山とスマートウォッチと私「Xiaomi Redmi Watch 5」レビュー

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Redmi Watch 5」。

満充電して24時間経過したのにバッテリー表示は「100%」のままだ。

いや、さすがにそれは盛りすぎだろう。きっとバッテリーもちの良さをアピールするようプログラムされているにちがいない。

「Redmi Watch 5」24日間連続稼働

3年半愛用した「Amazfit GTS」は14日間のバッテリー持続時間をうたっていました。2~3回、ジョギングでGPSを利用しても1週間以上もちました。週に一回、金曜日の夜に満充電して週末の外遊びに備えるという習慣がつきました。

最近さすがにバッテリーがへたって、週の途中でもう1回くらい充電しないと心配になってきました。「Redmi Watch 5」がうたう「24日間連続稼働」にぐいと心を鷲掴みにされて買い替えることにしました。

ひさしぶりに新品のスマートウォッチを手首に通して、パーセント表示がなかなか減らない安心感を味わっています。

「Redmi Watch 5」定価14,980円

スマートウォッチへの投資は1万円前後におさめたいものです。

ガーミンあたりの高機能スマートウォッチはバッテリー交換(ないしは再生品への交換)に最低でも1万円前後かかります。しかも、交換品が手元に届くまでの数日間、スマートウォッチなしで過ごさなくてはなりません。

スマートウォッチの便利さを享受し、依存度が高くなればなるほど、ダウンタイムは耐え難いものになります。

1万円前後なら、新品に買い替えればすむ話です。面倒な手続きはいらず、ダウンタイムも発生しません。

「Redmi Watch 5」の定価は14,980円。ぎりぎり「1万円前後」の範疇です。私の活用方法だと、ほんとは「Redmi Watch 5 Lite」(6,480円)で十分なくらいですが、今回は奢ることにしました。

「Redmi Watch 5」速攻セットアップ

6月17日夜にAmazonで注文し、翌日19時半頃に仕事場から帰宅すると、玄関ドア前に「置き配」されていました。

スマートウォッチの設定は慣れたものです。過去に詳細なレビュー記事を書いているくらいです。それでも、

  • スマホにアプリをダウンロードする。
  • スマホとスマートウォッチをペアリングする。
  • スマートウォッチ本体のシステムをアップグレードする。
  • 好みのウォッチフェイスを探す。

といった作業に1時間半くらい要しました。21時頃に手首にはめて、3kmほどジョギングしてみました。

GPSの記録はAmazfit GTSと同等でした。Googleマップで計測すると約1.05kmの周回コースなので、キロメートルマーカーが少しずつ手前にずれてきます。

それを確認した時点で乗り換え完了を自分に宣言しました。

Amazfit GTSはお役御免です。まだ当分は使えるので、最近スマホデビューした甥にプレゼントしました。

「Redmi Watch 5」唯一無二のウォッチフェイス

AmazfitからXiaomiへブランドを乗り換えるにあたって、最後まで気がかりだったのは、好みのウォッチフェイスが見つかるかどうかでした。

Amazfitでは有志のサイトで唯一無二ともいえるウォッチフェイスと巡り合うことができました。

このウォッチフェイスを発見したときには快哉を叫んだものです。以来、ずっと使い続けてきました。

筆者の好みは以下の通りです。

  • デジタル24時間表示
    デジタル派になった経緯は「登山家の腕時計、アナログ派?デジタル派?」で書きました。
  • 日付を日本式に表示
    海外製のウォッチフェイスでは年月日が逆順で「22 06 2025」となることが多いです。年を省略して「07-06」なんて表記されると一瞬戸惑い、ストレスを感じます。
  • 秒まで表示
    システム開発の仕事柄、パフォーマンスを秒単位で目視したい場面がよくあります。
  • 曜日を3文字の英字で表示
    たとえば水曜日が2文字の「We」だと違和感をおぼえます。3文字で「Wed」でないと落ち着きません。これは個人的にカシオのデジタル時計を愛用した歴が長かったためです。英語ネイティブの人にとっては、2文字まで縮めても支障ないのでしょう。日本人にとっては漢字1文字のほうが直感的にわかりやすいですが、和曜のウォッチフェイスはめったに見つかりません。
  • バッテリー残量をパーセント表示
    これはスマホでも好む人が多いでしょう。
  • 歩数表示
  • 脈拍表示

