきました。エベレスト登頂の写真が説得力抜群ですね。記事に反映させていただきます。

  4. つぐみ より:

    とても参考になり、有り難かったです。早速ライペンアライテントのブーツカバーを使ってみました。とても良かったですが、モンベルの6本爪アイゼンを装着したら、靴とアイゼンを固定する小さな爪部分にカバーが当たり、穴が空いてしまいました。機能上問題無いですがこれは仕方無いですよね。
    あと、私はラフ&ロードの自転車用ブーツカバーを使用して雪山に入りましたがこれもとても良かったです。

    • kamiyama より:

      つぐみ さん、コメントありがとうございます。
      地面(雪)と直接当たる爪先や踵よりも、アイゼンの金具と当たる箇所のほうが擦り切れやすかったということですね。「ラフ&ロードの自転車用ブーツカバー」を調べてみました。アルパインブーツが入るサイズがあると良さそうです。