しらびそ小屋~中山峠
テントのひさしに霜がおりました。昨年10月初旬に北アルプスを縦走したときより薄着な装備だったのでなかなか寝付かれませんでした。起きだしてみると、腰が猛烈に痛い。もともと日常生活で調子が悪かったのです。歩き始めて身体が温まれば大丈夫な気がしますが、クライミングの動作に支障があるかもしれません。天狗岳を往復するだけにしました。
昨日は逆光気味でしたが、天狗岳がくっきりと見えます。
登山道のかたわらに木の新しい切り口を見かけました。台風の影響による倒木を処理したものでしょうか。
小一時間登って、もう稲子岳の高さを超えたのではないかと思う頃、右側に「この先、稲子岩壁ルートにつき、関係者以外侵入ご遠慮ください。」という看板を見ました。ここから南壁の左端にアプローチするのでしょうか。
北八ツといえばシラビソの森を逍遥するイメージがありますが、中山峠が近くなると岩がゴロゴロした急登があらわれます。
中山峠で一服しました。風もなく穏やかです。
中山峠~西天狗岳
木道に霜がおりています。
天狗岩の岩峰は右側(西側)を巻きます。東天狗岳の山頂は天狗岩の陰に隠れてここからは見えません。
東天狗岳の山頂標識をスルーして、西天狗岳に直行しました。
ゆるやかな鞍部へ下りて、西天狗岳に登り返します。
東天狗岳には2016年末に登りましたが、西天狗岳はン十年ぶりです。
西天狗岳山頂
西天狗岳より、南八ツにつづく主稜線を展望しました。
ジェットボイルで湯を沸かし、スティックコーヒーを飲みました。
東天狗岳をバックに記念撮影しました。
ゴリラポッドをハイマツの枝にからめました。これまではウルトラポッドミニを使っていたのですが、コンパクトなクイックシューを紛失したため、標準でクイックシューを搭載しているゴリラポッドに移行するつもりです。
東天狗岳山頂
東天狗岳に戻り、南八ツ方面を展望しました。
天狗岩に右下から登ってくる踏み跡が気になります。
稲子岳南壁にズームしました。左寄りに顕著な影をつくっているのが「左カンテ」です。
帰路
しらびそ小屋のテント場に帰着しました。硫黄岳の爆裂火口が白くなっています。
稲子湯、小海駅と往路を戻り、小海線の乗客となりました。向かい合わせの二人掛けの席で登山靴を脱ぎ、足を伸ばしてくつろぎました。ソックスの蒸れを飛ばしながら、缶コーヒーを飲む至福のひとときです。車窓を緑が流れます。
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