久しぶりに新調したくなるようなトレッキングパンツと出会いました。カリマーの「DTA pants」(DTAパンツ)です。東レの「Dot Air」素材を使用した通気性の高い商品です。
![カリマーの「DTA pants」](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/karrimor-dta-pants-1024x768.jpg)
カリマーの「DTA pants」
クローズアップ
全体
普通のトレッキングパンツと比較
2015年に購入し愛用してきたマーモットの薄手トレッキングパンツ「KIMU PANT」(MJP-S5032)と比較してみました。
両方とも生地のグリッド構造により肌離れが良いタイプですが、「DTA pants」のグリッド構造はより明確です。
上部
![左がマーモットの「KIMU PANT」、右がカリマーの「DTA pants」](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/marmot-pant-and-karrimor-pant-01-1024x768.jpg)
左がマーモットの「KIMU PANT」、右がカリマーの「DTA pants」
下部
![「DTA pants」のグリッド構造はより明確です。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/marmot-pant-and-karrimor-pant-02-1024x768.jpg)
「DTA pants」のグリッド構造はより明確です。
透け具合
光に透かして見るとメッシュ状になっているのがわかります。いかにも通気性が高そうです。
![カリマーの「DTA pants」を光に透かして見る。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/karrimor-pant-is-transparent-like-mesh-1024x768.jpg)
カリマーの「DTA pants」を光に透かして見る。
![マーモットの「KIMU PANT」を光に透かして見る。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/marmot-pant-is-not-transparent-1024x768.jpg)
マーモットの「KIMU PANT」を光に透かして見る。
背面ポケット
背面のポケットはエレメントや縫い目が表地に出ないCONCEAL(コンシール)ファスナーで開閉します。
裾のコードロック
裾のコードロックは小ぶりで柔らかいタイプです。足首まわりに当たってゴロゴロしにくいです。
ピスネーム
カリマーの「DTA Pants」のページに“ピスネーム部分は、小型のカラビナを引っ掛けることのできるループ状を採用。”と記載されています。右のポケット近くにあるネームタグは丈夫な生地で裏打ちされており、小型のカラビナやキーホルダーを引っ掛けることができるチューブ状になっています。
素材タグ
高尾山でフィールドテスト
遠出しない週末はよく高尾山に出かけます。トレーニングを兼ねているので、稲荷山尾根を速足で登ります。真夏は滝のような汗をかきます。山頂でベンチにすわると、びっしょり濡らしてしまうので、石垣にすわるようにしています。
下りは表参道をのんびり歩きますが、高尾山口に着くころにはまだウェアは湿っています。特に悩ましいのが腰から尻にかけての汗濡れ。そのまま電車の座席にすわるのは憚られます。
従来の対策 「タオルを尻の下に敷く」
真夏にはタオルが2枚必要です。
- 1枚目=高尾山口駅から高尾駅までのひと駅区間、大半の汗を吸い取らせます。
- 2枚目=駅前の飲食店や、高尾駅から先の中央線で、残りの汗を吸い取らせます。
今回の対策 「速乾パンツを新調する」
と言うわけで、カリマーの「DTA pants」を猛暑の高尾山でフィールドテストしました。
足を通した瞬間、着心地の軽さと通気性を感じました。冷房の効いた電車では膝の上あたりがスースーしました。
![冷房の効いた電車では膝の上あたりがスースーしました。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/cool-on-the-knee-1024x768.jpg)
冷房の効いた電車では膝の上あたりがスースーしました。
稲荷山尾根から登り着いた直後は滝汗です。石垣にすわったあと水たまりができます。
![石垣に水たまりができます。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/sweat-like-waterfall-1024x768.jpg)
石垣に水たまりができます。
「DTA pants」は撥水性をうたうだけあって、滴り落ちる汗が玉になりました。(しばらくすると生地になじみます)
![滴り落ちる汗が玉になりました。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/dta-pants-repel-the-sweat-1024x768.jpg)
滴り落ちる汗が玉になりました。
あれ? 乾いてる?
![薬王院表参道のアジサイ](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/hydrangea-at-mount-takao-1024x768.jpg)
薬王院表参道のアジサイ
下山するあいだに「心持ち速く乾きつつあるかな」とは思ったのですが、そのまま電車の座席にすわれるほどではありませんでした。高尾山口駅から高尾駅までひと区間、いつものようにタオルを敷いてすわりました。
![汗濡れ対策に座席にタオルを敷きます。](https://kamiyama-online.com/wp-content/uploads/lay-a-towel-on-the-seat-1024x768.jpg)
汗濡れ対策に座席にタオルを敷きます。
京王線の電車をおりて長いコンコースを歩き、改札を出て、ファミリーマートまで、合計350メートルほど歩いたでしょうか。アメリカンドッグとコーヒーを買って、イートインの座席にすわろうとしたとき、「あれ? 乾いてる?」と心の中でつぶやきました。数分すわったあと、立ち上がっても、座席が湿った様子はありません。2枚目のタオルを使わずにすみました。
速乾性
速乾性の高さを実感しました。
- 撥水性が高く、保水する絶対量が少ない。Tシャツから滴り落ちた汗を吸わずに弾いた。
- びしょ濡れだと簡単には乾かないものの、メッシュ構造で表面積が多く、通気性が高いぶん乾きが速い(気がする)
- タオルに汗を移動させて、水の膜をなくすと、短時間で乾いた。
夏の低山歩きやトレーニング山行など発汗の多い活動におすすめです。
サイズ感
私はたいていのパンツをウエスト79~82cm、股下79~82cmで合わせます。
股下
「DTA Pants」の股下は標準的です。Lサイズを選びました。
ウエストとシルエット
ベルト周囲は標準的ですが、臀部はゆったりしています。
普通のトレッキングパンツよりも裾に向かってテーパードのかかり具合が大きい。これはDTAパンツに限らず、カリマーのパンツの特徴と言えます。
伸縮性
ポリエステル100%なので生地の伸縮性はあまりないですが、股下ガゼットの効果もあり足上げは良好です。
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