山幸のオリジナル軽登山靴が第一線から引退
2017年4月初頭から山幸のオリジナル軽登山靴を履き始めました。
2年間でこの靴を履いた山行日数が約50日。高尾山ハイキング程度は3回で1日分とみなします。つま先は傷だらけで、ソールのパターンが浅く丸くなってきました。まだ履けるうちに第一線から引退してもらい、今後は新しい登山靴を手入れしている最中にピンチヒッターとして活躍してもらうことにしました。
モンベルのアルパインクルーザー2000
新たに購入したのは、モンベルのアルパインクルーザー2000です。
2018年モデルから縫い目が少ないすっきりしたデザインになりました。613g(25.5cm・片足)と軽量。山幸のオリジナル軽登山靴は988g(27.5cm・片足)ですから、約3分の2の重量です。
モンベルの登山靴は「アルパイン」「トレッキング」「ハイキング」のカテゴリに分類されています。アルパインクルーザー2000は「トレッキング」の最上位モデルです。無雪期の日本アルプス、積雪期の低山くらいまでカバーできるでしょう。
モンベルストアで店員さんが足の大きさを計ってくれました。「足幅は普通で、土踏まずもしっかりある。癖のない足型」と言われました。
足を入れた第一印象は「細身」。店員さんによると「モンベルの登山靴としては細身になった」とのこと。アルパインクルーザー2500とソールの形状を比較して見せてくれました。たしかに細い。靴紐を結ばなくても、足を持ち上げたとき脱げ落ちる感じがほとんどありません。足型に合っているのでしょう。その印象は、足を引き抜いたときに強まりました。クライミングシューズでもときどきあることですが、かかとの形状がぴったり合っているらしく、脱いだ瞬間にブバッと空気が抜ける感触がありました。
付属していた紙のタグ
外側の側面
内側の側面
前後
つま先のクローズアップ
かかとのクローズアップ
ベロのクローズアップ
ソール
ソールは細身
山幸のオリジナル軽登山靴と比較すると、ソールははっきりと細身です。
トレールグリッパー ソールは柔らかめ
山幸のオリジナル軽登山靴と比べると、ソールははっきりと柔らかめです。この柔らかさがグリップ力を生みます。側面の素材も柔らかめなので、岩稜帯をガシガシ歩くと損耗しやすいでしょう。
インソール
インソール(フットベッド)の表面は速乾性に優れるトリコット素材。裏面は前方は柔らかめ、後方は硬めで、着地から蹴り出しまで効果的にサポートする、とされています。
内張り
内張りは足首のあたりが弛んでいます。ゴアテックス内蔵のシューズは初めてではありません。こんなに弛んでいるのは初めてです。内張りのすぐ裏側にはゴアテックスのメンブレンがラミネートされているはず。と言うことは、アウターの皮革とのあいだに空隙があるのでしょうか。
保革油(ワックス)で磨き上げる
ヌバックレザーに保革油(ワックス)を塗るかどうかについては賛否両論あります。バックカントリー穂高さんのYoutubeチャンネルをよく視聴している私は「塗る派」です。とは言っても、撥水性主体の「ナノクリーム」を重ね塗りする程度です。このクリームには防水成分と保革成分が8:2の割合で入っています。
ブラシはもちろんコロニルの「馬毛ブラシ」です。
磨き上げた側面
磨き上げたつま先
特につま先に密集する縫い目には丹念に塗り込みました。ここから泥水が皮革の内部に侵入するのを極力防ぎたい。
「高尾山に向けてデッパツ!」
「高尾山に向けてデッパツ!」
このフレーズ、山幸のオリジナル軽登山靴をおろしたときにも書きました。新しい靴を履くと気分が高揚します。
自宅から出発するとき、早速ちがいを実感。室内で靴紐を結び、玄関までフローリングを歩いていくとき、トレールグリッパーの柔らかめのソールがギュッギュッと鳴りました。これがビブラムだとゴツッゴツッと鳴るので、階下に響かないように気をつかいます。アスファルトを歩く足音も静かでした。
高尾山の稲荷山コースを気合を入れたペースで登りました。
軽快。にもかかわらず、シャンクの反発力が十分に感じられて、足がよく弾みます。登山口から、最後の急な階段を登り切るところまで、39分31秒。最近調子を落としていたのですが、久しぶりに40分を切りました。
山幸のオリジナル軽登山靴と比較すると、足首が固めに感じます。足首がやや深く、ベロが足首の上部までつながっているせいでしょう。しばらくは日帰りの低山で履きならします。
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