単独で雪壁を安全に登る道具、クライミング・テクノロジーのアルパインツアー

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年末最後の自分への贈り物

ICI石井スポーツに立ち寄り、年末最後の自分への贈り物を買いました。

お手頃なお値段でした。

ほうほう、「登攀技術」ですか。

イタリアへ山岳旅行?

ギザギザは岩稜をイメージしたのでしょうか。

ヘラ状の金属に穴があいています

とんがった金属に穴があいています。

クライミング・テクノロジーのアルパインツアー

全体

すみません。もったいつけすぎました。

クライミング・テクノロジー(climbing technology)社のピッケル、アルパインツアー(alpine tour)です。

取扱説明書

レシート

3年保証です。このレシートが保証書になります。

おや、ピッケル以外にも何か買っていますね。

ヘッドカバーとスパイク・プロテクター

山へアクセスする公共交通機関などでヘッドカバーやスパイク・プロテクターは欠かせません。

クライミング・テクノロジーのヘッドカバー

ヘッドカバーを装着するとこんな感じです。

ブラックダイヤモンドのスパイク・プロテクター

クライミング・テクノロジーの純正品は店頭にはありませんでした。

スパイク・プロテクターを装着するとこんな感じです。

ピッケルのスピッツェカバーをグリベル風に改造する
クライミング・テクノロジー社のピッケル、アルパインツアーを購入しました。同時に購入したスピッツェカバーについて気になる点があったので、それを解消する方法を考えました。
違う、そうじゃない。スパイクプロテクターの取り付け方
スパイクプロテクター、ピッケルにどう装着していますか?こんな感じに付属のショックコードを適当にシャフトに巻き付けている人が多いです。これだと手で引っ張ると簡単にとれます。知らぬ間に木の枝等に引っかかって脱落、紛失しないか心配じゃありませんか...

装着後の全体像

ラプラード・デメゾンのピッケルと比較

ヘッドのサイズ

銘品ラプラード・デメゾンのピッケルと並べてみました。

ヘッドのボリュームは同じくらいです。軽量に越したことはありませんが、軽量化を優先し過ぎてピックやブレード(アッズ)が頼りないものは避けました。

アルパインツアーの重量は50cm(リーシュ付き)で実測471gです。今どきのピッケルとしては普通なのでしょうが、30年以上前のラプラード・デメゾンと比較するととても軽快です。

ラプラード・デメゾンの重量は65cm(リーシュ付き)で実測819gです。

ずっしりと重い。シャフト全体がゴムで覆われているせいもありますが、あまり軽量化を考慮した商品ではありません。縦走用ながら雪面への打ち込みは力強いです。

縦走派でもダブルアックス

先日、西穂高岳の頂上直下で不安定な雪壁に悩まされました。

特に下りは、後ろ向きになり、一歩一歩、シャフトを柔らかい雪面に深く差し込みながら、ピックを固い雪面に強く打ち込みながら、慎重に下りました。当日の登頂者のなかでいちばん時間をかけた自信があります(笑)。下の方が安全な斜面ならズカズカ歩けるような斜度ですが、万が一ステップが崩れて勢いがついたら、一気に穂高平まで下山できそうな斜面でした。自分のバランス感覚だけではどうにもならず「ステップが崩れるか崩れないかは雪に聞いてくれ」という感じでした。ピッケルを雪面から抜いて打ち直す数秒のあいだにステップが崩れないように祈りました。

「あぁ、こんなときピッケルが2本あれば」

氷雪壁をダブルアックス技術で登るアルパインクライマーにとっては当たり前の話ですが、縦走派の私は「1本で事足りる。2本持つなんて大げさだ」と思ってきました。しかし、雪山では一般ルートでも雪の状態によっては予想外の難所になるのだと痛感しました。

「2本持っていって困ることはない。いや、積極的に持っていくべきではないだろうか」

と言うわけで、年末最後の自分への贈り物はピッケルでした。

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