これらの数字やアイコンがバランスよく配置されていてほしいのです。

ネガティブプロンプト風に言うと、

  • 背景色やイラストは不要
    必ず見飽きます。気分に応じて変える趣味を筆者は持ち合わせません。
  • アナログ腕時計を模したメーターや図柄は不要
    「その意気やよし」と思いながらも、アナログの横にどうせデジタルな数字を添えるなら、そのデジタルな数字を大きめに表示してくれるほうが嬉しいです。

なんと「Redmi Watch 5」では、公式サイトでぴったしカンカン(死語)のウォッチフェイスを発見しました。

❤️Xiaomi様、一生ついていきます。

……とまでは言いませんが、好感度爆上がりです。

「Redmi Watch 5」中華ガジェットと付き合う

実は同じタイミングでタブレット「Redmi Pad Pro」も購入しまして、にわかにXiaomiづいております。

中華ガジェットについてセキュリティ面で不安をおぼえる人が多いです。筆者も例外ではありません。

しかし、大手のオンラインショップや量販店が取り扱うメジャーな一般消費者向け製品にかぎっては、もし怪しい動作や通信が組み込まれていたら、世界中のセキュリティ専門家がたちどころに摘発しないわけがありません(他力本願ですが)。

ハードウェアよりも、ソフトウェアに対してもっと注意深くあるべきです。Xiaomi独自のアプリやサービスの利用、権限の付与を極力避けるよう心がけます。

これらは裏口からこっそり忍び込む泥棒ではなく、表門から堂々と出入りする業者であり、彼ら業者の過失や不正をこそ警戒すべきです。

「Redmi Watch 5」大当たりのバンド

スマートウォッチのバンドについては、ホワイトないしはシルバーグレイ、ベージュ等の明るい色が好みです。

長年カシオのデジタル腕時計で銀色のバンドを見慣れてきたので、それに近いほうが違和感がありません。黒い樹脂製のバンドは、ややもすると安っぽく見えます(個人の感想です)。

「Redmi Watch 5」に同梱のバンドはごく普通のTPU製で可もなく不可もなく。ちょっと固めの印象。

夏向きに通気性が高そうなバンドを別途購入ところ、これが大当たりでした。

はじめて見るタイプのバンドです。ひとまずスマートウォッチ本体とつなぎました。

「なんだこの湾曲した棒は」「どこをどう留めたら手首に固定されるんだ?」……。

いじくり回しているうちに天啓に打たれました。

こ、これは……。

金属製バンドのワンタッチ着脱」と「TPU製バンドのしなやかさ」のコラボレーションや~♪(彦摩呂ふうに)

よく金属製バンドで採用される折り畳み式のDバックルを模しており、ワンタッチでパチッと留めたり外したりできます。

いったん留める位置を決めてしまえば、ピンバックルのように毎回位置を調整したり、バンドの末端を定革に押し込んだりする手間がかかりません。

Dバックルの個人的なデメリットをあえて言えば、ボルダリングなど外遊び中にリュックやバッグの外側に気軽に腕時計をぶらさげられません。

ピンバックルなら、ハンドルやストラップに回して簡単に固定できます。

ボルダリングに打ち込んでいる最中は腕時計をしません。手首付近を岩に押し付けるホールディングで邪魔になります。もちろん岩にぶつければ激しく傷つきます。

現在時刻を知りたいとき、わざわざリュックやバッグのポケットから時計を出すのは面倒なんですよ。

「Redmi Watch 5」の場合、簡単に本体とバンドを着脱できるのがウリです。必要とあらば、そこを着脱して対象物に固定しましょう。

リモートシャッターとして腰につけっぱなしにするという手もあります。(後述)

ちなみにこの商品は「TPU製バンド」と「本体側の接続金具」とが通常の「かん穴」で繋がっています。

バンド幅は22mm。「Redmi Watch 5」専用ではない多種多様なサードパーティー製バンドに付け替えることが可能です。

「Redmi Watch 5」で便利だと感じたこと(メリット)

音楽コントロール

スマホで音楽を鳴らすと、ウォッチフェイスに赤い♪アイコンが出ます。

このマークをタップすると、再生中の曲名やアーティスト名が表示され、「一時停止/再生」「前の曲」「次の曲」「音量ー/+」の操作をおこなうことができます。

Amazfitにもこの機能はありましたが、スワイプして別画面を出す必要がありました。

わずかな差ですが、直感的に操作できる「Redmi Watch 5」のほうが快適です。

「Redmi Watch 5」自体に音楽データを転送して鳴らすことも可能です。ワイヤレスイヤホンに接続して聴いたところ、ちょっと音が弱い印象です。

リモートシャッター

リモートシャッター自体にタイマーがあるのがさらに嬉しいところです。下部の丸いアイコンをタップすると、OFF→3秒→5秒→OFFと循環します。

Amazfit GTSにはこの機能がありませんでした。Amazfit系は総じてリモートシャッターが苦手で、スマホとの相性に左右される印象がありました。

ボルダリングで自撮りするとき、従来は専用のリモートシャッター(自撮り棒に付属していた)をゴム紐で腰に付けていました。課題の取り付きで動画撮影をスタートし、岩のてっぺんでストップします。

