雪山登山トレッキングポールおすすめ~そもそも必要か?

雪山登山トレッキングポールおすすめ~そもそも必要か?

トレッキングポールって必要?

猫も杓子もトレッキングポール

猫も杓子もトレッキングポール

今でこそ高尾山あたりの低山でもトレッキングポールを使う登山者をたくさん見かけますが、二十世紀の頃は雪山でもあまり見かけないシロモノでした。

私個人も使ったことがありませんでした。しかし、本格的な登山から遠ざかり、すっかり足腰が弱体化した頃、ふと甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根を登ってみたら、あまりにしんどかったので木の枝を2本拾って、トレッキングポールの代わりにしました。

体力が満ち溢れていた頃には「手に持っているとはいえ荷物が増えるわけだから、身体全体としては負荷が増えるだけじゃないか」とバカにしていました。登山歴ン十年?にしてようやくトレッキングポールの効用に目覚めました。

日野春駅のホームより甲斐駒ヶ岳

メスナーとスキーストック

1970年代、“超人”ラインホルト・メスナーはヒマラヤなど高所登山におけるスキーストックの有用性を説きました。メスナーの賛同をもとにLEKI社はトレッキングポールの元祖とも言える伸縮可能なポールを開発しました。

メスナーはトレッキングポールが引っ掛かったおかげでクレバスへの墜落を免れたとか、クレバスから脱出するのにトレッキングポールを利用したとか、いささか誇張された話が出回っています。おそらく「チョモランマ単独行」に出てくるエピソードでしょう。

この本は前半の200ページ以上を延々とエベレストの歴史やチベットの風物についての叙述に費やしています。山と渓谷誌で一部紹介されたときには、いきなりこのクレバスへの墜落場面から始まったので、強く印象に残っています。

クレバスに(約8メートル?)墜落してから脱出するまでスキーストック(トレッキングポール)は登場しません。脱出後、メスナーはまだクレバスの下側にいました。クレバスの向こう側の雪壁を登るためにスキーストックを利用しました。

二本のスキーストックとチタンでできたアイスピッケルが、ぼくの持っている唯一の補助手段である。(中略)亀裂の向こう側には切り立った雪壁がある。とっさに心を決めると、ぼくは体を前に倒し、二本のスキーストックをグリップのほうを前にして、リングのところまで雪に突きさした。頭上の壁に、二本のスキーストックが二つのしっかりした支点となった。これが人工的なグリップになるのだ。大きく股を開いて穴を飛び越え、山側にピッケルを使いながら二本のスキーストックをつかまなければならない。(p.286~287)

頂上までの辛い行程のところどころでスキーストックに言及します。

長さの調節可能な二本のスキーストックが、ここではほんとうに大きな助けになってくれる。自分の体重を両脚と両腕に分散することができる。(p.296)

テントの固定にも利用しました。

二本のスキーストックとアイスピッケル、そして持ってきた唯一のフェルスハーケンを使って、このビバークザック状のテントを固定する。(p.303)

頂上アタックではピッケルだけを携行。人類初のエベレスト単独無酸素登頂に成功したあと、下山するときにはまたスキーストックを活用しました。

ルックザック以外は、テントも寝袋も、一切合財置いてゆく。ただし、スキーストックだけは雪のなかから引っ張り出す。(p.349)

TJAR 2016年大会の参加者全員が携行した

山と渓谷 2017年2月号」の特集「トランスジャパン アルプスレース 究極のソロ登山者に学ぶ」で、参加者の装備を分析しています。過酷なレースだけに、選手たちは最大効率を求めて装備を選択します。はたしてトレッキングポールの使用率は?

