登山に携行する最軽量のピルケースを探す

山に生鮮食料品をふんだんに持っていくことは難しいので、ビタミンやミネラルを補給するためにマルチビタミン&ミネラルのサプリメントを持っていきます。普段から利用しているピルケースをそのままザックの雨蓋に押し込みます。

ピルケースと言っても形態はさまざま。私のピルケース遍歴は以下の通りです。

ポリプロピレン製のピルケース

仕切り付きのピルケース

ポリプロピレン素材で、パカッと蓋をあけると、日別あるいは種類別に小分けするための仕切りが付いている

よく見かけるタイプです。ポリプロピレン素材で、パカッと蓋をあけると、日別あるいは種類別に小分けするための仕切りが付いています。数種類のサプリメントを摂取する場合には便利です。

スクリューキャップ式のピルケース

小皿に取り分けるように移して、口に放り込む

サプリメントをいろいろ試すうちに、結局マルチビタミン&ミネラル1種類に集約しました。ごくシンプルな1気室のケースで十分。100均の化粧品コーナーで売られている、クリーム等を小分けして携行するためのケースが丁度いいです。

スクリューキャップ式で気密性が高い。また、サプリメントを指で直接つまもうとすると、うっかり残りのサプリメントに触れて指の汚れや脂が移る心配がありますが、蓋が分離する製品なら小皿に取り分けるように移して、口に放り込むことができます。

アミル製のピルケース

ビタミンの多くは光に当たると変性しやすい。だからサプリメントのボトルは遮光のため濃い目の色が付いています。透明なケースだとそこが気がかりです。

キャンドウの「アルミクリームコンテナ」

そんなある日発見したのが、キャンドゥの「アルミクリームコンテナ」です。

パッケージ表面

キャンドウの「アルミクリームコンテナ」表面

パッケージ裏面

キャンドウの「アルミクリームコンテナ」裏面

気密性、遮光性、重量

気密性遮光性ともに申し分ありません。合成樹脂製品のような匂い移りもまずないでしょう。

パッケージには「30g」と書かれていますが、これは詰め替え可能なクリーム量のおおよその目安です。実測したところ、重量は約8g、サイズは直径約5cm、高さ約2cmです。

円筒型のピルケース

キャンドウの「アルミクリームコンテナ」がピルケースとして定着したのち、さらに頑丈さや気密性が優れたモノを渉猟しました。

Amazonで「ピルケース」を検索すると、ポリプロピレン製も含めて、いろいろ出てきます。円筒形のモノが100円以下(送料込み!)で出品されていたので買ってみました。

はるばる中国から


はるばる中国から数週間かけて、どんぶらこどんぶらこと海を渡ってきました。100円以下のコストで、いかなる経済原則のもとコレが実現するのか謎です。


「アルミクリームコンテナ」と大きさを比較してみました。重量は同等ですが、容積は「アルミクリームコンテナ」が大きい。頑丈さ、気密性は円筒型が優れています。

が、今のところ物欲を満足させただけで、登山には携行していません。そうなることは予想していました。あえて買ったのは浪漫的な理由からです。

浪漫的な理由

ラインホルト・メスナーの「ナンガ・パルバート単独行」にこんな一節があります。

その岩は、頂上のとがった雪のピラミッドの二、三メートル下に雪の中から突き出ていた。時刻は午後四時三十分だった。こうして腰を下ろしているうちに、持ってきた印刷物のことを思い出した。そこで、アノラックからアルミニウムの筒を取り出す。一緒にハーケンも出して自分が腰を下ろしているところから手の届くいちばん近い割れ目に打ち込んだ。筒をしっかり結びつける。中から羊皮紙を取り出して、名前とルートと日付を走り書きする。

《アルミニウムの筒》とは、私が購入したピルケースのようなものでしょうか。

《羊皮紙》とは? 同書にその写真が掲載されています。のちの登頂者が持ち帰ったものでしょうか。キャプションには《ぼくはグーテンベルク聖書の第一ページに署名をして頂上に残し、登頂の記録とした》とあります。ただの紙片ではなく、聖書のページというのがクールです。あまりに超人的な記録のため、登頂の証拠を残さないと信じてもらえない時代でした。

加藤文太郎の「単独行」にも何度か山頂に自分の名前を記した紙片を残すくだりが登場します。

剱岳の頂上には例のごとく朽木の柱が立っていたが、二尺ほどしか出ていなかった。僕は手帳の紙に消炭で名前を書いてそれにはさんで置いた。

鉛筆ではなく消炭!

笠ヶ岳の頂上には大きなケルンが三つほどあった。その一つの中に名前を書いた紙を記念に挟んでおいた。

こちらは厳冬期に槍ヶ岳肩の小屋から笠ヶ岳をぶっつづけで三十二時間かけて往復した驚異的な記録のなかに登場します。

私は前人未到の頂に名前を残す予定はありませんが、そっと紙片を入れて、浪漫にひたってみました。

キャンドウの「ビタミンブレンド」

もっと軽量化を目指すなら、アルミのチャック付き袋に行き着きます。

専用の製品でもよいですが、大量に使うわけではないし、もったいない気がします。100均で小袋で売られているサプリメントを購入し、その袋を再利用すれば安上がりです。行きつけのキャンドウでこんな商品を買ってみました。

パッケージ表面

パッケージ裏面

重量

中身を別のピルケースに移して、袋の重量を計ってみました。3g。ピルケースとしては最軽量かもしれません。

スクリューキャップ式のハードケースと比較すると気密性は劣りますが、数日分をザックの雨蓋に放り込んでおく程度の用途には申し分ありません。行動中にカラカラ音がしないのが嬉しいです。

「べつに空き袋を再利用しなくても、山行の都度、100均でコレを買えばいいんじゃないか」と思わなくもありません。が、正直、サプリメントの品質に不安をいだきます。やはり専門メーカーのサプリメントに詰め替えたいところです。

おすすめマルチビタミン&ミネラル

マルチビタミン&ミネラルのサプリメントとして日本で入手しやすいのは、「大塚製薬 ネイチャーメイド スーパーマルチビタミン&ミネラル」「ディアナチュラ ストロング39アミノ マルチビタミン&ミネラル」あたりです。近所のドラッグストアや、なんならヨドバシカメラやビックカメラの健康食品コーナーでも入手できます。

私はドラッグストアに寄り道する時間もないほど忙しいとき、ちょうどサプリメントが切れたので、Amazonで注文し、近所のコンビニで受け取ったことがあります。

変更履歴

  • 初公開(2017年3月26日)
  • 円筒型のピルケースやキャンドウの「ビタミンブレンド」を追加し、写真を差し替えました。(2018年8月27日)
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