スカルパの「モンブランプロGTX」を購入しました。甲高幅広の日本人に合う足型で、保温性とサポート力に優れ、価格がお手頃。雪山縦走からアイスクライミングまでオールラウンドに対応する「日本のTHE冬靴」です。
開梱の儀
あ、いや、実店舗で開梱して試着済みなんですけどね。
▼青い箱に入っています。
▼フタをあけるとジャジャーン。
▼神々しい立ち姿をご覧ください。
▼GORE-TEXのタグが燦然と輝いています。
▼サイズはEU44を選びました。
私の足の実寸は26.0cmくらいです。てっきり26.5cmだと思いこんでいました。また、自分では幅広甲高だと思っていたのですが、ごく標準的な足型らしいです。フリークライミングやボルダリングできついクライミングシューズを履き続けるうちにスリムになったのかもしれません。
最初はEU43を選びそうになりました。ピッタリな感じ。が、つま先をトントンして足を先端に寄せ、店員さんがカカトに手を挿しこむと、どうやら小さめらしい。「特に冬靴ではつま先をニギニギ動かせるくらいの余裕が必要です」。納得。EU44にすると、全然感触が変わり、足指を曲げ伸ばしできるようになりました。
「山幸の軽登山靴」を購入するときもこの失敗をおかしそうになったことを思い出しました。
フィッテイング(試着)のために持参したソックスは、これまた定番のFITS「ヘビー エクスペディション ブーツ」です。
▼ペラ1枚の「登山靴のお手入れ方法」が同梱されていました。ほかにも多国語記載の小冊子が入っていましたが、日本語ページはなし。
▼ひとまず手持ちの撥水スプレーを念入りに3度がけしました。
新品で汚れが付く前に撥水剤をなじませるのが肝心です。履いて汚れたら、専用のクリーナーでよく汚れを落とし、再度撥水スプレーで処理します。
特徴
▼足首のゲートル(ゲイター)が保温力を強化します。TPUのモールディングが柔軟性を損なうことなく足首をサポートします。
▼ゲイター前面の折り目をきちんと整えないと、靴紐を締めたときに違和感が生じます。
▼使い始める前に、靴紐を締めた状態でしばらく保管し、ゲイターに正しい折り癖をつけることをおすすめします。
▼つま先のクローズアップ。ワンタッチクランポンに対応するコバが張り出しています。
▼カカトのクローズアップ。亀甲模様がアクセントになっています。
▼ミッドソールの縦縞はクッション性を向上するための造作だそうです。
▼持つとこあるよ。
▼Vibram® Essential AC ソールが最大限のサポートとねじり安定性を提供します。
靴紐の結び方
▼つま先まで緩めます。末端が足首部分のループから抜けると通し直すのが面倒なので要注意。
靴下のシワを伸ばして足を入れ直し、カカト側をトントンして、指先側に余裕を作ります。足首と靴底の角度は90度にキープします。
▼つま先側の靴紐をたぐり寄せます。ほどほどでOK。
▼手指に靴紐をからませて、強く締め上げます。足の甲が痛くなる少し手前くらいまでしっかりと。
▼最初のフックに食い込ませると、手を放しても緩みません。
どこかで「フックが狭くてかけにくい」という評価を読みました。ロックするためにそうなっていることをご存知ないのかもしれません。
あるいは、上の写真のようにフックの上側からまわして掛けようとしたのではないでしょうか。下側から掛けるより緩みにくいとされている方法です。私も上側から掛ける派ですが、フックと靴紐の相性なのか、引っ掛けたつもりでポロリと外れることが多いです。特に外側のフックが掛けにくい。
靴紐の断面がオーバル型(丸紐と平紐の中間)で、やや幅広なせいかもしれません。フックの下側から掛ければスンナリいくのですが……。
▼フックを後ろから見た様子。いちばん下のフックは狭くなっており、靴紐を食い込ませるとロックします。
▼最初のフックでロックしてしまえば、あとは必死に靴紐を押さえなくても、落ち着いて結ぶことができます。
▼靴紐がやたらと余ることなく、ほど良い大きさの蝶結びができました。
▼蝶結びの輪っかを最上段のフックにかけて引き絞ると、反対側の足やハイマツの枝に引っ掛けるトラブルを防止できます。
まとめ
ほんとはLOWAの2022/2023シーズン新製品「ALPINE EXPERT Ⅱ GT」を購入するつもりで登山専門店に出かけたのですが、入荷してすぐに売り切れたそう。
2016年末に雪山登山を再開したとき「バックカントリー穂高」さんのYouTube動画に感化されて以来、すっかりLOWA信者になっていました。このたびスカルパの「モンブランプロGTX」に足を入れてみて、新しい世界が開けました。
個人的には暖色のオレンジがすこぶる好みです。雪山で身に付けるものは暖色系(赤、黄色、オレンジ)のほうが心理的な安心感を与えてくれます。
実際に雪山で履いて、良い写真が撮れたら追記します。
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