前の記事から続きます。
朝日岳山頂~峰の茶屋跡避難小屋
朝日岳山頂からの眺めを満喫したら峰の茶屋跡避難小屋へ向かいます。
行く手に剣ヶ峰が見えます。剣ヶ峰と言っても、切り立った山容ではありません。いまトラバースしているギザギザの稜線のほうが剣ヶ峰だと思っていました。
トラバース道には鎖がかけられた箇所が(たしか)2箇所ありました。使わなくても問題なく歩けます。
朝日岳分岐方面を振り返りました。
いったん登り返したあと、ちょっとした痩せ尾根を下りていきます。
恵比寿大黒の標識に到着しました。ここから登山道は剣ヶ峰東面をトラバースします。
見上げれば、恵比寿大黒がそそり立っています。
剣ヶ峰東面のトラバースより朝日岳を振り返りました。
視線を右下に移すと、東南稜を真横から観察できます。
トラバースの途中に一箇所だけ雪渓が残っていました。幅は5メートルほどで、踏み跡は深く、アイゼンやピッケルを使う必要はまったく感じませんでした。
剣ヶ峰を巻き終わり、峰の茶屋跡避難小屋が間近になりました。
峰の茶屋跡避難小屋~茶臼岳山頂
峰の茶屋跡避難小屋で恒例の「葛藤」です。朝日岳東南稜を登っただけでも十分に満足しています。昨夜ほとんど寝ていないし、早めに帰ってしまおうか。しかし、体力的には全然余裕があります。東南稜は取り付きから山頂まで300メートルほどの高度差で、高尾山を登るくらいの疲労感?です。今回はあまり悩まずに茶臼岳に足を延ばすことにしました。
剣ヶ峰、朝日岳方面を振り返りました。
茶臼岳の登路は、左側の丸い盛り上がりとの鞍部に入っていきます。
ぐるりと左側から巻き込むように登っていきます。
ボルダリングして遊べそうな岩が転がっていますが、植生保護のためロープが張られている箇所が見受けられます。むやみにトレースから外れてはいけません。
山頂が近づきました。鳥居と祠が見えます。
鳥居をくぐります。
祠がデーン。周囲の岩には落書きが……。が、不思議なことに、由緒ある梵字のように見えなくもありません。
祠といっしょに記念撮影しました。
カップヌードルとコーヒーの時間です。
ここでちょっとした事件。カップヌードルを食べ終えたあと、コーヒー用のお湯を沸かそうとコッヘルのフタをあけたら、余り湯に小さな虫(アブ?)が一匹浮いていました。お湯を捨てて、沸かし直しました。コーヒーを飲み終えたあと、余り湯でカップを洗おうとしたら、今度は二匹浮いていました。フタを開けっ放しにしていたわけではありません。注ぎ口の小さな隙間から侵入したのです。湿気を好むのか、温もりを好むのかわかりませんが、要注意です。
茶臼岳山頂~那須ロープウェイ山麓駅
下山開始です。
お鉢をぐるりと回りました。
お鉢巡りの途中から朝日岳方面を望みました。
峰の茶屋跡避難小屋まで下りてきました。
茶臼岳を振り返りました。東南稜からよく見えた、なだらかな登山道を下っていきます。
朝日岳東南稜を真正面から眺めました。取り付きの堰堤に人影が見えました。えっ、これから登るの? それとも治山関係者でしょうか。
だいぶ下りてきました。朝日岳東南稜を横から眺めました。
一般コースとバリエーションルートの隣接点まで下りてきました。ちょうど、さっき堰堤にいたらしい方が下りてこられました。
那須ロープウェイ山麓駅に帰還しました。
茶臼岳山頂でのんびりしすぎたせいで、バスの最終便(16:33)に乗ることになりました。
朝日岳東南稜を改めて見上げました。登る前と登ったあとでは、見る目がちがいます。「三角形のピーク」と名付けたピークは、ここから見るとなだらかです。「割れた岩のピーク」のほうが三角に見えます。
茶臼岳を割愛せずに正解でした。朝日岳東南稜だけだと体力的には物足りなかったと思います。キツすぎることもなく、ちょうど良かった。東京から日帰りできる「ライトアルパイン」ないしは「バリエーションハイキング」として、岩登りの心得がある人におすすめできるコースです。
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