登山地図GPSアプリ比較レビュー

定番の登山地図アプリ

定番の登山地図アプリ

Google Playで「登山地図アプリ」を検索すると、山岳雑誌やアウトドア雑誌でもよく取り上げられる

  • ヤマレコMAP
  • YAMAP
  • ジオグラフィカ
  • 山と高原地図

が先頭に表示されます。他にも地図関連、GPS関連のアプリが存在しますが、

  • アプリ単体で地図をダウンロード(キャッシング)し、オフラインで地図を表示できる。
  • アプリ単体でGPSログの記録・閲覧ができる。
  • Android版とiOS版の両方が公開されている。
  • 無料版でほとんどの機能を利用できる。

という点で、やはり定番はこの4つのアプリに絞られます。

特徴

ヤマレコMAP

ヤマレコMAP - 登山・ハイキング用GPS地図アプリ

ヤマレコMAP – 登山・ハイキング用GPS地図アプリ

YAMARECO INC.無料posted withアプリーチ

総合力ナンバーワン。

登山計画の作成、登山届の提出、登山中の音声案内(ルート逸脱警告、時刻と標高の読み上げ)、多彩なメモ作成、SNS連携まで、全方位をカバーしています。

登山SNSの先駆者(現在ユーザー40万人以上)ですが、スマホアプリのリリースは2015年12月と遅く(YAMAPに追随?)、2018年12月には「ルート逸脱警告」「スピーチ」の機能を追加(ジオグラフィカに追随?)するなど、最新の流行をキャッチアップしています。

様々な機能を貪欲に取り入れてきたせいか、ユーザーインターフェースが複雑で統一感を欠くきらいがあります。山行記録の閲覧画面で広告が多いのも気になります。

一方「ヤマプラ」(「山と高原地図」(昭文社)と共同開発した)は「ヤマレコMAP」にシームレスに統合されています。デザインセンスの問題と言うよりは、単に開発が追い付いていないということでしょう。

総合力において現時点ではトップですが、アクティブユーザー数ではすでにYAMAPが追い越しているようです。居心地の悪さ(ユーザーインターフェースの未整理、広告の多さ、無料会員の制限の多さ)を放置すると、やがて総合力においてもYAMAPが追い越し、ユーザーを奪ってしまうでしょう。

この記事ではAndroid版を評価しました。iOS版(開発が先行)だともっと評価が上がるでしょう。
ヤマレコの歴史

参考

YAMAP

YAMAP / ヤマップ

YAMAP / ヤマップ

YAMAP INC.無料posted withアプリーチ

ユーザーインターフェースの洗練度ナンバーワン。

ヤマレコを猛追し、アクティブユーザー数ではすでに追い越した模様。後発の優位性を発揮し、当初からスマホ利用を想定してサービスを設計したのが功を奏したのか、居心地が良いエコシステムに仕上がっています。地図のダウンロード、現在地確認、GPSログ取得からSNS連携まで、単一のアプリ上でシームレスに操作できます。無料の山岳地図(地理院地図ベース+コースタイム+ポイント情報)を好きなだけ端末にダウンロードできる安心感は絶大。登山計画の作成については現時点でお試しレベルですが、いずれヤマプラと同等になると予想されます。

カシオのGPSウォッチ「プロトレック スマート」と連携、「1日から手軽に申し込めるYAMAP登山保険」を提供、2018年には約12億円の資金を調達する等、仕掛けが大きい

ヤマップの歴史

参考

  • 公式サイト「YAMAP
  • 5分でわかるYAMAPの使い方」(当サイト)
  • PEAKS 2019年3月号:「ヤマップが目指すこれからの登山文化」(p44-47)
    代表取締役の春山慶彦さんへのインタビュー記事。「経営自体は、まだ赤字なんです。いまはサービスを充実させることが先決で、利益は後回しですね。」「登山計画がそのまま登山届になるようなシステムも検討中」とのこと。