29人の選手全員がストックを持っていた(ただし行動時には使用しなかったという選手も1人いた)。距離416㎞、登り標高差2万7000m、所要日数5~8日間という長丁場では、ストックはほぼ必須装備であることがわかる。

トレッキングポールと関連して、シェルターにも言及しています。

なお、ツェルトやストックシェルターの設営にもストックは必須。今回は自立型のテントやシェルターを使用する選手がいなかったので、必然的に全選手がストックを持っていた。

29人のうち23人がストックシェルターを、6人がツェルトを使用していた。

※「ストックシェルター」は2019年シーズンに「トレックシェルター」と改名しました。

エマージェンシーギアとして携行する

トレッキングポールの石突きとゴムカバー

私は現状、雪山でのみトレッキングポールを携行します。本格的な登山に復帰した当初は、無雪期の山でも使ったことがありますが、だいぶ足腰がしっかりしてきたので携行するのをやめました。

「無雪期の山なんて、雪山と比べればはるかにラクチンなんだから、トレーニングのつもりでガシガシ歩くべし。トレッキングポールの石突きは山道や木道を痛める。先端にゴムを付けても、今度はそれが脱落してあちこちでゴミになるという問題がある」

当分はこのポリシーで登山するつもりでしたが、「PEAKS 2018年9月号」を読んで、少し考えが変わりました。

「危機対策のノウハウを実際に試してみました」という特集の冒頭で、村石太郎さんが金峰山で捻挫したエピソードを書かれています。(p.11~12)

トレッキングポールを持っていたので、杖のようにしてなんとか歩けるが、これがなかったら自力下山は無理だろう。(中略)トレッキングポールに体重をかけているため、手の平も痛くなってきた。(中略)往路では30分で歩いた道を、復路では4倍の2時間以上を費やしたことになる。

村石太郎さんは「山と渓谷 2017年9月号」の連載「山岳装備大全」でトレッキングポールについて執筆されていました。はからずもトレッキングポールの有用性を身をもって証明されたことになります。

単独行ではこうした不測の事態に備えて、トレッキングポールがあると心強い。もちろん前述したようにツェルトやストックシェルターの支柱にだってなります。

私はさすがに高尾山には携行しないと思いますが、登山者が少なくて行程が長い山には積極的に携行しようかと考えを改めつつあります。

トレッキングポールの使い勝手についての個人的な所感

雪山でスクリューロック式に苦労した話

雪山のアプローチ

私は二十年以上ぶりに雪山に復帰しました。復帰初戦では昔のようにピッケルだけ持っていきましたが、弱体化した足腰では雪に足をとられて体力を消耗しやすいと痛感しました。第2戦ではトレッキングポールを携行しました。目的地は八ヶ岳の赤岳鉱泉です。美濃戸口から美濃戸までのワンピッチは手に何も持ちませんでした。美濃戸からそろそろ雪が深くなってきます。いよいよトレッキングポールの出番です。

赤岳山荘前のベンチで組み立てようとしたところ、あれ? あれれ? スクリューロックが固くて解除できない。低温下で金属の膨張率が関係しているのでしょうか。おまけに手袋だと滑るので力が伝わらない。素手になりました。アルミがいくら冷たくても、強く握りしめなくてはなりません。そもそもどっちに回すんだっけ。緩めようとして、実際には固く締め付けているのではないか。コメカミに青筋を立てて悪戦苦闘。ようやく組み立て終わったころには手が冷え切って紫色になっていました。

メーカーによってスクリューロックの操作性に差があるかもしれませんが、雪山で使う予定がある人にはレバーロック式を強く推奨します。

レバーロック式でも面倒くさいと感じた話

トレッキングポールのレバーロック

残雪の利尻山を登ったときレバーロック式でも面倒くさいと感じました。長丁場の大部分をトレッキングポールを突いて行動したのですが、部分的な急傾斜ではピッケルに持ち替えました。その都度、トレッキングポールを縮めてザックのサイドポケットに刺して、サイドストラップで固定します。縮めるときは良いのですが、伸ばすときにひと手間かかります。

