セリアの100円ヘッドライトはオモチャっぽい作りですが、その明るさだけ評価するならひと昔前の山岳用に匹敵します。
パッケージ
100均のヘッドライト(ヘッドランプ)と言えば、「ダイソーの200円ヘッドライト」と並んで、「セリアの100円ヘッドライト」が有名です。
私は「セリアの100円ヘッドライト」をキャンドゥで購入しました。ダイソーの店頭にも並んでいました。
製造元の会社名を採用して「グリーンオーナメントのヘッドライト」と呼ぶほうが正しいのでしょう。
外観
正面
ヘッドライト本体はポリプロピレン製でぼってりとした形状です。
背面
おでこに当たる部分にはEVA樹脂製のクッションパッドが貼られています。
ベルト
ゴムベルトには「LED HEADLIGHT」とそのものずばりのロゴが入っています。「ダイソーの200円ヘッドライト」とそっくりです。やはり「LED LENSER」(フラッシュライト、ヘッドライトの大手メーカー)に似せたのでしょうか。「CHANEL」じゃなくて「CHANNEL」みたいな。
機能
上下の照射角度を調整する
ライトは上下に180°可動し、照射角度を調整することができます。
可動部を調節する
ネジの締め具合で可動部の硬さを調節できます。
電池を交換する
Seria ヘッドライトの電池ボックス
ライト背面に電池ボックスのカバーがあります。びっくり仰天、なんと⊕ドライバーでネジを外す必要があります。
Seria ヘッドライトの電池ボックス内部
さらに左側のラッチを押し込むとカバーが外れます。単四電池×3本の電池ボックスがあらわれます。
Seria ヘッドライトに単四電池×3本をセットする
電池は付属しないので、手持ちのエネループをセットします。
エネループとマルチ充電器
私はエネループ(単四と単三)をたくさん、そして18650電池など多様な電池に対応する充電器を持っています。他のヘッドランプ、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、各種リモコン、自転車の前照灯等で絶賛活用中です。
Seria ヘッドライトの電池カバーはネジなしで利用可能
電池カバーはネジなしで、ラッチだけで一応止まります。よほど強い衝撃を与えない限り、脱落することはないでしょう。
スイッチON/OFF
ライト下部に塩化ビニル樹脂製のスイッチボタンがあります。
分解してみた
ライト前面はいかにも回転させて欲しそうなキャップ状になっています。ここを捻ると光の焦点を調整……できません。しかし反時計回りに回すと外れます。いとも簡単にカバーやリフレクターがばらばらになります。
LED部品はどこかに接着されている様子もなく、土台から外れます。電池ボックスから延びる赤と黄のコードが頼りなさげです。LEDをリフレクターの穴に嵌め戻すのに手間取りました。工場で組み立てるとき匠の技を要するのではないでしょうか。
照らし具合
部屋を暗くして、1.5メートルほど離れた壁に照射してみました。昼光色で、中心のひときわ明るい光輪と、周囲の薄明るい光輪とにくっきり分かれます。
DAISOの200円ヘッドライトと比較
ダイソーの200円ヘッドライトと比較しました。セリアの100円ヘッドライトのほうが断然明るい。周囲の薄明るい光輪がダイソーの電球色を飲み込んでいます。
Black DiamondのSpotと比較
Black Diamondの初代Spotと比較しました。こうしてみると、Spotの光は電球色に近く見えます。色味がちがうので単純に比較できませんが、セリアの100円ヘッドライトのほうがやや明るく見えます。光輪の輪郭がくっきりしているのも特徴です。
重量
重量は約50g。これはなんとSpotとほぼ同じ。にもかかわらず、頭に付けると、やや重く感じます。ゴムベルト(ヘッドバンド)が細めで固定力が弱いからでしょう。
ライト部が前後に厚く、前のめりに垂れる力が働くことも影響しています。
まとめ
遠出しない週末、よく高尾山に足慣らしに出かけます。1年くらいの間、このヘッドライトがいつもザックのなかにありました。
泊りがけの縦走登山では耐久性や信頼性の面で不安ですが、日帰りの低山ハイキングや、家族連れのオートキャンプで全員に支給するような目的には申し分ありません。
本格的なヘッドライト(ヘッドランプ)が欲しい人はこちらの記事をご参照ください。
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