2018年1月20日、早朝の「登山天気」
1月前半は野暮用が多く、また休日と天候が噛み合わず、なかなか泊まりで遠出できませんでした。
厳冬期の三千メートル級で登山指数「A」を望んでいたら、いつまでも登山に出かけられません。だいたい「D」か「E」で推移し、たまに「C」が出現します。厳冬期の評価基準は降水確率よりも風の強さを重視しているように見受けられます。雪ダルマのマークがあっても、風が弱いと「C」が付いたりします。
八ヶ岳山荘→行者小屋
八ヶ岳山荘
八ヶ岳山荘の標高は公式には1502mとなっていますが、1530mと表示されました。
道がいったん下りになるあたりからアイスバーンがあらわれました。
オーバーパンツはファイントラックのアルマパンツです。暖かいので、サイドファスナーを腰から膝まで開けたまま歩きました。やはりサイドフルオープンできるオーバーパンツを買ってよかった。
赤岳山荘
赤岳山荘でアイゼンとスパッツを装着しました。阿弥陀岳が見えます。
赤岳鉱泉のアイスキャンディーは有名ですが、ここにも小さなアイスキャンディーがあります。
南沢
南沢を登っていきます。夏道が露出している場所が多く、アイゼンの爪がガリガリ削られます。
傾斜がゆるやかになり、明るく開けた場所から大同心が見えます。
行者小屋が近そうです。ここまでの登りで汗ばみました。汗冷えした状態でテントを設営したくないので、ペースダウンしてベースレイヤーを乾かすモードに切り替えました。昔はゴールが近づくとラストスパートしたものですが、今や賢者の落ち着きを獲得したのでしょうか。いやいや賢者なら厳冬期にバリエーションルートに出かけたりしないでしょう。
行者小屋
テント場
行者小屋のテント場に着きました。周囲を取り囲む森の上に赤岳と中岳がそびえています。
トレース沿いの快適な場所は先住者で埋まっています。トレースより上に10mほど入り、膝くらいまで潜る雪面を足踏みして固めました。スコップで掘るよりよほど効果的ですが、納得がいくまで20分くらいかかりました。
モンベルの「U.L.ドームシェルター 2型」を設営。210cm×130cm×95cmで820gと抜群に軽量コンパクトです。雪山で通用するでしょうか。
モンベルのページには“冬期や気温の低い条件下では、結露などの理由で換気性能が低下する恐れがありますので、ご使用はお控えください。”と記載されています。自己責任で使用します。
直径3mmの張り綱を4箇所に付けました。両端を自己流自在結びにしました。ペグはイーストン・ゴールド24″ です。長さが60cmもあるので深雪に普通に刺すだけでバチ利きします。「新雪の西穂高岳」で活躍しましたが、行者小屋ではすぐ固い地面に突き当たる箇所がありました。
水場
テント場の端から赤岳・阿弥陀岳方面に30mくらい行くと水場があります。水タンクをたずさえて戻ってくる人が写っています。森の上に中岳と阿弥陀岳がそびえています。
冬のこの時期にパイプからザーザー流れています。プラティパスの口をつけると、数秒で満杯になりました。水に不自由しない雪山テント泊はありがたい。
テント泊受け付け
テントを設営して、水を確保して、「AGF ブレンディ スティックカフェオレ エスプレッソオレ微糖」で一服してから、テント泊の受け付けに行きました。1,000円の領収書と、テントの外側にぶら下げておく札を撮影しました。
トイレ
全体写真は自粛します。
テント泊装備
ドームシェルターのドアパネル上部はメッシュになっています。天頂部も一部メッシュになっています。本体生地に通気性がないので、常時オープンのメッシュで通気性を確保するデザインになっています。つまり保温性はないに等しい。
マットレスはモンベルの「フォームパッド 150」です。サーマレストのZライト ソルのそっくりさんですが、厚さは1.5cmと薄めです。
シュラフはモンベルの「U.L.スーパー スパイラルダウンハガー #3」です。
- 【リミット温度】-2℃
- 【コンフォート温度】3℃
シュラフカバーはモンベルの「ブリーズドライテック サイドジップスリーピングバッグカバー」です。
テント、マットレス、シュラフともに先般の「初冬の西穂高岳」より軽装化しました。はたして底冷えのする八ヶ岳で通用するのでしょうか。
はっきり言って、寒くてほとんど眠れませんでした。
夜のテント場
こちらの記事に続きます。
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