雪山用ブラシを見直すきっかけ
雪山でモンベルのドームシェルターを試しました。
「きっと結露しまくりだろうなぁ。シュラフや床に落ちた霜を払えるようにブラシを持っていこう」
と言うわけで、100均で適当な大きさ、形状のブラシを物色しました。
キャンドウのV-CUT BRUSH
パッケージ
ブラシの全体像
ブラシのクローズアップ
この山切りカット(V-CUT)が、細かい部分を掻くにも、広い部分を掃くにも便利です。
重量
重量は実測で40gです。
他のブラシと比較
他にも登山靴を洗うためのブラシを持っていますので並べて比較してみました。
一番上の黄色いブラシは最近まで、登山靴のソールに付着した泥を洗い落とすのに使っていました。
真ん中のタワシ系のブラシは昔、雪山に持っていったことがあります(現物ではありません)。ザックのヒダに入り込んだ雪などは払いにくいです。
今回買ったブラシは、登山靴のソールパターンに入り込んだ雪や泥を掻き出しやすく、また、広い面を掃くのも得意です。
雪山での実践例
ザックをテントの中に放り込む前に底の雪を払い落とす
ロングスパッツ(ゲイター)の雪を払い落とす
ロングスパッツ(ゲイター)は防雪を目的とした装備ですが、生地のヒダなどに意外と雪がこびりつきます。脱いだロングスパッツはふつうテント内に取り込みますが、いったん溶けた雪がファスナーのなかで凍結しないように、雪を払い落としましょう。
アイゼンの雪を掻き落とす
テント泊では、外の雪面に突き立てたピッケルにアイゼンを引っかけておくことが多いですが、可動部分や調節機構に雪がこびりついたままだと、翌朝使おうとしたときに支障をきたすおそれがあります。細かい凹凸にこびりついた雪を掻き落としてからテント内に取り込むか、ザックカバーでもかけておきましょう。
下山後、アイゼンをザックにしまうときもキレイに掻き落とします。さもないと、ザックのなかで溶けた雪が他のモノを濡らしてしまいます。まぁ、実際には面倒くさいので、両足をカチャカチャ叩き合わせて、大まかに雪を落としてから、アイゼンケースに入れてザックにしまいます。アイゼンケースの生地がある程度濡れを吸収してくれます。
登山靴のソールにこびりついた雪を掻き出す
雪山ではテント内で登山靴を履いたり脱いだりすることが多いです。泥汚れがないので、あまり気になりません。脱いだ登山靴はそのままテントの隅に置きます。最近のハイブリッドな(薄くスライスされた皮革、ラバー、ゴアテックスブーティー、保温材を組み合わせた)登山靴は、昔のオール皮革の登山靴とはちがって、特に保温に気を使わなくても、翌朝履いたとき氷の塊に足を突っ込んだような思いをせずにすみます。そうは言っても、なるべく冷たくならないように、ソールのパターンにこびりついた雪をしっかり掻き出しておきましょう。
もちろん雪山以外でも、登山靴の底の泥を洗い落とすのに適しています。
ボルダリングでホールドに付着したチョークを掃除する
フリークライミングやボルダリングでは、腰に巻いたチョークバッグに歯ブラシくらいのブラシを差しておき、ホールドに付着した余分なチョークを掃除します。細かい凹凸に入り込んだチョークを落とすには歯ブラシくらいのサイズが良いのですが、広いスローパー面を掃くには長いブラシのほうが効率が良い。
どこかのボルダリングジムで、この「V-CUT BRUSH」らしいブラシを棒の先にビニールテープで固定して、備え付けのブラシにしているのを見た記憶があります。
いやいや、自分も持っていなかったでしょうか。台所のシンクの下をゴソゴソ探してみると、たくさんのタワシ系ブラシと共に色違いの「V-CUT BRUSH」が保管されていました。
これ、全部チョーク掃除用に買った新品のブラシです。先年、身辺の断捨離を推進したとき、自宅のあちこちから出てくるわ出てくるわ、こんなに死蔵していました。結局、断捨離しきれずに持っています。
マニア向け製品
スタイリッシュに決めたい人はこちらの製品をどうぞ。
もともとは食器洗い用のブラシとスクレイパー(ヘラ)が一体となったアクセサリーですが、スキー、スノーボード、スノーシューなど雪山遊びに転用するのが 通 とされています。ショベルやピッケルのブレードにこびりついた氷をそぎ落とす機能においては100均ブラシの追随を許しません。
重量は100均ブラシの約半分です。
紛失防止にキーリールと併用するなら、コードがケブラー製のものが安心です。
コメント