ジオグラフィカ

ジオグラフィカ | 登山用GPS

ジオグラフィカ | 登山用GPS

keiji matsumoto無料posted withアプリーチ

電子的な「地図とコンパス」ナンバーワン。

地図のカスタマイズのしやすさ、ナビゲーション能力が突出しています。マーカー機能により地図のどの位置にでもメモを書き込めて、現地でマーカーに接近すると音声案内してくれます。距離、標高、時刻を定期的に知らせてくれるので空間的・時間的な感覚を磨くのに役立ちます。難所の通過で手を離せないときや、疲労して余裕がないとき、スマホをポケットから取り出さなくてもナビゲーションできるのは大きなアドバンテージです。ヘディングアップ表示を利用すれば、「地図」と「コンパス」が融合し、地図を整置する(磁北線と磁針を重ねる)操作さえ必要なくなります。

SNS連携なんか二の次だ。電子的な地図とコンパスとしての使い勝手を最優先する」というエキスパートに向いています。

ジオグラフィカの歴史
  • 2010年
    前身となるDIY GPS公開?

参考

山と高原地図

山と高原地図

山と高原地図

Shobunsha Publications, Inc.無料posted withアプリーチ

地図の情報量ナンバーワン。(1エリア=500円。高尾山周辺のサンプル地図あり)

紙地図の定番「山と高原地図」を見慣れた人には馴染みやすい。収録エリアは紙地図と同じで、百名山、200名山、300名山をカバーしています。冬山やバリエーションルートを登る場合も、アプローチや広域の地理を知るためには有用です。アプリにはGPSログをとる最低限の機能しかありません。山行計画はヤマレコと共同開発した「ヤマプラ」を利用し、SNSはヤマレコを利用します(GPSログの投稿機能あり)。

「山と高原地図」アプリの歴史
  • 2012年
    「山と高原地図」アプリスタート

参考

9項目×5段階評価

合計 35 31 33 28
機能 ヤマレコ YAMAP ジオグラフィカ 山と高原地図
地図の情報量 ★★★★ ★★★ ★★ ★★★★★
地図の見やすさ ★★★ ★★★★★ ★★★★ ★★★★
地図のカスタマイズのしやすさ ★★★★ ★★ ★★★★★ ★★★
ナビゲーション能力 ★★★★ ★★ ★★★★★ ★★
登山記録の取りやすさ ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★
SNS連携のしやすさ ★★★★★ ★★★★ ★★ ★★★
山行計画、登山届、遭難対策 ★★★★★ ★★★ ★★★★ ★★
有料サービスのお得さ ★★★ ★★★ ★★★★★ ★★★
ユーザーインターフェースの統一感、わかりやすさ ★★ ★★★★★ ★★★ ★★★★

結果的に合計点数の差となってあらわれていますが、どの機能を重視するかで、自分に最適なアプリは変わってきます。

5段階評価の詳細

地図の情報量

地図の情報量は基本的に多ければ多いほどよい、という観点で評価します。

山と高原地図

評価:★★★★★

情報量ナンバーワン。紙の「山と高原地図」を見慣れている人ならすんなり馴染むことができます。コースタイムはもちろん、地名や建物名、水場、危険個所、交通情報、注意点など役立つ情報が満載。ややもすると情報が多すぎて、どの情報がどの地点を指しているのかわかりにくい。登山に出発する前に読み込んでおかないと、現地で混乱します。

地図の情報量 - 山と高原地図

ヤマレコMAP

評価:★★★★

「みんなの足跡」が目玉機能。ヤマレコユーザー全体のGPSデータを地図上にオレンジ色の点描で表示します。たくさん人が歩いているルート、逆にあまり人が歩かないルートがわかります。また、バリエーションルートや積雪期特有のルートを可視化できます。

