那須・朝日岳東南稜をカジュアルに登る【登頂編】2018年5月12日

取り付き~黄土色のピーク


堰堤から河床に降ります。


10メートメくらい上流の踏み跡から東南稜に取り付きました。


黄土色のピークを目指して、ザレ場、ガレ場を登り詰めていきます。


振り返ると、一般コースの登山者が小さく見えます。取り付きの堰堤に向かって、右上から降りてくる沢状が積雪期のルートになると思われます。


上に目を移すと、茶臼岳。トラバース道を登る登山者が小さく見えます。


右に目を移すと、剣ヶ峰。


黄土色のピークの右肩に向かって登り詰めます。


凹状の土の上を歩くと、ズルズル滑ります。岩の上のほうが歩きやすいですが、掴んだり乗ったりした岩かごっそりと剥がれそうな箇所がありました。


黄土色のピークの右側を巻き切りました。

「門」~「ギャップ」


一段登り切ると、「門」と呼ばれる2つの岩峰がそそり立っています。朝日岳の山頂は三角形のピークの稜線にさえぎられて見えません。


「門」のあいだを登っていきます。


左の岩峰の中腹を巻きます。


「ギャップ」と呼ばれる地点に到着しました。底まで7~8メートルの高さでしょうか。


登り返しを見上げました。ここが岩登りの核心(Ⅲ~Ⅳ級)となります。


登り返したあとは、また岩稜歩きが続いています。

あわよくばクライムダウンするつもりでしたが、ギャップを上から覗き込むと、切り立っています。背中の荷物は雪山装備入りで重めだし、初見だし、あっさり懸垂下降を選択しました。

昨日の夕方、ボルダリングジムでガシガシ登りこみました。帰り道、「あっ、そう言えば、明日岩稜に出かけるんだった。手指の力を温存すべきだったかな」と反省しました。そして、ほとんど寝た気がしないうちにアラームが鳴って、出かけてきました。もし元気いっぱいだったら、いったん空身で降りてホールドを確認したうえで、荷物を背負ってクライムダウンしたかもしれません。(言い訳)


懸垂下降用の支点として、しっかりとしたボルトが打たれています。

右下にペツル社のコリノックスが2本打たれています。これは心強い。人気ルートの核心部などクライマーがガンガン落ちるような箇所に打たれる信頼性の高いボルトです。

私は迷わずコリノックスを選択しました。

菊地敏之さんは「最新クライミング技術」のなかでこう指摘されています。

これらクサリによる終了点の問題は、ひとつにはクサリというものがナイロンスリングより強く、絶対的だと思わせてしまうことにあるのだろう。だから、スリングで鉄則とされていることが、クサリだからという理由で守られていないことが多い。例えば単純にシングルで橋渡し状に使って、片方が抜けたら終わりというものも、ことクサリで作られたものに関しては少なくない。あるいは、せっかく支点を複数から求めていても、その要所となる部分はたった1枚のシャックルだけだったりする。(p.83「終了点をめぐる諸問題」)


ボルトに直接ロープを通しました。(写真を撮り忘れたので図示します)


やや緊張しながら降りました。そう言えば、5年以上ぶりの懸垂下降です。クライミングに熱中していましたが、最近はシングルピッチのフリークライミングやボルダリングばかりでした。

登り返しの核心は一段上がったところから、ガバを掴んで身体を引き上げるだけですが、そのガバを信用できなくて、かなり躊躇しました。もし岩がごっそり剥がれたら、一巻のおしまいです。大勢に登りこまれて、安定しているはずだと自分に言いきかせるものの、ここまでの行程でさんざん脆い岩に悩まされたので、急に切り替えろと言われても難しい。できるだけホールドを引っ張らずに、押し付けるようにして登りました。

岩稜をボルダーのように登るべからず
ボルダーを登るような動きガイドさんが岩稜の歩き方を講習しているYoutube動画を見ました。あれ? なんかぎこちないなぁ。と思って見ていたら、えいやっとボルダーを登るような動きをされました。「ボルダーを登るような動き」とは、手でつかんだホー

「ギャップ」~三角形のピーク


ギャップを登り返して、ほっと一息。振り返りました。


あとは気楽な?岩稜歩きです。


少し登ったところから、再びギャップを振り返りました。


三角形のピークを目指します。


三角形のピークから東南稜を見下ろしました。


朝日岳山頂まで痩せ尾根が続きます。特徴的なピークを勝手に「割れた岩のピーク」と名付けました。

三角形のピーク~朝日岳山頂

割れた岩のピークでルートは左に折れます。


割れた岩のピークから三角形のピークを振り返りました。


朝日岳との最低鞍部から東南稜を振り返りました。東南稜の下部はここから見えません。


朝日岳への最後の登りです。


山頂に登山者が見えます。


リッジ状の岩は、左側のルンゼ状へ迂回しました。直上するラインにもボルトが打たれています。


左側のルンゼ状は岩が安定しており、登りやすかったです。Ⅱ級くらいでしょうか。雪が乗るとデリケートな雪壁になりそうです。途中に残置ハーケンとスリングがありました。


リッジ状の岩を横から見ました。


三角形のピークあたりから虫が増えてきました。アブでしょうか。


山頂に到着。登山客で賑わっていました。

朝日岳山頂

那須岳の峰々を眺めました。3枚に分割したパノラマ写真をご覧ください。


茶臼岳、剣ヶ峰。


「朝日の肩」の奥に隠居倉。


三本槍岳。


那須ロープウェイ山麓駅を起点として、東南稜の取り付きから朝日岳山頂まで、スマホのYAMAPアプリでGPSログをとりました。


お疲れ様、自分。ヘルメット、歪んでるよ。

活動記録
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