可愛いヘッドライト GENTOS CP-260R レビュー

GENTOSのUSB充電式のヘッドライト(ヘッドランプ)CP-260を購入しました。

このメーカーの製品は工事現場や釣りで利用する男性的な(泥臭い)イメージが強いですが、この製品は珍しく女性が喜びそうなパステルカラーの柔らかいデザインです。

デザインの可愛らしさ、軽量コンパクトさ、充電式の便利さ、十分な明るさ、モダンな操作性、リーズナブルな価格を詰め込んだ魅力的な製品に仕上がっています。

最大輝度がアップ(260lm→360lm)し、充電端子がUSB Type-Cになった後継機種はこちら。

開封の儀

パッケージ前面

パッケージ背面

パッケージ側面

パッケージの内側

同梱物

取扱説明書

公式サイトのPDFファイルそのままです。

前面

背面

ヘッドライト本体

前面

本体の黒い部分や黄緑色の部分はゴムっぽい柔らかい材質です。その他の黄土色の部分も艶消しされたしっとりした風合いです。硬い地面に落としたり、岩にぶつけたりしても割れにくそうです。

背面

ベルトを着脱するには、台座のH型のスリットを通します。

可動部分

上側

ヘッドは90°可動式です。

下側

ヒンジの刻み目は5段階となっています。

USB充電ポート

黄緑色のカバーを開けると、USB充電ポート(Micro Bタイプ)があらわれます。チャージングインジケータは充電中に、満充電でに点灯します。

充電しながらの点灯はできません。

重量や大きさの比較

重量

CP-260Rの重量は、内蔵バッテリー込みで約50gです。

セリアの100円ヘッドライトと比較

日帰り登山ではセリアの100円ヘッドライトを多用してきました。

404 NOT FOUND – 神山オンライン
山と渓谷、岩と雪、都会と田園をさまよう...

一昔前の山岳用ヘッドライトに匹敵する明るさですが、無駄に大きいデザインが気になっていました。前方に突き出すぶん、重心が頭から離れて、下り道では縦揺れしやすかったです。

本機と並べてみると一回りも二回りも、いや六周りくらいちがいます。

ブラックダイヤモンドの初代スポットと比較

ブラックダイヤモンドの初代スポットは本体重量が約53gで、単三乾電池×3本が約35gとなります。重量の差以上に本機のコンパクトさが際立っています。

荷物をコンパクトにまとめたい状況で強い味方になってくれます。

光の広がり方

室内で1メートルほど離れた距離から壁を照らしてみました。

中心の明るさが強めで、外周に向かってぼやけていきます。

スイッチの操作性

    • 点灯、消灯ともスイッチを長押しする必要があります。
    • 2回目以降の点灯時には、モードメモリー機能が働き、消灯前のモードで点灯します。
    • 点灯中にスイッチを短く押すと、Highモード→Midモード→Ecoモード→点滅を循環します。
上図にHighモード>Midモード>Ecoモード>点滅>OFFとあるのは誤植か?

実際の登山で照度を比較してみた

高尾山で実地検証しました。夕方に登頂し、わざわざ薄暗くなるまで待ってから、稲荷山尾根を下り始めます。明るさを切り替えて、照度を比較しました。

広い尾根道

広い尾根道:260ルーメン(Highモード)

Highモードだと行く手を遠くまで照らせて安心感があります。

広い尾根道:110ルーメン(Midモード)

Midモードにすると数値上は半分以下の明るさですが、特に不安を感じることなく歩くことができます。バッテリーを節約する意味でも、このモードがいちばん実用的です。

広い尾根道:24ルーメン(Ecoモード)

Ecoモードでも身の回りや足元は照らせます。上の写真はカメラの映り具合でえらく暗く見えますが、肉眼ではもっと明るいです。Ecoモードで長時間歩くと、気持ちが張り詰めるぶん疲労しやすくなります。テントや小屋のなかで、モノを探したり、身支度をする状況に向いています。

下り階段

下り階段で同じテストをおこないました。目印となる手すりや段が映るぶん、より比較しやすいです。

下り階段:260ルーメン(Highモード)

下り階段:110ルーメン(Midモード)

下り階段:24ルーメン(Ecoモード)

ライトの角度が下向きなので、前項の「広い尾根道」と比べて、明るく映っています。

総評(まとめ)

本機の評価がいちばん分かれるのは、スイッチの押しやすさです。

  • スイッチ部のゴムが細長くて凹んでいる。
  • ON/OFFとも長押ししなくてはならない。

頻繁にON/OFFする場面では使いにくいと感じます。この仕様のメリットは、

  • ザックのなかに押し込んだとき意図せず点灯して、いざ使おうとしたらバッテリーが切れていた、というトラブルが起こりにくい。

という点につきます。

ただし、「モードメモリー」という、前回点灯時の明るさに直ちに復帰するモダンな機能を搭載し、操作の手間を軽減する工夫がなされています。

これらの仕様に納得がいくなら、日帰り登山のお供として、あるいは泊りがけ登山の予備ライトとして、大いに魅力のある製品です。もちろん、モバイルバッテリーを携行して充電すれば、二泊三日、三泊四日といった連泊登山のメインライトとしても通用します。

登山中に充電しながら使うのが面倒なら、本機を複数持って行くと言う荒業もありです。本機自体を交換用バッテリーと見做すわけです。バンドは1本だけ持って行けば良い。バンドを除く本体重量は約32g(おおよそ単四電池×3本と同等)です。

家族連れのキャンプ用に人数分を揃えて、お父さんやお母さんだけで出かけるときは複数個を携行するなんて使い回しが考えられます。色違いで揃えれば楽しいでしょう。

最大輝度がアップ(260lm→360lm)し、充電端子がUSB Type-Cになった後継機種はこちら。

その他、様々なヘッドライト(ヘッドランプ)についてはこちらの記事をご覧ください。

登山ヘッドランプの選び方とおすすめ
「明るすぎてもバッテリーの消耗が激しいだけだ」という意見はごもっともです。しかし、たいていのヘッドランプが調光機能を備えていますから、弱めの明るさで使えばいいだけの話です。重量(と価格)が増えすぎない範囲で出来るだけ明るい製品を買うことをおすすめします。

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