八ヶ岳 行者小屋のテント場をパトロールしてきました。
というのは方便で、八ヶ岳に登ってきました。行者小屋でテント泊したので、他の利用者のテントや、テント場の配置を観察しました。テント場に先着したらぜひ確保したいエリア、穴場エリアを紹介します。
全体マップ
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2F エリア
行者小屋から赤岳、阿弥陀岳方面に向かう登山道から東側に一段上がったエリアを「2F エリア」と呼ぶことにします。上の写真は、赤岳、阿弥陀岳側から見た様子です。アライテントのエアライズと、モンベルのステラリッジテントが人気です。中央の青いフライシートのテントはどこのメーカーかわかりませんでした。珍しかったのはエスパースです。フライシートをかぶせる前の状態を見たのですが、出入口が丸い吹き流しタイプでした。さすがにエスパース・ソロウィンターではなくて、エスパース・マキシムナノでしょう。
1F エリア
メインエリアを「1F エリア」と呼ぶことにします。上の写真は行者小屋側から見た様子です。左側が赤岳、阿弥陀岳へ続く登山道です。こちらもアライテントのエアライズと、モンベルのステラリッジテントが人気です。このエリアはバリエーションに富んでいました。ヘリテイジのクロスオーバードーム、ネイチャーハイクに目を奪われます。パイネのG-LIGHTをフライシート付きで利用する光景が貴重です。
モンベルのU.L.ドームシェルター2型は私のものです。先住者のあいだに割り込むのは気が引けて、登山道わきに設営しました。
私がテントで寝そべっていると、後から到着した方が、さらに登山道寄りにエアライズを設営されました。地面の石ころをガラガラと跳ね除けて整地する音が響いてきます。先住者たちの真っただ中にステラリッジが加わりました。
対岸エリア
1Fエリアから涸れ沢をはさんだ対岸に小広く整地された場所が見えます。私も目に留めたのですが、「あそこに張っていいのかな」「暗そうだな」と敬遠しました。私より後に到着した方がプロモンテVL-25を設営されていました。その上段にあとから珍しいゼログラムの非自立式テントが加わりました。いざ設営されてみると、独立性が高く、なかなか良い場所ではありませんか。「あそこに張れば良かったな」と後悔しました。近くに行ってみると、上の方にもう一箇所、2~3人用を張れそうな場所が隠れていました。
床下収納エリア
「対岸エリア」から「1Fエリア」を振り返ると、一段下がった木陰にMSRのハバNXが設営されていました。「床下収納エリア」とでも呼びましょうか。世の中から隠遁して暮らせそうな場所です。
中州エリア
「対岸エリア」と「床下収納エリア」のあいだ、涸れ沢を回り込んだ先に「中州エリア」があります。「1Fエリア」と陸続きですが、行者小屋側から見ると、小川と涸れ沢にはさまれた中州に見えます。ここには色違いのエアライズが2つ設営されました。
屋根裏エリア
「1Fエリア」のいちばん上は段差で仕切られており、テント場全体を睥睨できます。特別に「ロフトエリア」と呼びましょう。ここに設営された方は居心地が良さそうで、テントの前でずっと過ごされていました。
赤岳、阿弥陀岳方面の登山道を少し進むと、左側の樹間に小広く整地された場所があります。2~3人用テントなら張れるでしょう。「屋根裏エリア」とでも呼びましょうか。積雪期にテントを見かけたことがあります。
まとめ
テント場に早く着いたからといって、自由に選べるとは限りません。何故なら、行者小屋にテントを張りっぱなしで頂上を往復し、昼頃ないしは午後に撤収する人が多いからです。泣く泣く狭い場所に設営したのに、あとから広い場所が空くことがあります(上の写真もそう)。
もし運良く空いていたら、どこを選ぶでしょうか。私ならまず「ロフトエリア」を狙いたい。「床下収納エリア」「対岸エリア」「中州エリア」も悪くありません。「屋根裏エリア」は最後の手段ですね。
なお、この記事で紹介したエリアのなかには、正式なキャンプ指定地ではなく、黙認されているだけの場所があるかもしれません。ご注意ください。
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