下図の右側は、槍沢から水俣乗越をこえて、天上沢を下り、北鎌尾根のおいしいところを周回するバリエーションルートです。

地図の情報量 - ヤマレコMAP

YAMAP

評価:★★★

ランドマークやコースタイムなど必要十分な情報が表示されます。地図の「詳細」から、エリアの概要、天気予報、他のユーザーの活動記録を閲覧できます。

地図の情報量 - YAMAP

ジオグラフィカ

評価:★★

地理院地図をベースとしており、地名や建物名の記載は最低限です。コースタイムは表示されません。下地にGoogle Mapを表示できるため、意外に情報量が多くて役立つ場合と、逆に地理院地図の表記と重複して混乱する場合があります。

地図の情報量 - ジオグラフィカ

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地図の見やすさ

地図の見やすさを以下の観点で評価します。

  • スマホの狭い画面を有効活用するために、位置情報や操作ボタンの表示/非表示を切り替えることができるか。
  • 陰影起伏図をオーバーレイ表示するなど、地形を把握しやすくする工夫があるか。
  • 地名や建物名、注意点など付加情報の量が適切か、適宜非表示にできるか。

YAMAP

評価:★★★★★

画面の適当な場所をタップすることによって、位置情報や操作ボタンの表示/非表示を簡単に切り替えることができます。適切な情報量とあいまって、かつて山と渓谷社の「アルパインガイド」に付属していた紙地図の見やすさをほうふつとさせます。陰影起伏図(プレミアム地図)は有料会員でないと利用できません。

地図の見やすさ - YAMAP

ジオグラフィカ

評価:★★★★

画面右上の渦巻きアイコン(オレンジ)をタップすることによって、位置情報や操作ボタンの表示/非表示を簡単に切り替えることができます。また、地理院地図の標準/淡色を切り替えたり、陰影起伏図をオーバーレイ表示したりすれば、地形を把握しやすくなります。

地図の見やすさ - ジオグラフィカ

山と高原地図

評価:★★★★

画面の適当な場所をタップすることによって、最上部の地図名と最下部の操作ボタンの表示/非表示を簡単に切り替えることができます。表示/非表示のどちらでも地図を広く閲覧できます。

ヤマレコMAP

評価:★★★

位置情報や操作ボタンが常時表示されます。非表示にする設定が見当たりません。YAMAPのようにワンタッチで表示/非表示を切り替えるようにして欲しい。また、じっくり地図を見たいときに「みんなの足跡」がうるさく感じます。登山開始後でないと非表示にできません。これはぜひ改善して欲しい。

地図の見やすさ - ヤマレコMAP

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地図のカスタマイズのしやすさ

地図のカスタマイズのしやすさを以下の観点で評価します。

  • 地図に独自情報を付加できるか。
  • 参考となる軌跡データを表示しやすいか

ジオグラフィカ

評価:★★★★★

この分野はジオグラフィカの独壇場です。マーカー機能により地図のどの位置にでもメモを書き込むことができます。「山と高原地図」や登山ガイド書籍から必要な情報だけ書き写してもよいでしょう。凝り性の人ならカスタムマップを作りこんで利用できます。同じ地理院地図でも標準地図と淡色地図を選択できます。YAMAPやヤマレコからGPSデータを取り込み、複数の軌跡(たとえば踏破予定のルートと、緊急時のエスケープルート)を同時に複数表示できます。

ヤマレコMAP

評価:★★★★

「みんなの足跡」を季節や活動種別(夏道、雪山、クライミング、スキー等)毎に表示できます。コースタイムの表示/非表示を切り替えることができます。

地図のカスタマイズのしやすさ - ヤマレコMAP

山と高原地図

評価:★★★

ヤマプラやヤマレコの軌跡を取り込むことができます。記録中のルート、記録済みのルートの線の色や太さを変えることができます。

YAMAP

評価:★★

「みんなの軌跡」として参考となる軌跡を表示できますが、無料会員は1個しか端末に保存できません。ヤマプラやヤマレコの軌跡を取り込むには、いったんYAMAPの活動日記にアップロードして、そこからダウンロードするという裏技的な手順が必要です。左下の≡(メニュー)アイコンから参考となるモデルコースを切り替えて表示できます。

