最高傑作、カリマー「G-TX performance rain jkt」レビュー

2022年シーズンに登場したカリマーのレインウェア。「G-TX performance rain jkt」という素っ気ない名称でありながら、ほぼハードシェルと言えるほど質実剛健な設計で、いまや登山に必要不可欠なスマホを格納しやすい胸ポケットを備えた貴重な製品です。

山と溪谷 2022年 6月号」でホーボージュンさんが絶賛しています。

製品名は「レインジャケット」だが、使ってみた印象は「オールマウンテンジャケット」である。(中略)カリマーの山岳アパレルとしては過去最高のデキじゃないかと僕は密かに思っているのである。

我が意を得たり。

カリマー「G-TX performance rain jkt」開封の儀

「K.Orange」「Gravity Grey」「Black」の3色を展開しています。今回は「街中での着回し」など考慮せず、緊急色である「K.Orange」を選択しました。

シルエット、色

シルエットは特に細身の印象はなく、平均的な日本人の体型に適合します。色は「K.Orange」と言いながら赤みが強いです。

素材、サイズ感

素材はゴア パフォーマンス テクノロジーの3層構造。やや厚みのある表生地を採用し、全体として3シーズン用のレインウェアと雪山用のハードシェルの中間くらいのボリューム感です。

実店舗で試着したとき「これ、欧米サイズじゃないの?」という印象をもちました。この点についてメーカー側は特に記載していません。私は内側に保温着を着込むことを考慮して、Lサイズを選びました。街着としてならMサイズを選んだと思います。

私は日本規格のウェアではLサイズを選ぶことがほとんどです。ミレーのウェアだと、肩幅が狭い気がして、L(欧米M)とXL(欧米L)で迷います。

首の後ろのプリント

黒い横一文字のテープを利用すると、フード後頭部のベルクロテープと連結して襟をまとめることが可能。フックにぶら下げて自重をささえるぐらいの強度はありそうです。

洗濯タグ

付属のスタッフサック

カリマー「G-TX performance rain jkt」着用写真

  1. フードはヘルメットの上から余裕でかぶれる大きさです。高い前衿で鼻先までおおうことができ、雪山でハードシェルとして通用します。フロントファスナーは右寄りにオフセットされています。
  2. 前衿をドットボタンだけで留めて、ファスナー上部を開放できます。
  3. 前衿の左下にもドットボタンがあります。
  4. ふだんは前衿を留めて、バタつかないようにできます。
  5. フードはとても大きく、ヘルメットをしていても余るくらい。後頭部のベルクロテープで頭頂部の長さを、ドロコードで側頭部の長さを調節できます。
  6. 今や登山に欠かせないスマホを素早く出し入れできる胸ポケット(ナポレオンポケット)をそなえています。山と高原地図も余裕で収納できます。胸ポケットの位置がやや低い理由は……(後述)。
  7. 両脇のポケットはかなり大きく、500mlサイズの魔法瓶を余裕で収納できます。
  8. ポケット内側はメッシュになっており、ファスナーを開放すればベンチレーションとして機能します。
  9. 脇下のベンチレーション(ピットジップ)はありません。
  10. 胴回りは両腰のドローコードで絞ることができます。
  11. 袖口は大きく、ベルクロテープで調節可能。防寒テムレスだってたくしこめます。

カリマー「G-TX performance rain jkt」まとめ

本製品は 男女共用 (ユニセックス)。胸ポケットの位置がやや低いのは、女性の胸との干渉を避けるためだと推察します。

やや厚手でコシのある生地は身体に貼り付きにくく、

  • 夏の三千メートル級の稜線で風雨に叩かれる。
  • 初冬や残雪期など比較的気温が高い雪山でミゾレに降られる。

といった気象条件で心強い防水透湿ウェアです。

地味な色(Gravity GreyやBlack)を選べば、都会の企業戦士(死語?)の(よろい)として活躍してくれるでしょう。

2023年秋冬、マイナーチェンジしました。

前衿のオフセットが先代モデルより緩和され、左側のドットボタンで留める仕様は廃止されました。また、公式サイトでは特にフィーチャーされていませんが、左右のポケットがダブルスライダー変更されて、上からでも下からでも開閉できるようになりました。

▼レインパンツはこちら。

▼雪山を想定するなら、サイドが大きく開くこちらを選ぶのが吉です。

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