レバーロック自体はワンタッチで操作できるものの、シャフトの長さを調節するのが意外と面倒くさい。下段-中段、中段-上段の2箇所を合わせる必要があります。なにも目盛りにぴったり合わせなくても、おおまかに持ちやすい長さにすれば良さそうなものですが、うっかり「STOP」マークを超えた位置で固定すると、継ぎ目が破断しやすくなりますから、そうもいきません。「はるばる利尻山まで来て、なんで俺はこんなチマチマした作業に神経を使ってるんだ」とボヤきました。これがスクリューロック式だとなおさら手間がかかります。

この問題の意外な解決法を、利尻山への最後の登りですれちがった方が示唆してくれました。その方はトレッキングポールを伸ばしたまま、ザックのサイドに固定していたのです。遠くから近づいてくるその両肩に巨大なアンテナのように突き出していました。避難小屋近くにスキーをデポされていたので、そもそも伸縮しないスキーストックだったのかもしれません。スキーヤーは長い板をザックにくくりつけて登高することがあるくらいですから、ストックを刺すくらい別段驚くことではありません。そうです。トレッキングポールは軽いし、風に煽られることもないので、ピッケルに持ち替えるたびにいちいち縮めなくても良いのです。

トレッキングポールの進化の歴史をたどる

まあ、そうは言っても、登山者が多い山でトレッキングポールを伸ばしたままザックのサイドに固定すると顰蹙を買うのは確実です。急斜面ですれちがう人に接触するかもしれませんし、木の枝やオーバーハングした岩に引っかかるかもしれません。

いちいち長さを調整しなくて済む、長さ固定のフォールディング式が欲しくなります。いや、やはり少しくらい長さを調整できたほうが良いかな、と思考を進めていくと、それはそのままトレッキングポールの進化の歴史をたどることになります。

トレッキングポールの進化の歴史

トレッキングポールの選び方

素材

現状、アルミ(合金)製とカーボン製の二択と言えます。シャフトの段によって、使い分けた製品もあります。

アルミ合金は強度が高く、大きな負荷を与えても多少曲がる程度に収まる。一方、カーボンは通常の使用であれば十分な強度を備えるが、無理な荷重をかけると一気に破断してしまう。トレッキングポールを使い慣れた経験者向きといえる。
山と渓谷2017年9月号「山岳装備大全 第18回 / トレッキングポール」)

カーボンファイバーは強度に限界があります。非常に強い力や、強い衝撃を受けた場合、破損することがあります。
(Black Diamond社製トレッキングポールの商品説明)

アルミニウム
航空機等にも使用される強度も高いアルミニウムは、ポールに最適な素材です。
カーボン
振動軽減性に優れ、強度を保ちながらさらなる軽量化を実現する素材です。
(LEKI社製トレッキングポールの説明)

カーボン製を平たく表現するなら「軽くて硬いけれど、脆さを秘めている」。そして、加工に手間がかかるので「高価である」といったところでしょうか。

カーボン製の耐久性については諸説紛々としています。クリティカルな場面では使用を控えたほうがよいとの意見もあります。スキーでガンガン滑降する場面は別として、雪山をテクテク歩いて登下降する場面ではカーボン製で支障ないでしょう。軽さを追求するなら、財布と相談しつつ、カーボン製を選択することになります。

グリップ

エクステンショングリップ

トレッキングポールのエクステンショングリップ

一時的に短く持ちたい場合、エクステンショングリップがあれば長さを調整する手間を省くことができます。やや重くなりますが、その恩恵は大きいです。

メッシュは雪山に向かない

トレイルランニング用やウルトラライト志向など、軽量化を優先した製品ではグリップが短く、メッシュの柔らかい生地が使われていることがあります。雨を吸ったり、雪が凍りついたりしやすいのでおすすめしません。もっとも、その手の製品にはスノーバスケットを装着できないことがほとんどです。

