稲荷山尾根の危険箇所
稲荷山尾根の登山口
雪を求めて訪れる人が引きも切らず。
登山口からしばらく手すり付きの階段が続きます。
雪と泥が混じって、茶色のシャーベットになっている場所がありました。
モンベルの「コンパクトスノースパイク」を装着していますが、スパイクは土踏まずにしかありません。爪先で蹴り出そうとするとやはりスリップします。
尾根筋の日当たりのよい場所は土が露出しています。
すれちがう人は稲荷山を過ぎるとアイゼンを脱いで手にぶら下げています。
稲荷山が間近です。
稲荷山
稲荷山のあずま屋が見えてきました。
ココが危険!
稲荷山を過ぎて、455mピークの手前までやってきました。
ココが危険箇所です。手すり付きの階段が前方に見えます。傾斜が急なわりに階段などが整備されていない一帯です。この写真では傾斜が伝わらないですね。稜線の両側は急傾斜の樹林帯です。
2月1日から2月2日にかけて降り積もった雪に靴が若干もぐるので、前回のような滑りやすさはありませんでした。
6号路との合流点近くまでやってきました。階段の段差を埋めて斜めに積もった雪が厄介です。傾斜はそれほどありませんが、登山者が同じ場所を踏むので、ツルツルになりがちです。
高尾山の頂上
山頂直下の急な階段(私の数え方で234段)。ここは日当たりがいいので、段差が露出しています。
山頂はしっかり雪が敷き詰められています。
モンベルの「コンパクトスノースパイク」は特にズレるようなことはありませんでした。底に雪ダンゴが付くこともありませんでした。
Amazonのレビューで「初めて雪の高尾山で履いたら、気づかないうちに外れて失くした」という書き込みを見ました。が、ゴムが切れない限り、フックが外れることは考えにくいです。どれくらいの大きさの靴に装着されたのか不明ですが、「靴が小さすぎてゴムの締め付けが弱くてフックが外れた」のか、逆に「靴が大きすぎてゴムが伸び切って金具からすっぽ抜けた」のか、どちらかではないかと想像します。
私が履いている山幸のオリジナル軽登山靴は27.5cm(足のサイズは26.5cm)ですが、購入時の状態(ゴムの折り返しが約2cm出ている)でちょうど良かったです。ゴムはギューッと伸ばすので、強いテンションがかかりますよ。
みんなが記念撮影する頂上標識の横には雪ダルマがこしらえてありました。
1号路の危険箇所
「転倒注意」の看板
やって参りました。
電波塔を右に見送ったあとの下り坂。「転倒注意」の臨時の看板が立っています。
アイゼンを着ける
しゃがんでアイゼンを装着している方がおふたりいらっしゃいました。
ここは見た目より傾斜が急です。昔はもっと段差が大きい階段があり、膝の負担が大きかったと記憶しています。現在はステップを緩く傾斜させて、段差を小さく、段数を少なく整備されています。階段というよりは、ところどころに低い段差がある坂になっています。
ココが危険!
私が中腰のまま滑落した(が、転倒はしなかった)のは、この石垣沿いです。そのときは石垣の上には雪がありませんでした。一昨日の雪でこれだけ積もったのですね。道の右側のほうが靴がもぐるので歩きやすそうですが、女性がそちら側にうずくまっていたので、左側を歩きました。そしたら……です。観光地化された登山道で安全地帯に見えますが、滑落の速度が増して、稜線の左右に落ちたら、急傾斜の樹林帯をボブスレーすることになりかねません。
「コンパクトスノースパイク」を装着しているとはいえ、無造作には歩けません。カカトから着地するともろに滑りますし、爪先で蹴り出すのも禁物です。あくまで登山靴を雪面にフラットに置いて、土踏まずのスパイクを効かせなくてはなりません。ロボットのような歩き方になりました。
危険箇所を過ぎて、ほっとしながら下りていくと、すれちがいにスコップを持った方がおふたり登っていきました。レンジャーの方でしょうか。
奥の院不動堂まで下りてくると、これから登る人に向けた看板が立っていました。すなわち、ここから下は安全地帯です。
アイゼンを脱ぐ
奥の院不動堂の横で「コンパクトスノースパイク」を外しました。
1号路(表参道)の巨木を眺めながら、のんびり歩きます。
1号路はクルマが往来するので、舗装道路が完全に露出しています。
見上げる梢の上には青空が広がっていました。
また寒波がやってきます。次の週末も要注意です。
モンベルのコンパクトスノーシューの使い心地
爪先寄りにスパイクがないので、ぐずぐすの雪面で推進力を助ける効果は薄いです。アイスバーンで転倒しないための道具と割り切る必要があります。アイスバーンと夏道が入り混じった雪山のアプローチ(八ヶ岳の赤岳鉱泉や行者小屋のアプローチ)で、12本爪アイゼンを温存するために補助的に使うのに適しています。
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