猛暑を乗り切るためにカリマーの「DTA pants」(DTAパンツ)を購入しました。
東レの「Dot Air」素材を使用した通気性の高いパンツで、一段上の涼しさを体感できます。
クローズアップ
全体
普通のトレッキングパンツと比較
2015年に購入し愛用してきたマーモットの薄手トレッキングパンツ「KIMU PANT」(MJP-S5032)と比較してみました。
両方とも生地のグリッド構造により肌離れが良いタイプですが、「DTA pants」のグリッド構造はより明確です。
上部
下部
透け具合
光に透かして見るとメッシュ状になっているのがわかります。いかにも通気性が高そうです。
背面ポケット
背面のポケットはエレメントや縫い目が表地に出ないCONCEAL(コンシール)ファスナーで開閉します。
裾のコードロック
裾のコードロックは小ぶりで柔らかいタイプです。足首まわりに当たってもゴロゴロしにくいです。
ピスネーム
カリマーの「DTA Pants」のページに“ピスネーム部分は、小型のカラビナを引っ掛けることのできるループ状を採用。”と記載されています。右のポケット近くにあるネームタグは丈夫な生地で裏打ちされており、小型のカラビナやキーホルダーを引っ掛けることができるチューブ状になっています。
素材タグ
高尾山でフィールドテスト
遠出しない週末はよく高尾山に出かけます。トレーニングを兼ねているので、稲荷山尾根を速足で登ります。真夏は滝のような汗をかきます。山頂でベンチにすわると、びっしょり濡らしてしまうので、石垣にすわるようにしています。
下りは表参道をのんびり歩きますが、高尾山口に着くころにはまだウェアは湿っています。特に悩ましいのが腰から尻にかけての汗濡れ。そのまま電車の座席にすわるのは憚られます。
従来の対策 「タオルを尻の下に敷く」
真夏にはタオルが2枚必要です。
- 1枚目=高尾山口駅から高尾駅までのひと駅区間、大半の汗を吸い取らせます。
- 2枚目=駅前の飲食店や、高尾駅から先の中央線で、残りの汗を吸い取らせます。
今回の対策 「速乾パンツを新調する」
と言うわけで、カリマーの「DTA pants」を猛暑の高尾山でフィールドテストしました。
足を通した瞬間、着心地の軽さと通気性を感じました。冷房の効いた電車では膝の上あたりがスースーしました。
稲荷山尾根から登り着いた直後は滝汗です。石垣にすわったあと水たまりができます。
「DTA pants」は撥水性をうたうだけあって、滴り落ちる汗が玉になりました。(しばらくすると生地になじみます)
あれ? 乾いてる?
下山するあいだに「心持ち速く乾きつつあるかな」とは思ったのですが、そのまま電車の座席にすわれるほどではありませんでした。高尾山口駅から高尾駅までひと区間、いつものようにタオルを敷いてすわりました。
京王線の電車をおりて長いコンコースを歩き、改札を出て、ファミリーマートまで、合計350メートルほど歩いたでしょうか。アメリカンドッグとコーヒーを買って、イートインの座席にすわろうとしたとき、「あれ? 乾いてる?」と心の中でつぶやきました。数分すわったあと、立ち上がっても、座席が湿った様子はありません。2枚目のタオルを使わずにすみました。
速乾性
速乾性の高さを実感しました。
- 撥水性が高く、保水する絶対量が少ない。Tシャツから滴り落ちた汗を吸わずに弾いた。
- びしょ濡れだと簡単には乾かないものの、メッシュ構造で表面積が多く、通気性が高いぶん乾きが速い(気がする)
- タオルに汗を移動させて、水の膜をなくすと、短時間で乾いた。
夏の低山歩きやトレーニング山行など発汗の多い活動におすすめです。
サイズ感
私はたいていのパンツをウエスト79~82cm、股下79~82cmで合わせます。
股下
「DTA Pants」の股下は標準的です。Lサイズを選びました。
ウエストとシルエット
ベルト周囲は標準的ですが、臀部はゆったりしています。
普通のトレッキングパンツよりも裾に向かってテーパードのかかり具合が大きい。これはDTAパンツに限らず、カリマーのパンツの特徴と言えます。
伸縮性
ポリエステル100%なので生地の伸縮性はあまりないですが、股下ガゼットの効果もあり足上げは良好です。
カリマーの「DTA pants」は生産終了となりました。
他ブランドの「Dot Air」素材を使用したパンツ
アウトドアブランド
他のアウトドアブランドも「Dot Air」素材を使用したパンツを発売しています。
アパレルブランド
アパレルブランドもDot Airを採用しています。
筆者はコチラを2着購入し、ビジネスカジュアルの仕事場や日常生活で着回しています。
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