雪山登山用アウターシェルはマーモットのザイオンジャケットでいこう

雪山登山用アウターシェルはマーモットのザイオンジャケットでいこう

ポーラテック(Polartec)社のネオシェル(Neo shell)素材の製品が欲しかった

雪山に復帰し、新しい知識を仕入れるべく山岳雑誌を舐めるように読んでいたとき、最先端の防水透湿素材であるポーラテック(Polartec)社のネオシェル(Neo shell)を知りました。

透湿する、と言うよりは、通気するらしい。

YoutubeのPolartec公式チャンネルでは、ネオシェルのメンブレンを通過した空気がボコボコと泡になって水のなかに吹き出す動画が公開されています。

Polartec® NeoShell® Athlete Testimonial

他社の防水透湿素材、たとえばモンベルのブリーズドライテックで同様の写真が公開されていますが、泡の大きさが段違いです。

購入候補

さっそくインターネットでネオシェル製のジャケットを検索しました。

Karrimor boma NS jkt (unisex)

登山用品のブランドとして信頼感があります。店頭でさわってみて、デザインや生地のボリューム感など一番しっくり来たのですが、4万円超えの価格に二の足を踏みました。

Teton Bros. Tsurugi Jacket KB (Unisex)

こちらは気鋭の国産ブランド。斜めのジッパーが斬新です。普通のジャケットだと前立てのファスナーが腹部でゴロついて、足上げの邪魔になったりしますが、アノラックやプルオーバーだとそれがありません。こちらも4万円超え。グレードダウンしたTsurugi Lite Jacket (Unisex)でも3万5千円です。

L.L.Beans Men’s Bean’s NeoShell Jacket, Colorblock

メンズ・ビーンズ・ネオシェル・ジャケット、カラーブロック|L.L.Bean公式通販
メンズ・ビーンズ・ネオシェル・ジャケット、カラーブロックのページです。メンズ・レディース・キッズのアウトドア向けジャケットやコートからカジュアルアパレル、トートバッグ、リュック、ビーンブーツ、寝具、ペット用品など豊富に取り揃えています。

L.L.Beansで雪山用ウェア? ファミリーキャンプのイメージが強いブランドですが、ときどきアルパインクライミングでも通用しそうな本格的な商品が出ます。定価4万9千円也。直営店に行ってみましたが、実物とはお目にかかれませんでした。カタログにもWEBにも出ていないネオシェル製ジャケットがセール価格の3万円切りで出ていましたが、自分に合うサイズがありませんでした。ポーラテックフリースの手袋がセール価格で1,500円になっていたので買いました。

ダークホース:マーモットのザイオンジャケット(Marmot Zion Jacket)

うーん、ネオシェル製品って高価格だな~。やはり無難なゴアテックス製品にしようか。長い物には巻かれておこうか。モンベルの「ストリームパーカ」とか。

そう思いながらインターネットの海をサーフィンしていると、ダークホースと言って良さそうなマーモットのザイオンジャケット(Marmot Zion Jacket)に出会いました。2015年モデルらしくセール価格で3万円切りになっていました。

本家サイトの紹介ページ

https://www.marmot.com/zion-jacket/81590.html

オンラインショップ

Yahoo!のページから購入(現在リンク切れ)。 税込み29,800円で、Tカードに溜まっていた2,458ポイントを利用し、合計27,342円でした。

ザイオンジャケットの写真

全体

フード正面

フードが大きくて、ヘルメットをかぶると鼻まで隠れるデザインとなっています。首元と頬のドローコードで開口部の大きさを調節できます。

フード背面

背面のドローコードで前後の長さを調節できます。

身頃

ファスナーは全て止水タイプです。

胸ポケットがあるのがうれしい。左肩のポケットはスキー場でチケットを入れるためでしょうか。

脇下のピットジップの有無については賛否両論ありそうです。ネオシェルは通気性の高さをウリにしているのだから不要ではないのか? この商品は保温性を高めるため裏側全面に起毛素材が貼られているため、オーバーヒートを一気に開放できるようにピットジップが設けられているようです。ミドルレイヤーのポケットにアクセスしたいときに、ここから手を差し込めばよいので便利です。