課題の取り付きまで歩いていくところや、岩のてっぺんから戻ってくるところは動画におさめる必要はありません。編集で切り取ればいいのかもしれませんが、スタート前にチョークを手に馴染ませたり呼吸をととのえたりする時間はけっこう長いですし、登り損ねて照れ笑いを浮かべながら戻ってくる間抜けな様子なんて、できれば素材にも残したくないのです。

一定時間使わないとBluetoothが切れてしまいボタンを押しても反応しなかったり、押したつもりが押せてなかったりします。最悪なのは、岩のてっぺんで動画撮影をストップしたつもりが、実はそのときスタートして、戻ってくるまでの嬉しそうな様子だけが記録されているという事態です。(何度かあった😂)

スマートウォッチのリモートシャッターであれば、定期的にスマホと通信するので勝手にスリープに入らないですし、シャッターボタンを押すと、ぶるっと振動してフィードバックがあるため、押したつもりで押せてないというミスがなくなります。

というわけで、「Redmi Watch 5」の本体を腰につける方法を思案中です。スマートウォッチのバンドをそのまま腰のベルトループに巻き付けると嵩張りすぎます。安いバンドを購入して短く切り、穴をあけ、ゴム紐で吊るそうかと考えています。

「Redmi Watch 5」で不便だと感じたこと(デメリット)

ワークアウトの順序を変えられない

王道の「屋外ランニング」が先頭にあるのは良いとして、個人的に2番目によく使う「トレッキング」はメニューの奥にもぐっていかないと選択できません。

スマホアプリ、スマートウォッチ両方の設定を探したけれど、ワークアウトの順序を変える設定を見つられませんでした。

ワークアウト履歴の地図表示が狭い

Amazfit GTS用のZeppアプリでは下部に表示される数値データをスワイプダウンして地図を広く見せることができます。

Mi Fitnessのこの欠点は何年も前に指摘されており、個人的にはXiaomiに乗り換える障壁のひとつでした。さすがにもう改善されているだろうと思ったら、変わっていませんでした。😫

「Redmi Watch 5」生活に溶け込む

いまやスマートウォッチは生活に溶け込んで、入浴時とクライミング(ボルダリング)時以外は左の手首につけっぱなしです。

寝る時もつけたまま。朝、パンツいっちょうで体重計に乗るときも、20gとか30gとかいう重量は誤差の範囲なので、つけたままです。

私がスマートウォッチに求めるのは主に3点。

  1. 秒単位で正確な時刻表示
    プロトレックはMulti‑Band 6 電波受信方式を採用し、世界6局で送信される原子時計に同期します。スマートウォッチはペアリングしたスマホの時刻と自動同期します。スマホはもちろんNTP(ネットワーク時刻プロトコル)によって正確に補正されています。精度については互角といっていいでしょう。
  2. きめ細かいアラーム設定

    筆者の古いプロトレックでアラームを設定するには、あちこちのボタンをたくさん押す必要があります。しばらく使わないでいると操作法を忘れます。
    スマートウォッチではタッチ操作により直感的に素早くきめ細かく設定できます。平日だけアラームを鳴らす設定なんて、おちゃのこさいさいです。完全にスマートウォッチの勝ちです。
  3. トレーニング記録の自動保存
    筆者の古いプロトレックは未対応。完全にスマートウォッチの勝ちです。

プロトレックの信奉者だった登山愛好家がいまやすっかり中華スマートウォッチに篭絡されました。ガラケーをスマホが置き換えたように、これは必然なのでしょうか。

2007年に買ったプロトレックは健在です。2017年に一度バッテリーを交換しました。そろそろ次のバッテリー交換時期です。持ち続けるかどうか迷っています。

登山家の腕時計、アナログ派?デジタル派?
私個人はデジタル派で、さらに言えば24時間表示派です。名の知れた登山家や冒険家はアナログ時計を称賛することが多い。その理由は、時間の経過が直感的にわかりやすい。太陽の方角と時針を利用すればコンパスの代わりになる、といったところです。私はこうした硬派な意見に感化されやすいのですが、過去の登山経験を振り返ると独自路線に傾く必然がありました。
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