なぜ「カジュアル」なのか
初冬の西穂高岳にテント泊で登ります。早起きして、電車とバス、ロープウェイを利用して西穂山荘まで入山し、次の日に西穂高岳を往復し、下山する計画です。一泊二日ですが、ベースキャンプへの帰着が遅くなったら、もう一泊します。
「カジュアル」(普段着)と言うより「フォーマル」(正装)な計画ですが、1980年代と比べると東京から新穂高へのアクセスは格段に良くなりました。その意味で「カジュアル」と感じました。
朝の「登山天気」
入山日の午後と登頂日の午前は降水確率0%で風が弱まるという予報です。
松本→新穂高
松本バスターミナル
松本駅東口から道路を一本渡った松本バスターミナルから高山行きバスに乗り込みます。平湯温泉で新穂高ロープウェイ行きに乗り換えます。年末年始には新穂高への直行便が日に2便運行します。
松本から新穂高ロープウェイまでの往復乗車券は5,140円でした。
中の湯(釜トンネル入口)
釜トンネルを冬季に歩いたことありますよ。
安房トンネル
平湯温泉
ここで新穂高ロープウェイ行きのバス(高山→新穂高ロープウェイ)に乗り換えます。
飲料の自販機がたくさん並んでいますが、この平湯温泉のターミナルにはゴミ箱がいっさいありません。缶コーヒーの空き缶を手にうろうろする羽目になりました。これから山に入るのに余計な重量を担ぎたくありません。新穂高ロープウェイの駅舎にはゴミ箱があるのでそこまで持っていきましょう。
新穂高ロープウェイ
新穂高温泉駅
新穂高温泉駅→鍋平高原駅
新穂高温泉から鍋平高原駅への第1ロープウェイは毎時00分と30分に運行します。所要時間は4分くらいです。
鍋平高原駅→しらかば平駅
駅舎間を徒歩1分くらいで移動します。
列に並ぶ窓から足湯でくつろぐ人たちが見えます。
往復乗車券は2,900円です。大きな荷物だと片道300円追加されます。モンベルの会員カードを提示すると、往復1人あたり300円割引になるそうです。
しらかば平駅から西穂高口への第2ロープウェイは毎時15分と45分に運行します。所要時間は7分くらいです。
西穂高口駅
登山届を書きます。
この付近(2F)は暖房があまりきいていないせいか、備え付けのボールペンのインクが出ませんでした。自分のボールペンを出しました。最上階(4F)は暖房がきいていますので、そちらの登山届コーナーををおすすめします。
西穂山荘の連絡先の掲示です。
「西穂高 滑落事故多発!」の掲示です。
NHK奥飛騨温泉郷ラジオの掲示です。
西穂高口駅までしっかりとゴミ箱があります。
ウォシュレット付きトイレを利用し、プラティパスボトルに水を2リットル汲ませてもらいました。
4階のこの扉を出ると、いよいよ雪山のはじまりです。
しばし文明?とお別れです。
YAMAPの位置表示(西穂高口駅)
西穂山荘
雪の回廊
「雪の回廊」と呼ぶ人が多い踏み固められた道がしばらく続きます。
身支度:防寒テムレス
雪山でどのくらいまで通用するのかテスト中です。
油断してアイゼンを装着しませんでした。体力のロスを防ぐため、装着すべきでした。
雪の登山道
踏み固められた道から山道へと入っていきます。
シラビソに雪がこんもり。一足早くクリスマス気分です。ガスっていたため西穂高岳方面を望むことはできませんでした。
西穂山荘の屋根が見えました。
西穂山荘よりも下の斜面にテント場があるはずですが、トレールは西穂山荘の上側へ迂回します。
小屋の前で気温-10℃くらいでした。
テント
参考:西穂山荘のホームページ
受付、設営
テント泊の受け付けをしました。一人1,000円也。水は自販機のペットボトルで提供されており、空のペットボトルは小屋で回収してくれるとのことでした。
この日のテントは3張。奥の丸い稜線が西穂高への登路です。
このテント場は稜線の東側斜面にあるため、冬場の北西風を受けにくいです。
ゴアライト3~4人用
一人では贅沢なゴアライト3~4人用を担いできました。ペグはイーストン・ゴールド24″です。
シュラフ
シュラフはISUKAのAir 900 SL Winter Modelです。
無駄な荷物
テントポールの袋に無雪期用のペグが入っていました。無駄に重かったわけです。
おでん
夕食はおでん。これは9月の甲斐駒ヶ岳用に買った2個1パックの片割れです。
FMラジオ
FM長野(79.7MHz)をしばらく聴きました。
雪を溶かす
雪を溶かして水作り。コッヘルは口が大きく、水筒に注ぎやすい角型コッヘルを愛用しています。
ガスカートリッジはEPIgasのEXPEDITION。外側に細かい氷の粒を付けながらも燃え続けてくれました。
トイレ
小屋の外にあるトイレは「冬期期間中は男女兼用」です。
就寝前に行きましたが、夜中に身体が冷えてもよおし、また行く羽目になりました。
YAMAPの位置表示(西穂山荘)
夕方の「登山天気」
朝の「登山天気」とほぼ同じです。
今日の登山指数が「D」から「C」に変わりました。表示されている15:00以降は風が弱いからでしょうか。
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