登山家の腕時計、アナログ派?デジタル派?

初冬の西穂高岳に登って数日後、ソーラー電波のプロトレックに「LOW」と表示されるようになりました。一瞬、寒冷地でイカれたのかと思いましたが、寒冷地が初めてではありません。充電不足かと思い、意識的に日光浴させたものの、「LOW」表示が消えてくれません。

どうやらソーラーパワーを蓄える二次電池に寿命が訪れたらしい。2007年頃に購入し、スーツ着用のオフィスでも、クライミングの岩場でも、汗だくのジョギングでも左の手首に巻き続けてきました。「結局10年くらいで電池が劣化して交換するんだったら、普通の電池でいいんじゃないの?」という素朴な疑問はさておき、電波時計の日時合わせ不要で1秒と狂わない便利さを一度味わうと手放しがたいです。

時計屋さんに電池交換に出すにしても年末年始をはさむと日数がかかりそうだし、1月前半に予定している登山はこの時計で乗り切りたい。「LOW」を横目で見ながら使い続けていたら、ついに液晶全体の表示が消えました。

こうなっては是も非もありません。ヨドバシカメラに持っていきました。電池交換の料金は3,240円、所要日数は2~3週間、と言われました。

著名登山家はアナログ派

さて、本題のアナログ派とデジタル派です。サンプルは少ないですが……。

竹内洋岳さん

竹内洋岳さんはヒマラヤ登山で、時間の進み具合が直感的にわかるアナログ時計を使ったそうです。

竹内さんはプロトレックのアンバサダーに就任されています。

竹内 洋岳 - アンバサダー - プロトレックとは - プロトレック - 腕時計 - CASIO
プロトレックのアンバサダーであるスペシャリストたちの特別インタビュー。

大場満朗さん

大場満朗さんは「南極大陸単独横断行」のなかで、南半球の太陽の動きに合わせて時針が逆に回る腕時計を特注したと書かれています。

自分はデジタル派

かくいう私はデジタル派です。心情的にはアナログ派なんですけどね。自宅の掛け時計はアナログです。

デジタル派に転向した決定的な出来事

学生時代、とある山頂近くの無人小屋に寝泊まりしたとのこと。当時の山日記を引用します。

まだ明るいうち、4時半頃シュラフにもぐりこみ、目が覚めて、ラジオをつけると6時50分。ほんとに? よく眠ったような眠っていないような……。東の空を見るとほの明るい。寝過ごした!? あわててラーメンに切りモチを放り込んでたべる。ところがラジオをよくきくと夜の7時らしい。東の空が明るく見えたのは残照か。6~7時というと、夜でも朝でも通じそうな時間帯だ。ちょうどまずい時に目が覚めたものだ。明日の朝食もたべてしまった。どうしよう。

このときはアナログの腕時計でした。日付の表示がなく、時針と分針と秒針だけの素朴なタイプです。午前6時50分なのか午後6時50分なのか区別がつきません。晩秋でしたが標高が高いので遅くまで空が明るく、地平線が赤っぽいような黄色っぽいような色に染まっていました。その方角が東か西かで判定できそうなものですが、垂れこめた雲とガスで拡散し乱反射して、地平線全体が染まっていました。

それ以来、デジタル派に転向しました。

デジタル派でも12時間表示派と24時間表示派に分かれるかもしれません。私は断然24時間表示派です。その理由は2つあります。

アラームの掛け間違い問題

「午前6:00」にセットしたつもりが、「午後6:00」にセットしたら目も当てられません。一度ならずこれで失敗しました。24時間表示なら、「6:00」と「18:00」で間違えようがありません。

「午後12:35」って、どっちやねん問題

メーカーや機種によってちがいますが、24時間表示でいうところの「12:35」は、12時間表示では「午後12:35」と表示されます。あれ? 正午から35分経過したのなら、「午後0:35」が正しいんじゃないの? どうも納得がいきません。気持ちが悪い。24時間表示ならこの問題は起きません。

忙しいギョーカイ人のスケジュール表には「深夜1:00」を「25:00」と表記する慣習があるそうです。これは拡張24時間表示とでも呼ぶのでしょうか。

代替機、兼、補完機

プロトレックが旅に出ているあいだ、代替機はどうしましょう。数日はスマホを見てしのいだのですが、長年かけて沁み付いた左手首を見る習慣はなかなか拭えません。観念して、安価な時計を買うことにしました。

ジョギングの周回コースでラップタイム、スプリットタイムをとる機能くらいは欲しい。それなら、プロトレックが戻ってきたあとも、機能がダブらないので使い道があります。

できればプロトレックの電池交換費用より安価にすませたい。ヨドバシカメラで買いそうになったのがコレ。安価な時計の棚にズラリと並んでいるうちのひとつです。

150ラップ計測できるので機能的には十分。でも、実物はどうしても安っぽい。

ビックカメラに転進して、やや高価でも長く愛用できるものを、と方針を変更して選んだのがコレ。

本当はランナーズウォッチらしいビビッドな色が欲しかったのですが、現物がないので仕方がありませんでした。

この色が欲しかった。でも、Amazonで購入して届くまでの1日さえ惜しかったのです。

近々行く予定の雪山にはこいつを嵌めていきます。

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