ダイソーで散財しました。200円のヘッドライト(ヘッドランプ)です。
他のモノを買いに行ったのですが、目についたコレを衝動買いしてしまいました。
開封の儀
パッケージ(表)
主要なスペック
連続使用の目安時間 | 7~8時間 |
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ライトの色 | 電球色 |
定格光束 | 15LM |
使用電池 | CR2032ボタン電池×2個(テスト用が付属) |
パッケージ(裏)
ライトの仰角を調整できる
ライトの仰角を調整できます。この点だけとるなら、むかし買ったペツルのティカ初期モデル(数千円)より高機能です。
ゴム製のパッド
額に当たる部分にはゴムのパッドが貼られています。
ロゴ
バンドに「LED HEADLIGHT」という、そのものズバリのロゴが入っています。「LED LENSER」(フラッシュライト、ヘッドライトの大手メーカー)と見間違うかもしれません。
ライト下部
ライトを裏返すと、「CLOSE⇔OPEN」と刻印されています。ライトカバーを逆時計回りにまわせば開き、時計回りにまわせば閉まるという至極自然な仕組みです。
ライトカバーを外す
本体内側にリチウムコイン電池(CR2032)の挿入方向を記したシールが貼られています。
ライトカバーのLED側
ライトカバーのマイナス側端子
附属電池
「あれ? 電池が附属するんじゃなかったっけ」
本体を覗き込みましたが電池が見当たりません。おかしいな、と引っくり返した拍子に、電池が転がり出てきました。黒いプラスチック製の絶縁シートに隠れていました。さもありなん。絶縁シートがないと、店頭に並んでいるあいだに電池の消耗が進みやすいですからね。
電池をあらためて挿入する
電池をあらためて挿入し、ライトカバーを閉めようとしましたが、何か引っかかっているのか最後までネジが締まり切りません。
よく見ると、バッテリーボックスの奥に突起があり、そこに電池が引っかかっていました。突起をくぐらせてセットすると、ライトカバーがきちんと締まりました。電池はプラス(+)側を奥にして入れます。
ライトをON/OFFする
ON/OFF用のスイッチやボタンはありません。ライトカバーを時計回りに締めこむと点灯します。逆時計回りに緩めると、消灯します。
パッケージにはこう記載されています。
使用方法/HOW TO USE
①ライトカバーをはずし絶縁シートを取りだします。
②ライトカバーをしっかり締めると点灯します。
③ライトカバーを1/4回転締めると消灯します。
この面倒くささが最大の欠点ですが、スイッチやボタンよりも故障しにくいと前向きにとらえましょう。また、後述するとおり、モールス信号を打てるメリットがあります。
電球色が昔の豆球ヘッドライトをほうふつとさせます。
保管時はライトカバーを1mmほどあけておく
保管時にはライトカバーを1mmほどあけて消灯しておきます。そのため、ザックのポケットに入れて持ち運ぶ際には、雨粒などに当たらないよう気を付ける必要があります。そもそも、きちんと締めたとしても防水性は保証されていません。どうしても防水性を向上したければ市販のサイズが適合するパッキンをかませましょう。
使わないときは絶縁シートを入れておき、使うときに絶縁シートを取り除くという方法がなくはありませんが、いざ暗闇で絶縁シートを取り除こうとしたとき、電池を取りこぼしてしまうリスクがあります。
モールス信号を打つ
ライトカバーを0.5mmほどあけた状態にすれば、「指で押しこむと点灯し、指を離すと消灯する」という裏技が可能です。モールス信号を打つことができます。
「ダイソーの200円ヘッドライトでモールス信号を打つ」というYoutube動画(約27秒)にしてみました。
重量
重量は電池込みで実測約36gです。
ブラックダイヤモンドのスポット(spot)初期モデルが単四電池×3本込みで実測約85gです。
ダイソーの200円ヘッドライトは平均的な登山用ヘッドライトの半分以下の重量です。
まぁ、軽さだけで言えば、ペツルのイーライトなどは同様にCR2032電池2個込みで26gなんですけどね。
奇妙なデザイン
ためつすがめつ眺めるうち、本体左右にある黒い円筒のキャップは単なるお飾りで何の役目もはたしていないことに気づきます。
本格的なヘッドライトだと、左右のキャップから電池を出し入れしたり、正面のキャップを回して光量を調整したりしますが、その両方を形だけ取り入れたデザインです。そのぶん重量を削って、ON/OFFスイッチを付けてほしい気がします。
しかし、電池を除くと実質100円の商品にあまり贅沢は言えません。
ダイソーのCR2032電池
ついでに予備の電池もダイソーで入手しておきました。
「三菱電機」の名前を冠していますが、「MADE IN INDONESIA」の実力やいかに。
輝度を計測してみた
「QUAPIX Lite」というスマホ用の照度計アプリで輝度を計測してみました。
ダイソーの200円ヘッドライトの輝度を撮影しました。
輝度は183.1 cd/㎡でした。
ブラックダイヤモンドのspot(初期モデル)の輝度を撮影しました。
輝度は6076.8 cd/㎡でした。
輝度の計測結果は、
- ダイソーの200円ヘッドライト ➡ 183.1 cd/㎡
- ブラックダイヤモンドのspot ➡ 6076.8 cd/㎡
と、30倍以上ちがいます。
光源とスマホの距離は10cmくらい。ちょっとした距離や角度のちがい、スマホの機種によって誤差があるため、客観的な数字ではありません。しかし、ほぼ同じ条件で計測したので、比較する目安にはなると思います。
登山で使ってみた
三千メートル級の縦走など、本格的な登山でメインで利用するには力不足です。
なにしろ非力そうなLEDが1個だけの明るさなので、悪天悪路では心もとない。まずは低山ハイキング用のザックに入れっぱなしにします。
先日、夕方に高尾山の稲荷山尾根を登り、1号路を下山している途中で暗くなりました。このヘッドライトの出番です。道はいいし、歩き慣れているので、暗いまま歩けなくもないのですが、ときどき行き交う車や登山者に存在を知らせるために点けたほうが良い。自転車のヘッドライトと同じ理屈です。
まとめ
ダイソーの200円ヘッドライトは、本格的な登山には力不足ですが、家庭で日常使いや、災害対策の備蓄としては申し分ありません。家族連れのキャンプで子供の人数分用意しても財布にやさしいでしょう。
本格的なヘッドライト(ヘッドランプ)が欲しい人はこちらの記事をご参照ください。
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