スマホが手放せない人にミレー「モルフォ ジップ ロングスリーブ」

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」は高い伸縮性で運動をさまたげず、裏面のグリッド構造によってすぐれた吸汗速乾性を発揮する、軽快な長袖シャツです。高めの衿により、高山帯で首周りの日焼けや、ロープやスリングを肩掛けした際の擦れを防いでくれます。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」のいちばんの特長はジップ付きのチェストポケットです。大型のスマートフォンを余裕で収納できます。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」開封の儀

紙タグ

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」には、過去最高レベルにたくさん紙タグ、リーフレットが付いていました。「LOW IMPACT」「RECYCLED」といったSDGsなキーワードが目につきます。実用的には「Polygiene」(抗菌・防臭加工)が嬉しい。

ジッパーガレージ

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の胸元ハーフジップは、スライダーが顎に当たらないようにしっかりジッパーガレージ付き。なんとチェストポケットにも。

ポーラテックのロゴ

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の主要な素材は、ポーラテック® パワードライ スクエア ポリエステル100%(リサイクル84%)です。右腰にポーラテックのロゴがプリントされています。

グリッド構造

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の裏面から光を透かしてみました。このグリッド構造によって、適度な保温性と通気性を両立します。

布タグ

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の左腰の内側には過去最高レベルに多い布タグが付いていました。付け根の黒い部分でバッサリ切り落としました。

ジップ付きチェストポケット

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」のチェストポケットには、大型のスマートフォンが余裕で入ります。肌側は目の粗いメッシュになっています。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」を登山で実際に着てみた

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の初おろしは剱岳。2022年9月30日~10月2日の二泊三日で出かけました。

お盆ごろから9月いっぱいまで週末に限って天候不順になるという鬱屈のあと、3日連続のドピーカンをつかまえました。

剱沢にテント泊して、剱岳を往復しました。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」の胸ポケットからさっとスマホを取り出して、難所の写真を撮りました。

朝晩の冷える時間帯には「モルフォ ジップ ロングスリーブ」だけでは寒いので、これまたミレーの「ブリーザー トイ アルファ ダイレクト フーディ」を羽織りました。

既存のミドルレイヤーを駆逐するミレー「ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケット」レビュー
「アクティブインサレーション」のなかで特殊な位置を占めています。素肌に直接羽織って気持ちが良い「フリース」であり、ポケットが豊富で防雪・防風・撥水性能を備えた「ソフトシェル」でもあります。実に汎用性が高く、私は登山に普通の「フリース」を携行しなくなりました。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」のサイズ感

ミレーのウェアは全般的に

  • 肩幅が狭め
  • 腕が長め

です。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」も例外ではありません。が、ラグランスリーブ(肩と腕の境目に縫い目がない)ですので、肩幅が広めの人にも適合しやすいと言えます。

サイズちがいで2着購入したのでフィット感について書きます。

モデル サイズ
2022年モデル
(製品番号:MIV9025)
RUST/SAPHIR 欧米サイズL
(日本サイズXL)
2023年モデル
(製品番号:MIV9851)
SAPHIR/ELECTRIC BLUE 欧米サイズM
(日本サイズXL)

1着目は日本サイズのLを買ったつもりでしたが、販売サイトの表記がまぎらわしくて、欧米サイズのLが届きました。若干、だぶつきを感じるものの、下にドライレイヤーを着るなら、ちょうど良いくらいです。腕はやはり長めです。

2着目は慎重に欧米サイズのMを購入しました。胴や肩はぴったりです。腕は依然として少し長めです。縦走系の登山では気になりませんが、クライミングでは手元が気になるので数センチ折り返します。

商品サイズ(仕上がり寸法)※ミレー公式サイトより引用
欧米サイズ 着丈 身幅 肩~袖
XS 67.6 43.7 76
S 67.8 46.6 77.5
M 70 49.6 79
L 70.1 52.5 80.6
Amazonでは日本サイズで S, M, L, XL と表記されることが多いので要注意です。

「モルフォ ジップ ロングスリーブ」まとめ(総合評価)

「モルフォ ジップ ロングスリーブの着心地について、ここが!という大げさな感想はありません。

伸縮性が高く、締めつけ感は皆無。通気性が高く、蒸れを感じない。まったく意識が向かない空気のような存在であることがむしろ優秀さの裏返しであると言えるでしょう。

いつでもどこでもスマホを手放せないという人(自分)にとっては、数少ない選択肢のうちの最有力の一着です。

ところで「モルフォ」はやはり「Morpho」(モルフォ蝶)に由来するのでしょうか。私が最初に購入した RUST/SAPHIRカラーは確かに蝶のように鮮やかではあります。

2024年シーズンにまた新色が発売されました。

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