旧KAJITAXの2本締めアイゼンが現役です

「えっ、2本締めって何?」
と20代~30代の登山者の方なら言うかもしれません。

古い登山用具の歴史をここに残しておきます。

旧KAJITAXの12本爪アイゼン

ジョイント用の金具に「T.KAJITA JAPAN」、フロント金具には「XI J」と刻印されています。たしか1993年か1994年頃に買ったモデルです。

後付けの赤いアンチスノープレートはKAJITAX純正です。

後付けのバンドには「ICI SPORTS」のマークがあります。

2本締めのコツ

このアイゼンの場合、フロント3箇所、リア1箇所の金属の輪にバンドを通して固定します。1箇所ごとに締めあげると、輪がロックされてしまい、折り返してきたバンドを通しにくいので、緩くバンドを通していき、全部通し終わってから、全体を締め上げるのがコツです。輪を通して折り返すとき、きちんとバンドが裏返るようにしないと、締め上げたとき捻じれが生じて緩みやすくなります。

あらかじめバンドがアイゼンに固定されていない1本締めなんてのもありました。締め方をおぼえるだけでも大変です。2本締めのほうが手間が少なく、バンドの破損や脱落に対してわずかながらリスクを分散できます。

教科書的には、万が一登山中に2本締めシステムが破綻した場合の予備として、1本締め用のバンドを携行したほうがよい、という位置付けでした。

雪山に復帰した初戦で悪戦苦闘した

雪山に復帰した初戦で、久しぶりに装着した際、コツをすっかり忘れており、20分くらい悪戦苦闘しました。やっと装着して歩き始めたら、すぐに緩んでしまい、またどっかりとザックに腰を下ろして締め直したり。登山口に同じバスで着いた人たちのなかで最後発になったのは情けなかったです。

クローズアップ

左足用のクローズアップを紹介します。

フロント上面

フロント下面

リア上面

リア下面

アンチスノープレートのネジが1個脱落しています。

付属品


アンチスノープレートの使用説明書です。


六角レンチが付属していました。アイゼンの長さを調整するには、これでボルトを回す必要がありました。

赤いプラスチックはアンチスノープレートの残骸だと思われますが、どこにどう付いていたのか不明です。

2本締めバンドの装着方法

フロント


①~④の順にバンドを通します。


内側から見た図です。


外側から見た図です。

リア


①②の順にバンドを通します。足首の周囲をぐるりと回すだけなので、こちらはわかりやすいです。


内側から見た図です。


外側から見た図です。

全体


内側から見た図です。


外側から見た図です。

おまけ:10本爪アイゼン


とうの昔に断捨離しましたが、初めて自分で買ったのは10本爪アイゼンでした。バンドは1本締めです。KAJITAX製品だったと記憶しています。厳冬期の三千メートル級でガンガン使いました。縦走の場合、前爪があると引っかけて転倒しやすいと言われていた時代です。アンチスノープレートがないので、足底に雪団子がくっついて、高下駄のようになることがありました。


その後、ネオプレン製の2本締めに付け替えました。1993年に撮った最後の写真です。

 

変更履歴

  • 初公開(2017年1月25日)
  • 「クローズアップ」を追加しました。グリベルのアイゼンについての記載を別記事に移します。(2018年3月22日)
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