新型ムーンライトテント1型の第一印象

2020年8月5日にモンベルストアにて新型「ムーンライトテント1型」の実物を初めて見ました。

写真を撮らせてもらいましたので、第一印象を書きとめておきます。

旧型への偏愛についてはこちらの記事で書きました。

モンベルのムーンライトテント1型を雪山(冬山)登山で使う
1980年代、無雪期でも積雪期でも使えるコストパフォーマンスの良いテントとして、考えに考えたあげくにムーンライトテント1型を購入しました。現在の軽量化されたテントと比較すると重量面では不利ですが、耐久性は申し分なく、三千メートル級の稜線で十分に通用しました。

クロノスドームとステラリッジテントとの間に設営してありました。旧型はポールが直線的でしたが、新型は全体にアーチが強くなり、内部空間が広がっています。そのぶん前室はやや狭くなったと推測されます。

旧型のフライシートは上部が完全に閉じていましたが、新型はつっかえ棒でベンチレーターを大きく開いた状態に固定できるようになりました。後部(足元)のベンチレーターを開ければ、風が抜けやすいはずです。

フライシートの反対側にはお馴染みの熊さんロゴが鎮座しています。これをモンベルのブランラドロゴにすれば可愛らしくて人気が高まるのではないか、と個人的には考えています。

フライシートの下に頭を突っ込んで、ポールのジョイント部を見上げました。旧型はポールの末端がフライシートとこすれて穴が開きやすい弱点がありました。新型ではその心配がありません。

台形の床にぴったりサイズの専用マットが敷かれていました。地面側に敷く専用グラウンドシートも用意されています。

私はテントを評価するとき張り綱(ガイライン)の作りを重視します。旧型には張り綱がなく、低い流線形で風を受け流すのみでした。新型にはポール沿いに4ヶ所、張り綱用のループが取り付けられています。張り綱は2㎜くらいの太さで、吸水性が低そうな素材が使用されていました。自在はアルミ製でした。

張り綱ループの裏側には、ポールに固定するためのベルクロテープが付いています。

内部空間が広がったことと同じくらい、耐風性が向上したことは特筆すべきことです。高山帯の稜線でもそこそこ通用しそうです。まぁ、私は旧型を厳冬の北アルプスの稜線で使っていましたので、いまさらそこ?という話ですが……。

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