初冬の西穂高岳をカジュアルに登る【登頂編】2017年12月22日

テント場


お隣りの方達が動き出したので目が覚めました。それから間もなくスマートフォンがアラームを鳴らしました。テント内の気温は-7℃くらいでした。


好天です。無事戻ってこれますように。


先行者の姿が見えると安心します。

丸山


丸山から行く手を望みます。ピラミッドピークの三角形に日が当たっています。


独標が近くなってきました。標識が立っているのがわかります。

独標


独標に到着。ザック本体に入れておいたジュースがシャーベット化しはじめていたので、ジャケットのポケットに入れました。


左よりピラミッドピーク、西穂高岳、奥穂高岳。

ピラミッドピーク


ピラミッドピークに到着。

買ったばかりのオーバーパンツの左膝あたりにアイゼンを2度引っかけました。さいわい伸縮性が高い生地なのでカギ裂きにはならず伸びて止めてくれます。抜き取ると、小さな貫通孔はほとんど目立ちません。雨に打たれでもしない限り問題ないでしょう。でも悲しい。

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西穂高岳直下の雪壁


今日の行程の核心部でした。滑落すれば数百メートルは流されるでしょう。ちょうど5~6人パーティーの方達(お隣りのテントの男女)が降りてくるところでした。2人パーティーの方達(お隣りのテントのご夫婦?)が登りを待機しています。

締まった雪に新雪がのった不安定な状態でした。ピッケルを打ち込むと、すぐ下が岩だったりしました。厳冬期のほうが雪面が安定するのではないでしょうか。登りながら、「あとでこれを下るのか」と暗い気持ちになりました。

西穂高岳


奥穂高岳から前穂高岳につづく吊り尾根を背景として自撮り。


槍ヶ岳方面。


間ノ岳、天狗ノ頭、畳岩尾根ノ頭、奥穂高岳への険しい稜線。いちばん高く見えているあたりがジャンダルムです。


前穂高岳の右肩から明神岳、東南稜へと下る稜線。遠く富士山。


西穂山荘への稜線、焼岳、遠く乗鞍岳。右側の平べったいピークに新穂高ロープウェイ西穂高口の駅舎が見えます。


さあ、帰りましょう。雪壁を慎重に下ります。

ピラミッドピーク


ピラミッドピークまで戻ってきました。ほっと一息。


すこしガスが湧きはじめたせいもあり、ギザギザの稜線の高度感が際立っていました。いちばん奥の独標に標識が立っているのがわかります。

独標


独標まで戻ってきました。まだ安心できません。直下の斜面がまた要注意です。

出発前、Youtubeでこんな動画を観ました。

冬季西穂高!独標下りでプチ滑落!やってはいけない降り方!( ;∀;)

現場を見て足の裏がこそばゆくなりました。たしかに少しずれていたら上高地側あるいは新穂高側に数百メートル滑落するような場所でした。

かなり警戒していましたが、西穂高岳直下の雪壁に比べたら、はるかに雪面が安定しており、後ろ向きではあるもののスタスタ降りることができました。

丸山


丸山まで戻ってきました。稜線漫歩です。

テント場


テント場に帰着しました。先行した皆さんは撤収中です。


テントはポリエチレンの袋(30リットル)に収納します。

雪山で凍ったテントを収納する袋はこれで決まり
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西穂山荘


お世話になりました。

小屋前のベンチで、ご年配の方が2本締めバンドのアイゼンを苦労して装着されていました。バンドは色褪せて少々硬化しているように見えます。さあ、歩き出そうとしたとき、スノープレートがパカッと外れて、また屈み直しです。私と同じ雪山復帰組の方でしょうか。

西穂高口


文明の地に帰還しました。展望台には人がたくさん。


今回の登山でもずっと防寒テムレスで過ごしました。


気温は氷点下ですが、風もなく穏やかです。


ロープウェイの窓から西穂高岳を望みました。右側が今日歩いた稜線です。


槍ヶ岳が見えます(雲のあたり)。

あとは往路と逆コースで交通機関を乗り継いで東京に帰りました。

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