POWER BANK 18650電池モバイルバッテリーをレビュー

18650電池(リチウムイオンバッテリー)をモバイルバッテリー化する「POWER BANK」なるDIYキットを購入しました。

ネットで目ぼしい情報が見当たらないこの製品をレビューします。

開封の儀

Amazonで注文すると、中国からどんぶらこどんぶらこと輸送されて、約2週間後に郵便受けに投函されていました。

外袋を開けると、薄いポリエチレンの袋に包まれた白い粉……じゃなくてブツが出てきました。取扱説明書や納品書は同梱されていません。

本体

正面

正面に「POWER BANK」という、ありがちな名前がプリントされています。

背面

裏面に簡単な仕様がプリントされています。

  • Capacity: 5600mAh
  • Input: 5V = 1.0A
  • Output: 5V = 1.0A

5,600mAhという数字は、この部品が元々はその容量のモバイルバッテリーを組み立てるために製造されたことを意味します。(推測)

上面(端子側)

上面の充電用端子はMicro USB Type-B、給電用端子はUSB Type-Aです。

下面

下面には何もありません。

重量

重量は実測で37g。軽い。18650電池をモバイルバッテリーとして利用する際、クレードルの信頼性が気になりますが、これだけ軽ければ予備を携行するのが苦になりません。

サイズ

サイズは長さ99×幅42×厚さ25mm。先に購入したBLACK WOLFのクレードルと並べると、角が丸いことも相まって実にコンパクトです。

BLACK WOLFの18650電池モバイルバッテリーをレビュー
BLACK WOLFの18650バッテリー急速充電器(モバイルバッテリー機能付き)と18650電池のセットを購入しました。公式サイト以外に目ぼしい情報が見当たらない本製品についてレビューします。

18650電池をセットして使う

トレイを引き出す

18650電池をセットするトレイは、上面(端子側)をつまんで引き出すか、下側を押せば、取り出すことができます。

18650電池をセットする

電池ボックスの長さは約65mm。いわゆる「生セル」と言われるタイプのフラットトップでないと入りません。

この18650電池もAmazonで購入しました。こちらも中国から発送されましたが、国内の輸入元の名義でネコポスとして投函されました。(注文から16日後)

販売ページに記載された容量は3,400mAhですが、実測は4本とも3,000mAhに届きません。

中華製品の闇……ではなくて、「MADE IN JAPAN」としっかりプリントされています。容量が記載されていないところがミソか。日本製のモノが何故、中国から発送されるのやら謎です。

スマホに給電する

スマホに給電してみました。USBケーブルで接続すると、自動的に給電が始まります。

USBテスターを挿んで、電圧や電流をチェックしました。給電速度は公称の「1.0A」に届いていませんが、ひとまず実用になります。

Oppo Reno A(バッテリ容量3,600mAh)を充電したところ、残容量10%から95%まで85%ぶん持ち上げることができました。このスマホでテザリングしながらデスクトップPCでYouTubeを観ていたので90%とします。これは3,600mAh×90%=3,240mAhに相当します。この18650電池の実容量が2,600mAhとすると、2,600mAh×2本×60%(一般的なモバイルバッテリーの給電効率は60~70%)=3,120mAh以上を給電できるはず。おおよそ計算が合います。

青色LEDでバッテリー残量を確認する

白いボタンをクリックすると、4個の青色LEDの点灯でおおよその残容量を知ることができます。

白色LEDを点灯する

白いボタンを2秒ほど長押しすると、先端の白いLEDが点灯します。簡易的なハンディライトとして利用できます。消灯するには、再度2秒ほど長押しします。

18650電池を交換する

クラッチで固く締まっている

いったん18650電池をセットして押し込むと、トレイが微妙に膨らんで、クラッチ(突起)が固く食い込みます。再度トレイを引き出すのが難しくなります。

分解の仕方

端子側をつまんで引き出そうとすると、端子側のカバーだけがすっぽ抜けて外れます。

ライターを握るように全体を両手で包み込み、親指で下面を押すと良いでしょう。両方の親指を重ねると力が集中しやすいです。バコッと外れた瞬間、指がカバーの角にぶつかって痛いです。😫

何回も出し入れするうちに多少緩くなります。

まとめ(総合評価)

これまで「Thrunite C2」で18650電池をモバイルバッテリー化してきました。

超小型軽量なモバイルバッテリー、ThruNite C2を登山で使う
通常のモバイルバッテリーとちがうのは、内蔵電池が交換できるところです。電池の種類は「18650電池」。この電池は大光量フラッシュライトやポータブル投光器がよく採用しているほか、多くのモバイルバッテリーやノートパソコンの交換用バッテリーが内蔵するセルの正体でもあります。

「Thrunite C2」生産終了後、代替可能な製品を探していました。

このPOWER BANKは、18650電池の「生セル」限定という条件付きながら、十分に実用的で魅力的な製品です。

長期的な信頼性や耐久性については未知数ですが、なにぶん

  • 安価(私の購入時は商品が296円、送料が299円)
  • 軽量(37g)

とお手頃なので、

  • 本製品を2台携行する。
  • 他のタイプのPOWER BANKと併用する。

というバックアップ策を講じれば、安心して利用できるでしょう。

登山用品

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