地図のカスタマイズのしやすさ - YAMAP

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ナビゲーション能力

ナビゲーション能力を以下の観点で評価します。

  • 「ルート逸脱警告機能」や「スピーチ機能」があるか。
  • 標高を読み取りやすいか。
  • 進行方向の決定や山座同定がしやすいか。

ジオグラフィカ

評価:★★★★★

この分野もジオグラフィカの独壇場です。マーカー機能で設定したメモを「接近報告」機能で読み上げてくれます。距離1キロメートル毎、標高100メートル毎、経過時間10分毎、時報の音声案内によって距離感、スケール感、時間の感覚を養うことができます。目的地(山頂や、途中のランドマーク)をロックオンすると、距離、高度差、到着予測時刻を常時表示できます。地図の中心点(+)の位置情報と標高を最下部に常時表示するので、地図の任意の地点に照準を合わせて、素早く標高を調べることができます。逸脱警告(あらかじめ設定したトラックから100メートル以上逸脱すると警告する)機能を利用すれば、道迷いを早期に防いでくれます。ヘディングアップ表示を利用すれば、進行方向の決定や山座同定が楽になります。「地図とコンパス」の使いこなしで最も玄人向きと言える「ベアリング表」は、ジオグラフィカのマーカー機能で代替できます(紙に出力できるわけではない)。現在地からマーカーへの「磁方位」をポップアップ表示できるため、いわゆる「ホワイトアウトナビゲーション」に対応できます。

ナビゲーション能力 - ジオグラフィカ

ヤマレコ

評価:★★★★

2018年11月に「ルート逸脱警告機能」と「スピーチ機能」が追加されました(Android版のみ)。一定間隔(初期設定では10分毎)に時刻と標高をスピーチします。ジオグラフィカのように距離1キロメートル毎、標高100メートル毎、時報の音声案内も欲しいところです。

YAMAP

評価:★★

現時点で「ルート逸脱警告機能」や「スピーチ機能」はありません。今後に期待したい。

山と高原地図

評価:★★

現時点で「ルート逸脱警告機能」や「スピーチ機能」はありません。アプリの機能追加にあまり注力していないようなので今後も期待薄か。

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登山記録の取りやすさ

登山記録の取りやすさを以下の観点で評価します。

  • カメラ起動アイコンがあるか。
  • テキストメモ、動画、音声メモをGPSと連動して記録、閲覧できるか。

ヤマレコ

評価:★★★★★

カメラ起動アイコンがあります。写真以外にも、テキストメモ、動画、音声メモをGPSログと連動して記録、閲覧できます(ヤマレコ山行記録にアップロードできるのは写真のみ)。登山のみならず、学術調査的なフィールドワークでも役立ちます。

登山記録の取りやすさ - ヤマレコMAP

☞ 「ヤマレコMAPの「登山メモ」を「山行記録」に統合します

YAMAP

評価:★★★★

カメラ起動アイコンがあります。登山中にテキストメモを残すことは想定されていません。下山後に活動記録として写真をサーバーアップロードするときにコメントを付加します。

登山記録の取りやすさ - YAMAP

ジオグラフィカ

評価:★★★

カメラ起動アイコンはありません。マーカー機能を利用して、位置情報とともにテキストメモを残すことができます。

山と高原地図

評価:★★

カメラ起動アイコンはありません。

カメラ起動アイコンについては、別途アプリをインストールすることによって、疑似的に追加する方法があります。☞「登山地図アプリに疑似的にカメラ起動アイコンを追加する

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SNS連携のしやすさ

SNS連携のしやすさを以下の観点で評価します。

  • SNSサービスを用意しているか。
  • 山行記録を作りやすいか。写真などの山行記録を連動しやすいか。

ヤマレコ

評価:★★★★★

登山SNSの元祖。2005年開設から蓄積した情報量は莫大です。登山メモとしてテキストメモ、写真、動画、音声、スタンプを記録できますが、山行記録にアップロードできるのはテキストと写真だけです。Youtube動画へのリンクを1つ設定できます。