収納方式

テレスコーピング

シャフトの各段で径が異なり、望遠鏡(telescope)のように伸縮できます。

スクリューロックやレバーロックが嵩張るぶん重くなる傾向があります。仕舞い寸法が比較的大きいため、ザックのなかに横置きで収納することは難しい。その代わり、ザックのサイドポケット等に一時的に収納する場合、1本にまとまっているため取り扱いやすいです。着脱する際、出っ張りがストラップに引っかかりやすいですが、逆に言えば脱落しにくいということです。

長さ調整の幅が大きく、最短で50~60㎝から最長で110~130㎝まで自由自在です。急斜面を斜上する場合など、片方を短くしたいときに便利です。

フォールディング(折りたたみ、蛇腹)

シャフトを2段または3段に分離して折りたたみます。各段はドーム型テントのポールのようにショックコードで連結されています。3段を折りたたむとZ字型になるため、Black Diamondの「ディスタンスZ」のように名前に「Z」を付与した製品があります。

連結部に嵩張るロック機構がないため軽く、使用時の外観がすっきりしています。仕舞い寸法が小さく、ザックのなかに横置きで収納しやすい。ただし、ザックのサイドポケット等に一時的に収納する場合、折れ曲がってバラけた形状なので取り扱いにくかったり、ストラップで固定しにくかったりします。

軽量化を優先して「長さを固定」とした製品が多いです。長さを調整できる場合も、その幅は小さく、100~130㎝程度です。

継ぎ目の固定方式

スクリューロック

メーカーによっては「ツイストロック」「回転固定式」などと呼びます。

左に回してロックを解除し、伸縮して、右に回してロックします。細径ポールが太径ポールを内側から押し広げることによって固定する仕組みです。

雪山で手袋をしていると、フレームを持つ手が滑りやすいためロック/解除しにくいです。

レバーロック

メーカーによっては「フリックロック」「スピードロック」などと呼びます。

太径ポールを外側から締めこむことによって、内側の細径ポールを固定する仕組みです。

雪山で厚い手袋をしていても、簡単にロック/解除できます。

ラチェットロック

フォールディング式の最上段にラチェットロックがある

メーカーによっては「ピンロック」などと呼びます。

山岳用のトレッキングポールでは、シャフトの全段をラチェットロックする製品はほとんど見かけません。フォールディング式の最上段(グリップ直下のテレスコーピング)を固定する利用法が多いです。

長さ調整方式

レバーロック式長さ調整

収納方式がテレスコーピング式の場合、レバーロックは「継ぎ目の固定」と「長さ調整」を兼ねています。

収納方式がフォールディング式の場合、グリップ直下のみ短いテレスコーピングとなっており、レバーロックで長さを調整する製品が存在します。(「フォールディング × 最上段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整」の項をご参照ください)

スクリューロック式長さ調整

収納方式がテレスコーピング式の場合、スクリューロックは「継ぎ目の固定」と「長さ調整」を兼ねています。

収納方式がフォールディング式の場合、グリップ直下のみ短いテレスコーピングとなっており、スクリューロックで長さを調整する製品が存在します。(「フォールディング × 最上段ラチェットロック × スクリューロック式長さ調整」の項をご参照ください)

収納方式、継ぎ目の固定方式、長さ調整方式については「LEKI トレッキングポール ノルディックウォーキングポール取扱説明書」が参考になります。
・「スピードロックシステム」が一般的なレバーロックに相当します。
・「スーパーロックシステム」が一般的なスクリューロックに相当します。
・「マイクロシステム」が一般的なフォールディングに相当します。
トレッキングポールの各部名称、基本的な使い方については、モンベルの「トレッキングポール使用上のポイント」が参考になります。

「収納方式」と「継ぎ目の固定方式」と「長さ調整方式」による分類

トレッキングポールの石突きとスノーバスケット

市販のトレッキングポールはおおよそ次の7つのカテゴリーに分類できます。

収納方式 継ぎ目の固定方式 長さ調整方式
1 テレスコーピング スクリューロック スクリューロック
2 テレスコーピング レバーロック レバーロック
3 テレスコーピング 全段ラチェットロック レバーロック
4 フォールディング 最上段ラチェットロック 長さ固定
5 フォールディング 最上段ラチェットロック レバーロック
6 フォールディング 最上段ラチェットロック スクリューロック
7 フォールディング コードロック 長さ固定

