マムートストアのスタッフが激押しする自社製品

とある登山用品店でマムートのコーナーをブラ見していたら、スタッフさんが熱く紹介してくれた商品があります。

ソフトシェルの「アルティメイトフーディーAF」(ULTIMATE HOODY AF)です。

マムートの「アルティメイト」シリーズには似た名前の商品がいくつかありますが、これはいちばんシンプルな名前です。マイナーチェンジ(胸ポケットが内側から外側に変更されるとか)しながら長く販売されています。

そのスタッフさんはコレを何着も買っており、雪山ではいつもこれを着るそうです。スマホを取り出して、雪山で活動している写真を見せてくれました。

ソフトシェルのBEST BUY

「そう言えば、ヤマケイの『GTR』か『山岳装備大全』でソフトシェルを取り上げてたな」と思い、バックナンバーを調べてみました。

山と溪谷2016年3月号の連載「GTR」(VOL.23 SOFTSHELL JACKET)で、「アルティメイトフーディーAF」がBEST BUYの称号を獲得しています。

ちなみに、そのときエントリーしたのは次の6製品です。

MAMMUT / ULTIMATE HOODY AF MEN

PATAGONIA / RECONNAISSANCE JACKET

BLACK DIAMOND / INDUCTION SHELL

HAGLOFS / SKARN WINTER HOOD MEN

OUTDOOR RESEARCH / ICELINE JACKET

FINETRACK / PNEUMO WRAP

ゴアウインドストッパーは縫い目をシーリングしないほうがヌケがいい

防水透湿素材として、ゴアウインドストッパー(GORE WINDSTOPPER)を採用しています。

先年シームテープが解禁されたことにより、透湿性がズバ抜けたレインウェアがぼちぼち登場しています。

モンベル2018年春夏カタログの見どころ
甲斐駒ヶ岳から帰宅すると、郵便受けにモンベルのカタログ「2018 Gear Catalog」「2018 Spring & Summer Clothing Catalog」が届いていました。

「通常のゴアテックスとゴアウインドストッパーとは、メンブレンがそもそもちがうのですか」と質問してみました。スタッフさんはゴアテックスについて研修を受けたそうなのですが、メンブレンの詳細までは把握されていないようでした。

モンベルのホームページにはゴアウインドストッパーについて

耐水圧:30,000㎜以上
透湿性:43,000g/㎡・24hrs(JIS L-1099B-1法)
撥水性:超耐久撥水(洗濯20回以上)

と記載されています。

透湿性は、昨年(2017年)ミレーから発売されて注目を集めた「ドライエッジティフォン50000」(50,000g/㎡/24hrs)に匹敵する数字です。

「これだけ透湿性の高い素材があるのなら、さっさとシームテープを解禁すればよかったのに」と思わないでもありません。

さて、本題の「アルティメイトフーディーAF」ですが、シームテープによる目止めはされていません。スタッフさんによれば、目止めしないほうが断然ヌケ(透湿性)がいいそうです。シームテープが全体の面積に占める割合は数パーセントですが、その数パーセントの影響が大きいとか。

腰まで開くベンチレーションはザックのウエストベルトと相性がいい

「アルティメイトフーディーAF」の脇下のベンチレーションは腰まで全開できます。

そのスタッフさんは腰の部分を少し開いて、ザックのウエストベルトをジャケットの内側で留めるそうです。そうすると、行動中にジャケットの裾がずり上がってこないので快適だとか。

なるほど。

後継商品

「アルティメイトフーディ」は廃番となりました。

2017以降のシーズン

後継ないしはマイナーチェンジとして「Ultimate V SO Hooded Jacket AF」という名前の商品が入荷して展示されたばかりでした。「V」が世代をあらわします。2022年現在「VII」までバージョンアップしました。

定価が安く、重量が軽くなりました。しかしながら、フロントファスナーがダブルジッパーではなくなっています。私がそれを指摘すると、スタッフさんは軽くショックを受けたようでした。「さっき展示したばかりなので気づきませんでした」とのこと。「アルティメイトフーディーAF」に愛着がおありだったのでしょう。

うーん、良さそうだなぁ。でも、当分はマーモットの「ザイオンジャケット」で行くつもりなので、この価格帯の商品にポンポンと手を出せません。

雪山登山用アウターシェルはマーモットのザイオンジャケットでいこう
最先端の防水透湿素材であるポーラテック(Polartec)社のネオシェル(Neo shell)を採用したマーモットのザイオンジャケット(Marmot Zion Jacket)に出会いました。

念のためにレインウェアを携行する

雪山で万が一、雨が降った場合を想定すると、やはり予備にレインウェアを携行したほうがいいですよね、と話をふると、「僕はこれを持っていきます」と紹介してくれたのが、「AEROSPEED Jacket」です。

こちらの防水透湿素材はパーテックスシールド プラス(Pertex Shield+)。3レイヤーで裏地がベタつきにくいという触れ込みです。

コメント

  1. […] ・他に定番コレクションとして,Ultimateがある(参考記事)。「山と溪谷2016年3月号の連載「GTR」(VOL.23 SOFTSHELL JACKET)で、「アルティメイトフーディーAF」がBEST BUYの称号を獲得しています。」とのこと(引用元記事。なお,AFについて,本ブログの以前の記事参照)。 […]