テント泊登山では荷物の軽量化が求められます。ペグ打ち用のハンマーを持っていかない人が多いのではないでしょうか。
テント泊登山に慣れると、
- そのへんに転がっている石でペグを打ち込む。
- 比較的やわらかい地面なら、登山靴の硬いソールでペグを踏みつける。
という技を、誰に教わるともなく自然と身に付けます。
では、八ヶ岳の赤岳鉱泉や行者小屋、北アルプスの稜線のように、カチンコチンに固まった地面では?
ちょっと石で叩いたくらいではペグが刺さらず、ペグの頭が無残に傷つくばかりです。
代わりに思いつくのは、登山靴のカカトでガンガン蹴り込む方法です。しかし、正確に蹴るのは難しく、たいていペグの頭が左右にブレて、倒れてしまいます。
この記事を読んでいる人にだけ、とっておきの方法を伝授します。
ペグをつま先で踏んで、そのつま先を手で押さえて、上半身の体重をぐぐっとあずけてみてください。すると、あら不思議、ペグがすんなり地面に入っていきます。
静的に荷重するのでペグの頭がブレません。派手な動きはないのに、強く荷重できます。
騙されたと思ってやってみて。
筆者はこの方法に言及した記事をほかで読んだことがありません。
特許出願中です。(ウソ)

お洒落なテントペグ、MSR フック ステイク
無雪期のテントペグとして、MSRの「Hook Tent Stake」を愛用しています。この「フック ステイク」は石井スポーツの一部の店舗でしか見かけません。

テントの張り綱、自在は地面側? テント側?
自在をテント側に付けるか、地面側に付けるか。正解は「両側」。ただし、ガイラインシステムの課題は別のところにあります。張り綱は強風に吹かれ続けると、必ず緩みます。摩擦を利用した仮固定方式を使う限り、その宿命から逃れることはできません。

ペグケースに適したモンベルの「U.L.MONO ポーチ M」
雪山テント泊ではスノーアンカー型の大きめのペグを利用します。雪に埋めるため延長用のコードを付けます。これらを余裕で収納できます。複数のペグを携えてテントの周囲を歩き回るとき、サコッシュ型のポーチに入れて肩掛けしておけば、うっかりペグを落として見失うトラブルを防止できます。

雪山テント泊のペグとスノーアンカー
雪山縦走であれば、ピッケル、ワカン、スノーシュー、トレッキングポール等、テントの固定に利用できる装備には事欠きません。しかし、テントを張りっぱなしにして、山頂を往復する場合、それらの装備を置き去りにするわけにはいきません。別途しっかりしたペグを用意する必要があります。
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