謎のザックカバー
ん? これ何?
正体は家庭用のポリ袋です。
2~3泊の山行で、ウルトラライトなザックカバーとして、家庭用の極薄・半透明のポリ袋を携行したことがあります。
遠目にはハイテク素材のキューベンファイバーに見えるかもしれません。(かなり贔屓目)
ショルダーストラップを通す穴をハサミで切り抜く
装着用のストラップなど特別な加工は不要です。ショルダーストラップを通すための穴を2つ開けます。はさみでチョキチョキ。穴が裂けて広がるのを避けるため、細長い楕円形に切り取ります。
既製品のザックカバーよりも防滴性能が高いかもしれない
雨が降ってきたら、すっぽりとザックに被せます。いったんショルダーストラップを外して、穴を通す手間がかかりますが、いったん被せてしまえば、既製品のザックカバーよりも防滴性能が高いくらいです。
なにしろ背中側まですっぽり覆うので防滴性が高いです。ショルダーストラップの穴から少し水が侵入しますが、背中側全体が露出しているよりはるかにマシです。
ザックの中身にアクセスするには、ガバッとたくし上げます。
裾をダクトテープ等で留める
風でバタついたり、めくれ上がったりしないように、裾をダクトテープ等で留めると良いでしょう。留めたり、剥がしたり、1日くらいは粘着力がもちます。
見栄えをよくするため「耳」を潰す
ザックの天辺にポリ袋の角が耳のように立つのがカッコ悪い気がします。ポリ袋と同系色のメンディングテープ等であらかじめ潰しておくと良いでしょう。
早めに装着する
雨が降る気配を感じたら、早めに装着して、ショルダーストラップの上部にまとめておきます。ザックの構造によりますが、雨蓋を接続するストラップ等で留めておくと良いでしょう。雨が降り始めたら、さっとカバーできます。
どんなザックカバーを使うにしても、ザックの中身全体をポリ袋に収納することを忘れずに。外側と内側で二重に防滴対策すれば万全です。
とにかく軽くて安価
50リットルくらいのザックなら、家庭用の薄手大型のポリ袋(80cm×65cm=約45リットル)がベストマッチです。
その他の防水対策
Mountain Hardwear / South Col 70L
ザック自体に防水性をもたせた製品。本体の内側全体にOutDryという防水皮膜を貼り付けてあります。防水スタッフサックとはちがい、最低限の重量増ですみます。また、防水皮膜がシェルと密着しているため、シェルが水分を含みにくくなっています。
マウンテンハードウェアはOutDryを使用した様々なサイズのザックを販売しています。オンラインショッピングサイトでは妙に高価に設定されている場合があるので、公式サイトかtrekkinnで購入するとよいでしょう。
mont-bell / リッジライン パック 55
前面は独自のパターン設計により、一枚の生地で構成。縫製箇所が少なく、軽量で防滴性が高い。シェルや部材に保水しにくい素材を使用し、縫製箇所にはシームテープ処理をほどこしています(背中側のパネルを除く)。75Lサイズもあります。
mont-bell / アルパインパック 60
「アクアバリアサック」(防水スタッフサック)内蔵。ザックのサイズとぴったり適合するためパッキングしやすく、また開口部がザック本体のロールアップと一体化しているため、荷物の出し入れ時に余分な手間がかかりません。
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