厳冬期の阿弥陀岳北稜でこのレイヤリングが通用した

厳冬期の阿弥陀岳北稜を登ったときのレイヤリングを紹介します。

山行の詳細は以下の記事をご参照ください。

厳冬期の阿弥陀岳北稜をソロで登る【入山編】2018年1月20日
休日と天候が噛み合わず、なかなか泊まりで遠出できませんでした。厳冬期の三千メートル級で登山指数「A」を望んでいたら、いつまでも登山に出かけられません。だいたい「D」か「E」で推移し、たまに「C」が出現します。
厳冬期の阿弥陀岳北稜をソロで登る【登頂編】2018年1月21日
寒くてよく眠れないまま朝を迎えました。カップ麺をかきこみ、行動用の飲み物を作りました。普通のボトルにホットレモンを0.5リットル、テルモスにお湯を0.5リットル。ホットレモンはジャケットの胸ポケットに入れ、行動中に立ったままちびちび飲みました。

入山日の朝の「登山天気」

予報では気温が-14℃~-11℃、風速が14m~16mです。

これは「赤岳」の予報です。阿弥陀岳でもほぼ同じだと思われます。実際には風が弱かったと感じました。人によっては「快晴無風」と表現するような雪山日和でした。

「登山天気」については以下の記事をご参照ください。

状況ごとの使用アイテム

以下の状況ごとに使用したアイテムに「〇」を付けました。条件付きで使用したアイテムに「△」を付けました。

  • 美濃戸口⇔行者小屋間(アプローチ)
  • 就寝時
  • 山頂往復

各々のウェアの詳細は「雪山用ウェア総点検 2017年12月」をご参照ください。​​

携行したアイテム 写真 美濃戸口
⇔行者小屋
就寝時 山頂往復
上半身 THE NORTH FACE / ロングスリーブホットジップアップ
mont-bell / シャミース プルオーバー
mont-bell / ライトシェルパーカ △ *1
Marmot / ザイオンジャケット
下半身 mont-bell / スーパーメリノウール L.W. トランクス
Marmot / ピークアップウォームパンツ  
NANGA / ポータブル ダウン パンツ  
FINETRACK / アルマパンツ
頭部 mont-bell / ノースポールキャップ
mont-bell / L.W.アルパインヘルメット
mont-bell /
ネオプレン フェイスバラクラバ
uvex / ゴーグラス
手先 mont-bell / シャミース インナーグローブ
mont-bell / ウール マウンテングローブ
L.L.Bean / ポーラテックフリース グローブ
mont-bell /
トリガーフィンガーオーバーミトン
ショーワグローブ / 防寒テムレス
足回り FITS / Expedition Boot (ソックス)
mont-bell /
ベーシックダウンフットウォーマー
mont-bell /
GORE-TEXアルパインスパッツ
LOWA / チェベダーレ プロ GT
RIPEN / ブーツカバー
GRIVEL / エアーテック・ニュークラシック △ *2

*1 下山時に着用した。
*2 入山時は赤岳山荘から装着。下山時は赤岳山荘と八ヶ岳山荘の中間まで装着した。

補記

  1. アプローチの樹林帯では、上半身はロングスリーブホットジップアップとシャミース プルオーバーだけで十分でした。
  2. 山頂往復時、上半身は全て着込みました。阿弥陀岳北稜の登りでは待ち時間が多かったので暑くなることはありませんでした。阿弥陀岳の下りでは日当たりがよく、少し暑く感じました。ネオシェル(ザイオンジャケット)の通気性のおかげか蒸れ蒸れにはなりませんでした。
  3. 行動中、下半身はトレッキングパンツとオーバーパンツだけで過ごしました。阿弥陀岳北稜では待ち時間が多く、身体が冷える場面がありましたが、しのぐことができました。
  4. 初冬の西穂高岳」で使用した「US(米軍放出品)フリース オーバーオール」は二軍落ちし、代わりに「ポータブル ダウン パンツ」を携行しました。
  5. 山頂往復時、手には防寒テムレスのみ着用しました。美濃戸口から行者小屋までのアプローチではシャミース インナーグローブを使用しました。他のグローブ類は使いませんでした。
  6. 山頂往復時、足元はブーツカバーで四季用ブーツの保温力をアップしました。足の冷たさはまったく感じませんでした。
  7. 山頂往復時、頭部にはヘルメットとバラクラバを着用しました。朝方は耳が冷たいと感じました。あいだにノースポールキャップを着用したほうがよかったと思いました。

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