それぞれ以下のように言い換えることにします。

  1. テレスコーピング × スクリューロック式長さ調整
  2. テレスコーピング × レバーロック式長さ調整
  3. テレスコーピング × 全段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整
  4. フォールディング × 最上段ラチェットロック × 長さ固定
  5. フォールディング × 最上段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整
  6. フォールディング × 最上段ラチェットロック × スクリューロック式長さ調整
  7. フォールディング × コードロック × 長さ固定

最後の「フォールディング × コードロック × 長さ固定」はウルトラライト志向の製品が採用しています。雪山登山を想定しておらず、スノーバスケットを装着できないモノが多いので、この記事では取り上げません。

以下、各カテゴリーごとに、おすすめの製品を紹介します。

テレスコーピング × スクリューロック式長さ調整

FIZAN / コンパクト

主要なスペック

長さ 58~132㎝(収納時58㎝)
直径 17/16/14㎜
素材 アルミ(ALU7075とALU7001)
重量 約316g(2本組)

レビュー

カーボン製ではないのに超軽量。価格はカーボン製より安価。継ぎ目の補強がなく、見た目すっきり。このカテゴリの決定版と言えるかもしれません。

参考リンク

LEKI / ULイーグル

主要なスペック

長さ 58~125㎝(収納時58㎝)
直径 16/14/12㎜
素材 アルミ
重量 約460g(2本組)

レビュー

LEKI社のスクリューロック式のなかで最廉価モデルです。

独自の「スーパーロックシステム(SLS)」により、少ない回転数で強く固定できます。

ブランド力安価さを優先するならコレです。

参考リンク

Helinox / FL-130

主要なスペック

長さ 98~130㎝(収納時58.8㎝)
直径 不明
素材 チタンやアルミ、銅などの素材を混合した「TH72M」
重量 360g(2本組)

レビュー

アルミ製で、エクステンショングリップを備えていながら軽量です。軽い製品が欲しいけれど、カーボン製に一抹の不安を感じる人はコレです。

類似モデルの「FL-120」は長さ80~120㎝(収納時53.3㎝)、重量296g(1本組)とさらに軽量ですが、スノーバスケットを装着できません。

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SINANO / LT-18

主要なスペック

長さ 100〜130㎝(収納時61㎝)
直径 18/16/14㎜
素材 アルミ
重量 約280g(1本)

レビュー

SINANOのトレッキングポールのなかで最廉価モデル

参考リンク

  • LT-18 – SINANO
  • バスケットPB‐F2 – SINANO
    ホームページにスノーバスケットの対応が記載されていません。メーカーに問い合わせたところ、輸入ポール用のPB-F2が適合するとのことです。

MAGIC MOUNTAIN / ペアーライトプラス

主要なスペック

長さ 60~130㎝
直径 16/14/12㎜
素材 ジュラルミン♯6061/6061/7001
重量 240g(ラバープロテクター付き片方)

レビュー

エクステンショングリップを備え、ストラップの手首が当たる部分が太い、質実剛健かつ廉価なモデル。大手の登山用品店でLEKI、Black Diamondなど強豪(競合)がひしめくなか、しぶとく存在を主張しています。

太径モデルの「トレイルセーフ」は重量250gと同等の重量で最廉価ですが、エクステンショングリップを備えていません。

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テレスコーピング × レバーロック式長さ調整

LEKI / ジャーニーライト

主要なスペック

長さ 65~130㎝
直径 16/14/12㎜
素材 アルミ
重量 約498g(2本組)

