私が角型クッカーを愛する理由

角型クッカーを愛用しています。

私の手元にあるのは、現在では廃番となったモリタの角型クッカーです。1980年代には別のメーカー(不明)の角型クッカーを使っていました。ボロボロになったので、二十一世紀初頭(記憶が曖昧)に買い換えました。

モリタの角型クッカー(MORITA SQUARE COOKER)

スタッフサック

私が持っている製品には「DX」(デラックス)の文字が見えます。おそらく個別に販売されていたクッカー大小、フライパンをセットにした商品でしょう。

スタッキング

中身を取り出すとこんな感じにスタッキングされています。

小さいほうのクッカーのフタは裏返し

小さいほうのクッカーのフタは裏返しになっています。こうしないと大きいほうのフタが閉まりません。

取っ手を伸ばす

取っ手を伸ばすとこんな感じです。フライパンの場合、平べったい金具を付け根側にスライドしてロックします。取っ手にシリコンカバー等はついていません。お湯を沸騰させるくらいなら、素手で持てないほど熱くなることはありません。

実測重量は、フライパンが134g、大クッカーが237g、小クッカーが156gです。

単独行では、小さいほうのクッカーだけ携行することが多いです。

「MORITA」の刻印

大きいほうのフタのツマミに「MORITA」と刻印されています。

容量の目盛り

大きいほうのクッカーの内側に0.5、1.0、1.5リットルの目盛りが刻まれています。

フライパンにはテフロン加工

フライパンにはテフロン加工がほどこされています。ホットケーキを焼くのも問題なし。四角くなりますが。

角型クッカーの長所

角型クッカーの長所としてよく言われるのは、

  • ザックの中でデッドスペースが出来にくい。
  • 四角い袋ラーメンを割らずに投入しやすい。

といったところです。

雪山でも使い勝手が良いです。

口が広いので雪を投入しやい

私はポリ袋に雪を集めておき、マグカップですくって、角型クッカーに投入します。ジェットボイル等、ガスカートリッジをピッタリ収納することを想定したクッカーだと、口が狭くて投入しにくいです。

水を細く注ぎやすい

まぁ、「丸いクッカーでも口が広ければ投入しやすいだろう」と言われればそうなんですが、角型クッカーが真価を発揮するのは沸かしたお湯をプラティパスにうつす場面です。

私は雪山でよくプラティパスにお湯を入れて「湯タンポ」にします。注ぎ口を切っていない丸いクッカーだと、こんな風にプラティパスの細い口に注ぐ芸当はできません。

角型クッカーならドリップコーヒーの豆に細い湯を落とすなんて作業もお茶の子さいさいです。

素朴な風合い

1990年代、三千メートル級の雪山の山頂で呑気にお湯を沸かしてカップヌードルを食べるの図です。EPIの四本足ゴトクがなつかしい。

風雪に巻かれてツェルトビバークするとき、お湯を沸かしたのも角型クッカーでした。

ビバークの寒くて辛い長い夜、角型クッカーと共にあるだけで心強い。それくらい多くの時間をいっしょに過ごしてきました。

キャンプ愛好者に大人気の「メスティン」と素朴な風合いが似ています。そんなところから愛着が湧く人もいるのではないでしょうか。

製品リンク

現在、市販されている角型クッカーで一定の水準(加工品質が高く、軽量コンパクト)に達していて、自分が買いたいと思う製品は以下の2つです。

ユニフレーム「山クッカー 角型 」

モリタの角型クッカーの跡を継ぐもの。モリタ製品より小ぶりなセットです。

モンベル「アルパイン クッカー スクエア」

取っ手にシリコンカバーが付いているので手が熱くなりません。

取っ手がコーナーに付いているため、

  • 取っ手を湾曲させる必要がなく、手で握りこんだとき安定する。
  • 中身を他の器にうつすときコーナーが注ぎやすい自然な角度にくる。

という特長があります。

登山用品

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