四方山話

四方山話

『ザイル』はもう死語? 登山用語がドイツ語から英語に変わった理由と、ピッケルを巡る迷走の歴史

「ザイルを解く」という響きに、そこはかとない哀愁と、若かりし頃の自分を重ねる皆様。あるいは、ショップの店員さんに「目出し帽はどこですか?」と尋ね、「……ああ、バラクラバですね」と翻訳されて顔を赤らめた皆様。日本の山を彩る言葉たちは時代ととも...
四方山話

山岳遭難、勝手に救助隊の危険を代弁するな

山岳遭難のニュースが流れると、決まって現れる言葉があります。「自己責任だ」「救助隊員を危険にさらすな」「そんな登山者は放っておけばいい」遭難者を批判するだけなら、まだ話は単純です。ところが、いつの間にか救助隊員まで壇上に引っ張り出されます。...
四方山話

なぜ高齢者の登山ばかりが批判されるのか――救助費用の陰に隠れる「社会的便益」

高齢者の山岳遭難が報じられるたび、世間からは厳しい声が上がります。「いい歳をして周りに迷惑をかけるな」「税金を使ってヘリコプターを飛ばすなんてけしからん」「自分の体力の衰えをわきまえるべきだ」こうした言葉には、たしかに正論らしい響きがありま...
四方山話

なぜ世間は「海の事故」に同情し、「富士山の遭難」には怒るのか

夏といえば海、そして山です。この季節になると、ニュースでは決まって水難事故や山岳遭難の報が飛び交います。奇妙なのは、同じ「自然の中でのトラブル」であるにもかかわらず、ニュースに向けられる世間の目が、海と山でまるで違うということです。波に飲ま...
四方山話

99歳の富士登山は是か非か

福島県から訪れた99歳の女性が、富士山で負傷し、救助隊によって無事に下山させられたというニュースがありました。ネット上では、「無謀だ」「迷惑だ」「もう登山などさせるべきではない」と、なかなかに喧しい議論が交わされているようです。ですが、少し...
四方山話

ハンディファンで風を持ち運ぶ~クライミングやボルダリングにもおすすめ

街角でハンディファン(携帯扇風機)を使う人を見かけると、「そこまでする必要があるのか😅」と苦笑したり、「自分さえ良ければいいのか😩」と見当ちがいな批判の目を向けたりしていました。いざ自分が使い始めてみると、東京ヒートアイランドの住民にとって...
四方山話

救助隊は2度現場に赴く【富士山に蔓延るルサンチマン】

2026年7月中旬、富士山で54歳の男性が「疲労」を理由に2日連続で救助を要請しました。男性は富士宮口から登山を開始しましたが、7月11日午後2時頃、8合目付近で疲労により動けなくなり、救助を要請しました。男性は、救助に駆け付けた静岡県警の...
四方山話

ナポレオンポケットの憂鬱

誰が呼んだかナポレオンポケット。ジャケット前面に設けた縦ファスナー付きポケットをそう呼びます。この呼び名は、かのナポレオン・ボナパルトがその肖像画において、右手を上着に差し込むポーズをよくとっていることから、比喩的に用います。ナポレオンはな...
四方山話

冬の富士登山は「ルール違反」か? 為政者の発言に見る行政の不見識

富士山の冬期登山において、遭難事故が発生するたびに「なぜルールを破って登るのか」という非難の声が上がります。しかし、前提となる事実として「冬の富士登山を全面的に禁じる法律やルール」は存在しません。為政者が「ルールを破って登ってしまうというこ...
四方山話

私、シングルウォール(テント)の味方です

先日、読者の方からこんなメッセージをいただきました。今年のGW、涸沢で張られたテントのうち、シングルウォールは私を含めてたったの5張でした。……これを聞いて、シングルウォール派の私としては「嘆かわしい!」とすら思ってしまいました(笑)。シン...
スポンサーリンク