雪山登山の帽子はモンベルのノースポールキャップがお手頃価格で機能的【ツバが着脱可能】

雪山で何かぶる?

岩稜ならヘルメット。雪稜もそれでいいんじゃない?

以上。

……だと話が終わりますので、比較的ゆるやかな縦走路における防寒防雪用に限定します。

選択するにあたって条件は以下の通りです。

  1. ニットだと雪が付きやすいので、シェルで覆われていること。
  2. 強風にあおられにくいようにツバがコンパクトであること。
  3. 強風に万が一でも飛ばされないようにアゴひもが付いていること。

NORTH FACEの旧バッドランドキャップ

先シーズン、雪山に復帰したときにはノースフェイスのバッドランドキャップとフェイスマスクを併用しました。これはあまり調子よくありませんでした。

バッドランドキャップは頭の形状が浅く、なんだかローライズのパンツをはいたようで落ち着きません。それなのにツバはかなり長いため、視界がふさがれ、風にあおられやすい。このアンバランスさは不可解です。

2016年12月に楽天市場でセール価格の3,770円で購入しました。たぶん旧モデルでしょう。現行モデルはツバがやや短くなったようです。

無名ブランドのフェイスマスクのほうは首の横があくので三千メートル級の風雪のなかでは力不足でした。

この件は別の記事で書きました。

2017年12月初旬に谷川岳に登りました。そのときバッドランドキャップをかぶるつもりでしたが、やはりどうにもこうにも頭へのおさまりが悪い。自宅を出る寸前に普通のニットキャップに変更しました。

モンベルのノースポールキャップ

旧モデルを安く買った

ひそかに注目していたモンベルのノースポールキャップ(ブランドロゴが額にドーン)を買うことにしました。背に腹は代えられません。

2017年12月中旬にモンベルストアに行ったら、目当てのガンメタル(暗灰色)が見当たりません。

店員さんに聞いたところ、モデルチェンジしてラインナップから消えたとのこと。
「つい先日見かけたんですけど」
と言ったら、在庫を調べてくれました。

全国で3個だけガンメタルが残っているとのこと。即座に取り寄せを依頼しました。

過去のカタログを調べたところ、2シーズン前のカタログに載ったのが最後です。

旧モデルなので若干安く買えたのはケガの功名でした。

「2018〜2019 Fall & Winter Clothing Catalog」で新モデルとしてブラックとダークネイビーが登場しました。どちらも落ち着いた色です。

外観

バッドランドキャップと形状を比較すると、頭頂部の形はあまり変わりませんが、後頭部をしっかり覆う形状なので、頭にのせたときに安定感があります。

正面

側面

背面

アゴ

強風にあおられることを考慮すると、やはりアゴは留められるようになっていて欲しい。この帽子はバックルとベルクロの併用でしっかり留めることができます。アゴに当たる部分にまでしっかりフリースが貼られています。(バッドランドキャップはストラップが剥き出し)

その他

価格タグなど

帽子内側のタグ

防風素材としてゴア ウインドストッパーを採用しています。

ツバを取り外し可能

ツバは強風にあおられにくいコンパクトなサイズです。

3箇所のホックで着脱可能です。ゴーグル着用時など、ツバが邪魔なら取り外すことができます。

雪山用帽子の暫定1位

現時点で私のなかで雪山用帽子の暫定1位はコレです。暫定1位……なんて奥歯にモノがはさまったような言い方をするのは、他のメーカーさんもちょっと頑張ればもっと良いものができるでしょう、と言いたいからです。

ひとまず今季の雪山用帽子はモンベルのノースポールキャップでいきます。

その他の雪山用帽子のおすすめ

アゴ紐がないタイプを含めて、有力な製品を紹介します。

THE NORTH FACE / バッドランドキャップ

防水透湿性素材のハイベントを使用。後頭部は覆われていません。現行モデルはツバが短めになりました。

THE NORTH FACE / エクスペディションキャップ

GORE-TEXを使用。ツバにはワイヤーが入っており、ハネあげて視界を広くできます。

nakota / フライトキャップ

登山ブランドではありませんが、NORTH FACEの「フロンティアキャップ」に近い外観です。ツバにはワイヤーが入っており、ハネあげて視界を広くできます。

Foxfire / イヤーフラップ キャップ

ベルクロテープで留めるのでアゴがゴロつきません。

Millet / プリマロフト リップストップ キャップ

MILLETの定番。中綿にプリマロフトを使用した軽量で暖かいモデルです。

karrimor / マウンテンキャップ

ツバにはワイヤーが入っており、ハネあげて視界を広くできます。

THE NORTH FACEの「エクスペディションキャップ」と比較したいモデルです。左サイドのロゴ以外、黒一色の渋好みのデザイン。高い防水性を持つWEATHERTITE 2L ®を使用。

「mountain cap」の重厚すぎる外観を避けたいならコチラ。ただし、重量は変わらず、ツバの形状は変えられません。

MOUNTAIN EQUIPMENT / シタデルハットWLD

GORE-TEX WINDSTOPPER®シェルにパイルをライニングしています。ツバが短く視界良好。

チンストラップは耳当て側で留めます。顎下に硬いバックルがないため当たりが柔らかいです。

Connectyle / フェースカバー付き ワークキャップ

登山ブランドではないけれど、しっかり雪山に対応できそうな作り。右側のイヤーフラップにフェースカバーを内蔵しています。

実は購入済み。レビュー記事はいずれ。

モンベルのノースポールキャップ使用例

雪山登山において、頭部、顔面を保護するウェアとして欠かせないバラクラバ(目出し帽)についてはこちらの記事をご参照ください。

雪山登山、達人が選ぶバラクラバ(目出し帽)
バラクラバか目出し帽か 本格的な雪山(冬山)登山から遠ざかっているあいだに断捨離したモノのひとつに「目出し帽」(めだしぼう or めでぼう)があります。 「将来、雪山登山に復帰することがあったとして、比較的安価なこのアイテムは容易に買い換え...

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