レビュー

LEKI社のレバーロック式のなかで最廉価モデル

参考リンク

Black Diamond / トレイル

主要なスペック

長さ 64~140㎝(収納時64㎝)
直径 不明
素材 不明
重量 486g(2本組)

レビュー

Black Diamond社のトレッキングポール(LOST ARROW取扱いモデル)にはスクリューロック式が存在しません。レバーロック式のなかで最廉価モデルパウダーバスケット(スノーバスケット)が付属します。

初めてトレッキングポールを買う人は、ひとまずこれを選んでおけば後悔することはないでしょう。

参考リンク

SINANO / ロングトレイル115

主要なスペック

長さ 90〜115㎝(収納時55㎝)
直径 16/14/12㎜
素材 アルミ
重量 約240g(1本)

レビュー

SINANOのレバーロック式のなかで最廉価モデル

レバーロックの固さを調整するには、レバーロックをくるくる回します。ドライバーが不要です。

類似モデルの「ロングトレイル125」は長さ100~125㎝(収納時59㎝)、重量250g(1本)です。

参考リンク

LOCUS GEAR /  シーピー3(CP3)

主要なスペック

長さ 65〜135㎝
直径 16/14/12㎜
素材 カーボン
重量 150g(1本、バスケットとキャップは含まず)

レビュー

カーボン製なのにリーズナブルな価格。レバーロックの締め付け強度を調整するネジを指で回すことができます。

参考リンク

テレスコーピング × 全段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整

ラチェットロック式なのにテレスコーピングで、収納時にすっきりした形状になります。

このカテゴリーの製品は珍しく、Helinox社の製品くらいしか見当たりません。

Helinox / LBB-120

主要なスペック

長さ 100~120㎝(収納時51.2㎝)
直径 不明
素材 チタンやアルミ、銅などの素材を混合した「TH72M」
重量 430g(2本組)

レビュー

バチバチッと一瞬で伸縮可能です。縮めるとすっきりした形状になるので、ザックのサイドに差し込みやすい。

最上段のレバーロックによる長さ調整は、伸縮の都度おこなわなくても、下2段のラチェットロック(ボタンロック)部分のみ伸縮すれば十分短くなります。トレッキングポールとピッケルを頻繁に持ち替える煩わしさが減ります。

類似モデルの「LB-130SA」は長さ100~130㎝(収納時59.7㎝)、重量460g(2本組)です。「LBB-120」と比較すると1段少ないため、あまり短くなりません。

参考リンク

フォールディング × 最上段ラチェットロック × 長さ固定

長さ調節機構を省いて軽量化したカテゴリーです。

Black Daimond / ディスタンスZ

主要なスペック

長さ 100(33)㎝、110(36)㎝、120(40)㎝、130(43)㎝ ※( )内は収納時
直径 不明
素材 アルミ
重量 100㎝=325g、110㎝=345g、120㎝=365g、130㎝=380g(2本組)

レビュー

Black Diamondの製品はアルミ製でも十分に軽く、さらに軽さを追求するならカーボン製が用意されています。

スライドロック機構(円筒形のスリーブを動かす)により、厚い手袋をしていてもロックを解除しやすいです。

カーボン製の「ディスタンスカーボンZ」の重量は100㎝=265g、110㎝=275g、120㎝=285g、130㎝=295gです。

ただし、「Zポールスノーバスケット」は「スノーバスケット」の3分の2くらいの大きさなので深雪には対応しにくいです。

参考リンク

SINANO / フォールダーFP

主要なスペック

長さ 110(38)㎝、115(38)㎝、120(44)㎝、125(44)㎝ ※( )内は収納時
直径 16/13.5㎜
素材 カーボン
重量 110㎝=175g/本、115㎝=180g/本、120㎝=185g/本、125㎝=190g/本

レビュー

トレイルランニングで状況に応じてシャフトを持ちやすいように中程にスリップストッパーが付いています。にもかかわらず、しっかりスノーバスケットに対応。トレイルランニングと雪山登山を兼ねるなら有力な候補となります。

