無雪期の山でも積極的にトレッキングポールを使ったほうが良いかもしれない、と試行錯誤中です。
そう思うにいたった経緯についてはこちらの記事をご覧ください。
高尾山でよくトレーニング山行をします。東京西部に住んでいると、半日あればさっと行ってこれます。都会のアスファルトでジョギングするよりずっと気分がいい。トレーニングとは言っても、ダレない程度のスピードで登るだけです。でも、トレッキングポールで推進力を増せば、トレイルランナーみたいにスピードアップするかもしれません。
いつものデイパックで出かけました。
小技
デイパックは高さがなく、ストラップ類もほとんどないので、トレッキングポールをサイドポケットに差すのは難しい。本体のファスナーを少し開けて、垂直に立てたのですが、トレッキングポールの重みでファスナーが開き、倒れてしまいます。
そこで、手提げ用のループに通してみました。すると倒れなくなりました。
手前から見るとこんな感じです。
メリノウールの重ね着で汗処理を研究中
さて、稲荷山尾根を登り始めます。
毎度「速足で登山して、山頂で汗冷えし、下山しながら徐々に乾く」という状況になるので、ウェアの研究に最適です。
いつもは化繊メインですが、この日はメリノウールを重ね着してみました。
これは2015年9月に買ったもの。タイトフィットなので、雪山のベイスレイヤーとして優秀です。長袖ベースレイヤーの身頃がゆったり目だった場合、これを内側に着て隙間を埋めます。
メリノウール100%のTシャツでプリント(柄)付きはとても珍しい。これ一枚で過ごしても下着っぽくなくてよろしい。
こちらも数年前に買ったもの。GOLDWINのサイトでIcebreaker製品を見ると、ツートンカラーのモデルは現在取り扱っていません。
トレーニングだからこそトレッキングポールを使う
16時15分頃に登り始め、日没の富士山に間に合いました。ずっと手前の山裾に浮かぶ人工的な光は「さがみ湖リゾート」の観覧車でしょう。
さて、トレッキングポールを突いて、速足で登った結果はどうだったか。一定のリズムが生まれ、せわしなく手足を動かしている感じはあったのですが、特にタイムは向上しませんでした。おそらくトレッキングポールの扱いに慣れが必要なのでしょう。
左右の手で突き方がちがうことに気づきました。右手は問題ありませんが、左手はよく地面を空振りしたり、スリップしたりしました。左右とも手のひらや手首が少し痛くなりました。この短いコースで何千回、一日がかりの長いコースなら何万回も突くわけですから、上半身の筋力が要求されます。ボルダリングジムで継続的にトレーニングしていますが、トレッキングポールを突く動作はクライミングの動作とイコールではありません。
無雪期の山なんて、雪山と比べればはるかにラクチンなんだから、トレーニングのつもりでガシガシ歩くべし。トレッキングポールの石突きは山道や木道を痛める。先端にゴムを付けても、今度はそれが脱落してあちこちでゴミになるという問題がある。
……なんて思っていたのですが、雪山でトレッキングポールを使うなら、むしろそのトレーニングとして普段からトレッキングポールを使い慣れておいたほうが良いのではないかと思いました。
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