モンベルのトレールアクションパーカの残念なところ

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モンベルの「トレールアクションパーカ」は、冬場のジョギング、低山ハイキング、縦走登山からアルパインクライミングまで、オールマイティに着用できる名作です。

フリースウェアの主な役割はミドルレイヤー(中間着)ですが、トレールアクションパーカはインナー、ミドル、アウターいかなるレイヤーにも対応できます。

私は2016年3月に購入しました。

素晴らしいところ

幅広い着こなし

インナーレイヤー(ベースレイヤー)として

利用可能な温度域が広く、オールシーズン重宝します。暑ければ前面のファスナーを全開にし、寒ければフードまですっぽり被ります。内側はファスナーのキワまで柔らかい起毛でおおわれているため、素肌に羽織っても快適です。

ミドルレイヤーとして

ミドルレイヤーの胸ポケットは、寒冷地でスマートフォンを保温しながら、素早く出し入れするのに最適です。フードを首周りにたるませれば、マフラー代わりになります。

アウターレイヤーとして

両腰のポケットはしっかり山岳仕様。高い位置にあるので、バックパックやクライミングハーネスのベルトと干渉しにくいです。

バラクラバ仕様のフードはしっかり鼻先まで覆うことができます。この一着をレイヤリングに加えれば、うっかりバラクラバを忘れても代用できます。

一般的なフリースより表面がスベスベしているので、冬山で少しくらい雪がのっても払い落としやすい。ソフトシェル寄りのフリースと呼べそうです。

軽量な設計

フリースは厚くてかさばるのがデメリットといわれますが、トレールアクションパーカはフルジップ、フード付き、ポケット豊富であるにもかかわらず、358gと軽量に設計されています。

リーズナブルな価格

価格はお手頃で男性用が7,920円、女性用が7,260円(2022年2月現在)。パタゴニアだと2万円くらいするクラスの製品です。

こうした汎用性が高く、融通無碍なウェアは一人一着もっておきたいところです。

唯一、残念なところ(前腕のサイズ感)


前腕がスリム過ぎる。以上。

前腕はシャミース プルオーバーと比較するとかなりスリムになっています。

私はボルダリングやクライミングで鍛えたぶん一般の登山者より前腕がやや太目なのかもしれません。寒いときは特に、前腕が締め付けられて血行が阻害される気がします。

とくだん太いわけではないんですけどね。

モンベルのウェアはどちらかというと太目のシルエットが多いのになぜこんなに前腕を絞ったのでしょうか。「アクション」のしやすさを重視して、スリムなシルエットにしたのでしょうか? いいえ。身頃のゆとりは他のフリース製品、たとえばシャミース プルオーバーとあまり変わらないのです。

冬のジョギングで、前腕は最前線で冷たい空気を受け止め、かき分けるため、いちばん冷える部位です。手袋をしていても指がかじかみます。トレールアクションパーカを着ていると、前腕が締め付けられるため、いっそう冷えを強く感じます

冬に高尾山で稲荷山尾根を速足登山したあと、湯気をたてる身体にアクショントレイルパーカーを羽織り、胸ポケットにはウォークマンを入れて、表参道をのんびり散策モードで下りてくるとき、前腕だけがどうしても不快なのです。

そのため本格的な雪山での実戦投入は見送りました。

雪山復帰戦では、マウンテンハードウェアのマイクログリッドジャケットV2を採用した

トレールアクションパーカとほぼ同じデザインです。相違点は以下の通りです。

  • 裏面のフリースがグリッド構造になっている。
  • 袖が長めでサムホールに親指を通して、手の甲を保温できる。
  • 両脇のポケットの位置はノーマル
  • 重め(Lサイズの実測で462gくらい)で保温性が高め

お値段は海外ブランドとしてはお手頃で、私は2016年1月にAmazonで前年モデルを10,584円で購入しました。

インナーとしてノースフェイスのロングスリーブ ホット ジップ アップを着ました。

家を出てから、帰るまでフリースを脱ぐことはありませんでした。就寝時にはフードをすっぽり被って、頭部や首周りを保温しました。ファスナーはせいぜい胸元まで開けるくらいだったので、プルオーバータイプでもいいくらいですが、両脇のポケットが貴重なのです。カメラとかスマホとか精密機器を体温で暖めるには中間着のポケットがちょうど良い。アウターのポケットだと冷え切ってしまい、いざというとき使えない懸念があります。

モンベルのトレールアクションパーカに期待する

モンベルのトレールアクションパーカは長年継続して販売されています。2017年秋冬にはトレールアクション プルオーバー(ハーフジップ)が仲間に加わりました。このシリーズの基本デザインをいまさら変更するのは難しいかもしれません。

既存モデルにフード付きを追加してほしい

シャミースやクリマプラス100のシリーズに「フルジップ」「両脇ポケットと胸ポケット」「フード付き」モデルを加えてくれないものでしょうか。「クリマプラス100 フリースジャケット」にフードを付けると、トレールアクションパーカより重くなってしまうので、やはりシャミースあたりが良いかもしれません。

いや、シャミース、クリマプラス100、クリマプラス200といった全ての厚みで、フード付きモデルをラインナップして、山域や気温に合わせて選択できるとベストです。パタゴニアのR1、R2、R3といったグレード分けと同じです。

全部入りフリース

贅沢を言えば、こんな全部入りフリースが欲しい。両胸、両脇に4つのポケットがあり、バラクラバまで搭載しています。

モンベルがリーズナブルな価格で作ってくれないものでしょうか。

まとめ

大多数の人におすすめの「トレールアクションパーカ」ですが、個人的には二軍落ちとなりました。

モンベルの「ライトシェルパーカ」を代打として起用。風雪をさらに寄せ付けにくいコスパ最強のソフトシェルです。

モンベルのライトシェルパーカはコスパ最高のソフトシェルだ
すべての登山者におすすめしたいコスパ最高のソフトシェル、モンベルの「ライトシェルパーカ」をレビューします。ライトシェルパーカを一着持てば、夏には肌寒い朝夕の防寒着として、春と秋には行動中のアウターとして、冬にはミドルレイヤーとして、オールシーズン活躍してくれます。

2023年シーズン、ライトシェルパーカの不満点を解消したミレーの「ブリーズバリアー トイ アルファ ダイレクト ジャケット」に乗り換えました。

既存のミドルレイヤーを駆逐するミレー「ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケット」レビュー
「アクティブインサレーション」のなかで特殊な位置を占めています。素肌に直接羽織って気持ちが良い「フリース」であり、ポケットが豊富で防雪・防風・撥水性能を備えた「ソフトシェル」でもあります。実に汎用性が高く、私は登山に普通の「フリース」を携行しなくなりました。
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