固定用のボタンは他社製のラチェットロック式とは異なり、所定の穴にぴったり合わせる必要があります。解除する際には、ボタンの周囲全体がフレームとなっているため深く押し込みにくい感じがします。固定力の強さを優先した設計ですので、頻繁に折りたたみたい人は要注意です。

参考リンク

GRIVEL / トレイル・スリー112

主要なスペック

長さ 112㎝(収納時48㎝)
直径 16/14㎜
素材 不明
重量 220g(1本)

レビュー

このカテゴリに分類しましたが、継ぎ目にチューブをかぶせる珍しいタイプです。

他社の「フォールディング × 最上段ラチェットロック × 長さ固定」タイプを組み立てるには、

  1. 下段-中段をつなぐ。
  2. 中段-上段をつなぐ。
  3. 上段のテレスコーピングをスライドしてラチェットボタンをロックする。

という3ステップが必要ですが、グリベルの「トレイルスリー」の場合、

  1. 下段-中段をつなぐ。
  2. 中段-上段をつなぐ。

という2ステップで済みます。(Youtube動画をご参照ください)

スノーバスケットが付属します。

最大長122cmの「トレイル・スリー122」は重量が230gです。

参考リンク

フォールディング × 最上段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整

フォールディング式で仕舞い寸法が短く、かつレバーロックで素早く長さを調整できる、最先端トレンドモデルと言って良いでしょう。

LEKI / マイクロバリオ TA コンパクト

主要なスペック

長さ 100~120㎝(収納時38㎝)
直径 18/16/14㎜
素材 アルミ
重量 約534g(2本組)

レビュー

LEKI社のこのカテゴリーにおける最廉価モデルです。

カーボン製の「マイクロバリオ カーボン」は長さ110~130㎝(収納時37㎝)、重量が約446gです。

参考リンク

Helinox / LTL-125

主要なスペック

長さ 115~125㎝(収納時38.0㎝)
直径 不明
素材 チタンやアルミ、銅などの素材を混合した「TH72M」
重量 450g(2本組)

レビュー

Black Diamondの「ディスタンスFLZ」と比較すべきモデルです。実売価格では劣勢ですが、独自素材の「TH72M」を評価するならコチラです。

参考リンク

Black Diamond / ディスタンスFLZ

主要なスペック

長さ 95~110(34)㎝、105~125(37)㎝、120~140(40)㎝ ※( )内は収納時
直径 不明
素材 アルミ
重量 95~110㎝=415g、105~125㎝=445g、120-140㎝=475g(2本組)

レビュー

このカテゴリーを代表するモデルです。

収納時のコンパクトさ、軽さ、機能性、価格のバランスが良い。

カーボン製の「ディスタンスカーボンFLZ」の重量は95~110㎝=350g、105~125㎝=360g、120~140㎝=370gです。

ただし、「Zポールスノーバスケット」は「スノーバスケット」の3分の2くらいの大きさなので深雪には対応しにくいです。

「スノーバスケット」を装着できるディスタンスプラスFLZ」の重量は105-125cm=514g、120-140cm=540gです。

参考リンク

GRIVEL / トレイルヴァリオ

主要なスペック

長さ 105~130㎝(収納時53㎝)
直径 16/14㎜
素材 不明
重量 245g(1本)

レビュー

このカテゴリに分類しましたが、継ぎ目にチューブをかぶせる珍しいタイプです。

他社の「フォールディング × 最上段ラチェットロック × レバーロック式長さ調整」タイプを組み立てるには、

  1. 下段-中段をつなぐ。
  2. 中段-上段をつなぐ。
  3. 上段のテレスコーピングをスライドしてラチェットピンをロックする。
  4. 上段のレバーロックで長さを調節する。

という4ステップが必要ですが、グリベルの「トレイルヴァリオ」の場合、

  1. 下段-中段をつなぐ。
  2. 中段-上段のテレスコーピングをレバーロックで長さ調整する。

という2ステップで済みます。(Youtube動画をご参照ください)