両脇のポケット

両脇のポケットは、ザックのウエストベルトと干渉しにくい高い位置に設けられています。モンベルのアルパインサーモボトル0.5リットルが余裕で入る大きさです。

2017年春にヌプツェで帰らぬ人となったウーリー・シュテックはテルモスを持たず、ウエアの下に普通のボトル(ペットボトル?)を入れていったそうです。体温で温まるので水分が凍らないということでしょう。ウーリー・シュテック気分を味わうには良さそうです。

袖口

伸縮性のゴムは付いていません。面ファスナー(マジックテープ? ベルクロ?)でサイズを調整します。厚手のグローブを袖のなかにたくしこむ使い方を前提としているようです。

欧米サイズらしく袖は長めですが、私は腕が長いほう(身長175cm、横リーチ180cm)なので、手首がしっかり隠れて丁度よいくらいです。

裏地

全面に薄いフリース(トリコット起毛地)が貼られています。前身頃のフリースは厚くなっています。右胸の内側にポケットがあります。

縫製箇所にシームテープが貼られているのがわかります。

首の後ろのタグ

左裾のタグ

重量

Mサイズで実測571gです。

真冬の自転車でスースーした

昨季入手したのですが、まだ実戦投入していません。

先日、初冬の谷川岳に携行しました。自宅から往復の交通機関まで、いちばん上に着ていました。ところが、行動中は気温が高かったため、ついに着ることがありませんでした。

真冬に一度、通勤の自転車でダウンジャケットの代わりに着てみました。見た目の重厚感とは裏腹にスースー通気することに驚きました。ゴアテックスのジャケットなどは「透湿してるのかな。たぶんしてるんだろうな」という感じですが、こいつは確実に透湿しています。通気しています。

通気性が高いハードシェルとして購入したつもりですが、公式サイトではソフトシェルに分類されているくらいです。

「雪山の稜線で強風に晒されたら寒いんじゃないの?」と素朴な疑問が湧きます。おそらくじっとしていたら寒いでしょう。保温着というよりは行動着ですね。

行動し続けても蒸れにくい、オーバーヒートしにくい。風雪に叩かれながら行動し続けるような状況にピッタリではないでしょうか。いや、できればそんな状況には陥りたくないものですが、雪山に通っていればいずれ真価を発揮するときがくるでしょう。

実戦投入してみた

2017年12月から実戦投入しました。羽織ったときの安心感は絶大です。当分はこのザイオンジャケットでいきます。

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テント場お隣りの方達が動き出したので目が覚めました。それから間もなくスマートフォンがアラームを鳴らしました。テント内の気温は-7℃くらいでした。好天です。無事戻ってこれますように。先行者の姿が見えると安心します。丸山丸山から行く手を望みます
厳冬期の阿弥陀岳北稜をソロで登る【登頂編】2018年1月21日
朝食と身支度朝食はどん兵衛です。それから行動用の飲み物を作りました。 普通のボトルにホットレモンを0.5リットル テルモスにお湯を0.5リットルホットレモンはジャケットの胸ポケットに入れ、行動中に立ったままちびちび飲みました。それとは別
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2018年秋冬、本家サイトでザイオンジャケットが姿を消しました。

ネオシェルのハードシェルが欲しいのであれば、ティートンブロス製品が有力です。

変更履歴

  • 初公開(2017年12月16日)
  • 「実戦投入してみた」を追加しました。タイトルを「今季の雪山用アウターシェルはマーモットのザイオンジャケットでいこう」から「雪山用アウターシェルはマーモットのザイオンジャケットでいこう」に変更しました。(2018年5月22日)
  • 2018年秋冬、本家サイトでザイオンジャケットが姿を消したことを追記しました。(2018年12月13日)

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