モンベルは何故「いけてない」のか

「いけてない」イメージ

みんなお世話になっているモンベル製品。

ウエアのデザインがもう少し垢抜けてくれればなぁ、とブチブチ文句を言いながら、ためつすがめつ眺めます。

何かの機能を求めて新しい装備を買い足すとき、ひとまず候補の一つに入れて、「このロゴさえなければなぁ」とため息をつきます。

全身モンベル製品で固めた登山者は「モンベラー」と揶揄されるとか。

ガイドの人達のあいだでは、モンベル製品を使っていると素人っぽく見られるので避けたほうがよいと言われているとか。(真偽不明)

ブランドロゴを見直すのはいかがでしょう

なぜ、こんな「いけてない」イメージが定着したのでしょうか。

創業まもない1970年代〜1980年代前半は気鋭の国内ブランドというイメージがありました。現在ならティートン ブロス(Teton Bros.)あたりに相当するかもしれません。

要因の一つとして、製品そのもののデザインよりも、ロゴのデザインを挙げたくなります。個人的には、◇(ひしがた)を組み合わせたMの字がどうにも「いけてない」と感じます。「mont」と「bell」の間に小さく描かれているくらいは見過ごせるのですが、ウエアの袖や背中にM字が単独でプリントされているのを見ると、正直なところ萎えてしまいます。私の中ではこのロゴになってから急速にイメージが下がりました。このロゴがなければ、売れ行きが上がるのではないかと思えるくらいです。

さきほど引き合いに出したティートン ブロスのロゴなどは私の目にはお洒落に映ります。小ぶり曲線絵柄を取り入れるのがポイントかもしれません。

パタゴニアはブランドイメージが高いため、お馴染みのロゴ(フィッツロイの山影に「Patagonia」の文字)が縫い付けられたウエアを着ると、それだけでプロっぽく見えます。しかし、ロゴそのものはあまりお洒落ではなく、前世紀のデザインに映ります。

時代の主流はミニマムデザイン。スターバックスは「絵柄+文字」から「絵柄だけ」に変更しました。アップルは初期は虹色のリンゴ、現在はモノトーンのリンゴです(最初は複雑な絵柄と文字のロゴだったが、すぐに使われなくなった)。

ここらでモンベルも……。


登山用品

コメント

  1. kevinkevin より:

    「モンベル製品を使っていると素人っぽく見られるので」は、違うのでは?
    私にはグレゴリーだろうがノースフェイスだろうが、皆、素人に見えますが…でしょ?
    私も含めてね。

    老舗ギアメーカーが命を助けてくれる訳では無いですね。

    • kamiyama kamiyama より:

      kevinkevin さん、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通りです。
      最高のギアは自分の体力と経験値ですね。