
2018年、ZERO POINTブランドの大型バックパックが姿を消しました。
防水サック内蔵の新製品へ刷新した結果、従来型のグラナイトパック、アルパインパック、スーパーエクスペディションパックがいっせいにアウトレット化しました。
2018年9月、スーパーエクスペディションパック(最大110㍑)は売り切れました。まだ在庫のある60㍑クラスでも一般的には大容量ですし、ましてやモンベルのザックは他メーカーの製品と比較すると、表記より沢山モノが入るので、大き目のザックが欲しい人におすすめです。

私はアウトレット化する前の2017年11月初頭に「スーパーエクスペディションパック110」を正規価格で購入しました。うーむ。
某登山用品店のスタッフさんが、ザック選びに迷っているお客さんに「自分で買うならモンベルのザックを選びます」と言うのを聞いたことがあります。モンベルのザックは質実剛健な設計で、にもかかわらず過剰な調節機構やパッド類がないため、同じ容量表記で比較すると他メーカーのザックよりはるかに沢山モノが入ります。私は「クラシカルバランスライト 35」という中型ザック(1990年代に購入)をよく岩場に持っていきましたが、ドイターの50リットルより沢山モノが入りました。
「良いザックです。以上」
なのですが、細部の写真を以下に掲載します。お近くの登山用品店で手に取ってみることができない方にはご参考になるかと思います。
正面全体(購入直後)

背面全体(購入直後)

価格タグ

取扱説明書(表)

取扱説明書(裏)

トップリッド(Top lid)

トップリッドと隠しポケット

止水ジッパーで大きく開くポケットのなかに貴重品用の「トップリッドポケット」があります。分離することはできません。
トップリッド底の隠しポケット

正面のバックル2つを外して、トップリッドをだらんとぶら下げると、裏側(底部)に隠しポケットが現れます。ここにもかなりモノが入ります。
三重のストラップ、コード

モンベル伝統の三重のストラップ、コードによる開閉システムです。真ん中の丸いコードロックで灰色の生地を巾着状に絞ります。下側の円盤状のコードロックで青い生地の外周を絞ります。黒いストラップで背中側に荷物を引き寄せます。
内蔵フレーム(3D Fit Aluminum Frame)

ザックのなかを覗くと、背中側に内蔵フレーム用のスリーブがあります。

内蔵フレームを途中まで引き出しました。

内蔵フレームの全体像です。重さは実測で196gです。
ショルダーハーネス(Shoulder Harnesses)

ロードリフター

ショルダーハーネス付け根のロードリフター(Load Lifter)で背中の長さに合わせたり、荷重を背中側に引き寄せたりします。

ロードリフターの末端は風で暴れないように伸縮性のテープに潜らせて固定することができます。
ハイドレーションシステム

ハイドレーション用のプラティパスなどを収容するポケットがあります。ホースを外に引き出すためのスリットが上部にあります。左右どちらにでも引き出すことができます。

引き出したホースはチェストストラップに留めることができるとされていますが、モンベルが取り扱っているCAMELBAK社の飲み口にしか適合しないようです。

ヒップベルト

腰の後ろ側に当たるパッドは簡素です。

ヒップベルト周辺を横から見ました。サイドポケットはマチ付きなので、本体がパンパンに詰まっていても、モノを出し入れしやすいです。

ヒップベルトのスタビライザーを締めて、余った末端はストラップキーパーで留めることができます。

ヒップベルトの位置を上下に移動できます(ベルクロで固定)。ショネダーハーネス側の調整と併用して、背中の長さに合わせます。
フロントアクセスジッパー

正面のパネルをU字型のジッパーで大きく開くことができます。

パネルをめくると、ダブルジッパーがあらわれます。下部の2つ、サイドの4つのバックルを外さないと全開することはできません。

全開。リッジレストのマットレスを煙突状に入れた図です。

上から見るとこうなっています。

ダブルジッパーを左右どちらかに片寄せれば、サイドポケット風に使えなくもありません。

ザック内側から見ると、簡素なジッパーがU字型に縫い付けられているだけです。フロントアクセスジッパーによる重量増はさしてありません。
ピッケルホルダー

正面上部のピッケルホルダーです。

トップリッドのストラップを通すことをおすすめします。

バックルを外したとき、バックルが地面まで落下するのを防止できます。
旧アルパインパック60との比較

旧アルパインパック60と比較すると、ふた回りくらい大きいです。
エクスペディションパックで大きく変わったのは以下の2点です。
- トップリッドのファスナーが止水タイプに変わった。
ファスナーを天頂側に付けることができるので、開閉したときモノがこぼれにくいです。 - ハイドレーションシステムを装備した。
私はハイドレーションシステムを使いませんが、冬山では内側のポケットにプラティパスを入れれば、背中の熱により凍りつきにくいかもしれません。
いずれも時代の流行に対応しています。


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