長さを調整しなくて良いのであれば、仕舞い寸法は長くなるものの、

  1. 下段-中段をつなぐ。

の1ステップで済みます。

スノーバスケットが付属します。

参考リンク

フォールディング × 最上段ラチェットロック × スクリューロック式長さ調整

軽量化のため長さ調整をスクリューロック式、素材をカーボンとしたモデルです。頻繁に長さを調整しない人は、レバーロック式よりもすっきりした形状になるこちらをおすすめします。

SINANO / フォールダーFREE 125

主要なスペック

長さ 110~125㎝(収納時36㎝)
直径 18/16/13.5㎜
素材 カーボン
重量 約202g(1本)

レビュー

このカテゴリーを代表するモデルです。

類似モデルの「フォールダーFREE 115」は長さ100~120㎝(収納時35㎝)、重量が約192gです。

参考リンク

MAGIC MOUNTAIN / トリプルフォールド

主要なスペック

長さ 110~127㎝(収納時36㎝)
直径 16/14/12㎝
素材 カーボン
重量 215g(1本/ラバープロテクター付き)

レビュー

SINANOの「フォールダーFREE 125」と比較すべき廉価なモデルです。SINANO製はラチェットロックが固定力優先となっているため、頻繁に折りたたみたい人にはこちらが向いています。

収納袋が付属しています。

参考リンク

変わり種

ちょっとした急傾斜でピッケルのように使えるタイプを紹介しておきます。あくまで補助的な機能であり、ピッケルを代用できるものではありません。

GRIVEL / コンドル3.18S

主要なスペック

長さ 67~140㎝
直径 18/16/14㎜
素材 不明
重量 470g(1本)

レビュー

3段式スクリューロック式。ふだんはピックを折りたたんでグリップのなかに収納できます。スノーバスケットが付属します。

2段式の「コンドル2.18S」は重量が465gです。

参考リンク

ブラックダイヤモンドの「ウィペットポール」

主要なスペック

長さ 94~140㎝(収納時64㎝)
直径 不明
素材 アルミ
重量 490g(ウィペット含む)

レビュー

ヘッド部分を取り外しできます。

カーボン製の「カーボンウィペットポール」は重量が443gです。

参考リンク

エキスパート オブ ジャパンの「3段ピックステッキ」

主要なスペック

長さ ワイン:532㎜~1012㎜、ブルー:580~1220㎜
直径 不明
素材 ヘッド:クロモリ鋼、シャフト:A7001(超ジュラルミン)
重量 ワイン:325g、ブルー:370g

レビュー

ヘッドを収納したり着脱したりする仕組みはなく、固定されています。そのぶん強度は高い。ふだんはカバーを付けて、T字型のグリップとして扱います。

ラチェットボタンにより、下段-中段は最長で固定。中段-上段は5㎝刻みで固定できます。

参考リンク

参考文献

山と渓谷2017年9月号

ギア関係の2つの連載が両方ともトレッキングポールを扱うという不思議な号でした。

GTR VOL.18 / 折りたたみ式トレッキングポール

ホーボージュンさんが、

をレビューされています。

山岳装備大全 第18回 / トレッキングポール

村石太郎さんが、

をレビューされています。

コメント

  1. MURRAY より:

    kamiyama様、情報発信ありがとうございます。
    エクステンショングリップ、私は次の製品で自作してます。
    https://item.rakuten.co.jp/marutaro/4174313/
    ゴムの内側は両面テープでシャフトに張り付け
    外側はビニールテープを巻いてます。
    ホームセンターの緩衝材・保護材コーナーで売ってます。

    • kamiyama kamiyama より:

      MURRAY様、コメントありがとうございます。
      グリップゴム、いいですね。
      気に入ったトレッキングポールにエクステンショングリップがなくても、
      これを利用すれば良いので選択肢が広がります。