SNS連携のしやすさ - ヤマレコMAP

YAMAP

評価:★★★★

単一のアプリで活動日記を編集・閲覧でき、他のユーザーの活動日記を検索できます。軌跡上に写真を表示し、<>で前後に移動できます。活動中のスクリーンショットも写真といっしょにアップロードできます。

SNS連携のしやすさ - YAMAP

山と高原地図

評価:★★★

自前のSNSサービスはありません。ルート記録をヤマレコへ投稿する機能があります。

SNS連携のしやすさ - 山と高原地図

ジオグラフィカ

評価:★★

自前のSNSサービスはありません。軌跡データをエクスポートし、ヤマレコやYAMAPにインポートできます。

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山行計画、登山届、遭難対策

山行計画の作成機能を以下の観点で評価します。

  • 山頂や分岐、ルートを簡単に選択できるか。
  • コースタイムの予定を作成できるか。
  • ルートをなめらかに描画できるか。
  • オンライン登山届「コンパス」と連携できるか
  • 緊急時に現在地を発信できるか。

ヤマレコ

評価:★★★★★

「山と高原地図」(昭文社)と共同開発した「ヤマプラ」がアプリに統合されており、地図上で山頂や分岐、ルートをタップするだけで、ルートやコースタイムを計画できます。さらにオンライン登山届「コンパス」へ計画を登録できます(2019年4月より有料化)。

山行計画、登山届、遭難対策 - ヤマレコMAP

ジオグラフィカ

評価:★★★★

予定ルートの要所要所に「マーカー」を設置し、それらを通過順につないで「ルート」として扱うことができます。「ルート」はSNSや電子メールで共有できます。現地では「ルート」を元にナビゲーションできます。コースタイム情報はもともとありませんが、次のマーカーまでの距離、高度差、到着予想時刻、磁方位を知ることができます。緊急時には、情報バーを長押しすれば位置情報をSNSや電子メールで発信できます。

山行計画、登山届、遭難対策 - ジオグラフィカ

YAMAP

評価:★★★

チェックポイントをタップして、計画に追加していきます。コースタイムは自動入力されません。

山行計画、登山届、遭難対策 - YAMAP

山と高原地図

評価:★★

ヤマレコと共同開発した「ヤマプラ」で山行計画を作成し、そのルートをインポートして表示することができます。

山行計画、登山届、遭難対策 - 山と高原地図

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有料サービスのお得さ

有料サービスのお得さを以下の観点で評価します。

  • 価格が安いか。
  • 有料版の機能が有用か。

ジオグラフィカ

評価:★★★★★

1回こっきり、1,000円を支払えば機能制限を解除できます。ただし、Android版とiOS版は別々に購入する必要があります。

主要なメリットは以下の通りです。

  • トラックの記録回数制限がなくなる。(解除前は10回まで)
  • 地図の一括キャッシュの回数制限がなくなる。(解除前は5回まで)
  • 地図タイルのダウンロード枚数が一度に3,000枚まで可能になる。(解除前は300枚まで)

☞「機能制限解除

ヤマレコ

評価:★★★

月額360円ないしは年額3,400円で写真を保存できる総容量が20GBに増えます(無料会員だと1GB)。

その他、主要なメリットは以下の通りです。

  • 広告が減る。
  • 写真が高速に表示される。
  • ヤマレコMAPアプリの地図ダウンロード数が無制限になる。
  • オンライン登山届「コンパス」と連携できる。

ヘビーユーザーは検討するとよいでしょう。

☞「プレミアムプランとは?

YAMAP

評価:★★★

月額400円ないしは年額4,800円でサポーターズクラブに入会できます。

主要なメリットは以下の通りです。

  • プレミアム地図をダウンロードできる。(☞「プレミアム地図とは?」)
  • 地図作成を優先対応してもらえる。(未対応山域のリクエスト)
  • ブックマーク数が無制限になる。(無料会員だと10個まで)
  • 軌跡ダウンロード数が無制限になる。(無料会員だと1個だけ)

有料会員のメリットが少ない気がします。逆に言えば、無料会員でもあまり不満を感じません。

☞「サポーターズクラブ入会で楽しみが広がる!

山と高原地図

評価:★★★

月額400円で全国の登山地図が使い放題となります。あちこちの山を登り歩く人や、常に最新版の地図をダウンロードしたい人に向いています。

山と高原地図ホーダイ

山と高原地図ホーダイ

Shobunsha Publications, Inc.無料posted withアプリーチ

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ユーザーインターフェースの統一感、わかりやすさ

YAMAP

評価:★★★★★

地図のダウンロードから、活動記録(GPSログ)の取得、SNS連携までアプリ内で完結します。特にヘルプを見なくても、直感的に試行錯誤して使えるようになります。

山と高原地図

評価:★★★★

機能のシンプルさゆえに、あまり迷うことはありません。

ジオグラフィカ

評価:★★★

ファイルメニューの操作性に一癖あります。個人的には、マーカーからジャンプするつもりでマーカー名をタップし、選択(チェック)してしまうことが多い。マーカー名の先頭にチェックボックスを付けるなど、標準的なスマホアプリ(Google Keepとか)の操作性に近づけてほしい。上部の「マーカー一覧>日本の山>北アルプス」といった表記もパンくずリストにして階層間を素早く移動できるとうれしい。

ヤマレコ

評価:★★

多機能さゆえに迷子になりやすいです。

全機能を利用するには3つのアプリを行き来する必要があります。

  • 「ヤマレコMAP」アプリ(山行計画作成、現在地確認、GPSログ取得、メモ作成)
  • ブラウザ(ヤマレコのサイトで山行記録を編集)
  • 「ヤマレコ」アプリ(山行記録を閲覧)

これらを整理統合した単一のアプリが欲しいところです。

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まとめ

「ヤマレコ」と「YAMAP」は登山活動全体をカバーするエコシステムを志向しているため、改善・機能追加で切磋琢磨が続くと予想します。「YAMAP」の弱点である「登山計画」が機能追加されて、一方「ヤマレコ」の弱点であるユーザーインターフェースの複雑さが解消されれば、利用者にとってはどちらを選択したら良いのかうれしい悲鳴となるでしょう。

「ジオグラフィカ」は個人開発でナビゲーション機能に特化しているため、今後急激な改善・機能追加はないと予想します。ある意味、すでに完成形に近い。アプリを持たないヤマケイオンラインの「登山地図計画」あたりと連携したら面白いと思うのですが、はてさて……。

「山と高原地図」の機能は限定的ですが、その気になれば紙の地図作成で蓄積したデータを駆使して凄いモノを作れそうです。しかしエコシステムの構築に積極的ではなく、「ヤマレコ」と共生する立場を維持すると予想します。

Tips
神山オンライン

コメント

  1. 年中登山 より:

    ヤマレコの評価が低いですが、ヤマップ同等の使い方をするとヤマップと同じです。
    それ以上の使い方や記録の正確性といったヤマップにはないけども、ヤマレコにできる高機能を使おうとすると使い方が難しくなるという感じでしょうか。

    そういう意味では低山ハイキングや初心者にはヤマップ、色々と機能を求める中級者以上の登山者やIT知識のある方にはヤマレコがお勧めかと思います。

    • kamiyama kamiyama より:

      年中登山さま、コメントありがとうございます。

      総合力ではヤマレコが最高だと思います。
      僭越ながら「9項目×5段階評価」の節で、
       ヤマレコ=35
       YAMAP=31
       ジオグラフィカ=33
       山と高原地図=28
      と点数を付けさせていただきました。

      記事の初公開が2019年6月で、まだ1年もたっていませんが、
      機能の追加・改善が進んでいますので、おいおい見直すつもりでおります。