私が実践した「東京から浅間山に電車とバスで日帰りする」方法

私が実践した「東京から浅間山に電車とバスで日帰りする」方法を披露します。

正確にはネットカフェ前泊を含みます。長距離バスを利用して格安料金で往復しました。

浅間山に電車バスで日帰りするための基礎知識

主要な登山口は2つ

主要な登山口は以下の2つです。

  • 車坂峠くるまざかとうげ(バス停「高峰たかみね高原ホテル前」)から「トーミのかしらを経由する。
  • 天狗温泉 浅間山荘(バス停「浅間登山口」から徒歩約1時間)から「不動滝」「火山館」を経由する

今回、私は前者のコースを選択しました。

浅間山は活火山なので、山頂(内輪山)まで登ることはできません。2022年11月現在、噴火警戒レベル1のため「前掛山」(第二外輪山)まで登ることができます。

登山口にアクセスするバス

経路

東京から公共交通機関でアクセスする場合、「新宿バスタ」-「高峰マウンテンリゾート」間を走る長距離バス利用すると、料金が格安(片道2,540円)所要時間が短いです。

上図の青線が大まかな経路です。実際には関越自動車道を「佐久IC」で下り、一般道を走って佐久平駅と小諸駅を経由し、チェリーパークラインをたどって車坂峠に登り詰めていきます。登山者は「高峰高原ホテル前」で下車します。バスの終着点は車坂峠を越えて少し下りた先の「高峰マウンテンリゾート」です。

予約

オンラインで予約・決済すると若干安くなります。電子メールアドレスクレジットカードが必要。予約・決済が完了すると、電子メールで「WEB乗車票」のURLが送られてきます。バスに乗車するときに運転手にスマートフォンで「WEB乗車票」を提示します。

さらにモンベル会員なら5%割引されます。利用時(バス乗車時?)に会員証を提示する必要あり。私はスマホアプリの画面を裏で開いて準備していましたが、今回は提示を求められませんでした。

高速バスネット」にて会員登録し、日程や出発地、到着地を指定します。

出発地と到着地は下表のように選択します。(スマートフォンの場合)

出発地 到着地
往路 「関東」→「東京」→「バスタ新宿・渋谷」を選択 「中部」→「長野」→「佐久・小諸・高峰温泉地区 – バス停を見る」→「小諸」を選択
帰路 「中部」→「長野」→「佐久・小諸・高峰温泉地区 – バス停を見る」→「高峰高原ホテル前」を選択 「関東」→「東京」→「バスタ新宿・渋谷」を選択

私は小諸周辺で観光したのち、佐久平のネットカフェで夜を過ごす予定だったので、往路は「小諸」で下車しました。

ネットカフェ「自由空間 佐久店」で泊まるだけなら、「新宿バスタ」を遅い便で出発し、「佐久IC」から下りてすぐの「佐久インター東」で下車すれば、徒歩で約15分の距離です。

私は今回、予約のタイミングが遅く、ぎりぎりで席を確保できました。

往路は「バスタ新宿」土曜日10:35発の便を金曜日の昼頃に予約。その時点で運よくまだ15席くらい空席があり、窓側の席を選ぶことができました。

帰路は「高峰高原ホテル前」日曜日16:20発の便を土曜日の9時頃に予約。最後の一席だったのか、選択の余地なく運転席のすぐ後ろの通路側が割り当てられました。

天気予報をぎりぎりまで見極めるにしても木曜日くらいには確度の高い予測ができるので、その時点で往復チケットを予約するべきでした。特に帰路の16:20発便は登山帰りの一択ですので早めにおさえることをおすすめします。

浅間山に電車バスで日帰りするための周辺知識

小諸で観光「懐古園」

小諸で観光するなら、小諸駅から徒歩ですぐの「懐古園」を外せません。入園料は大人500円で全施設に入場できます。

佐久平で食事、入浴

余った時間をつぶすなら佐久平周辺がおすすめ。小海線の電車で約15分で移動できます。

ガストでゆっくり食事し、道路をはさんで向かい側の佐久平プラザ21で入浴できます。

ネットカフェ「自由空間 佐久店」

佐久平から「自由空間 佐久店」までは最短距離を徒歩で30分強。初めての土地で裏道を夜歩くのを避けたいなら、幹線道路を歩いて小一時間かかります。タクシーを奮発しても良いかもしれません。

「自由空間」を利用するには、初回のみ入会金として337円(税込370円)が必要。アプリをダウンロードして入会すれば無料です。本人確認書類(運転免許証)の持参をお忘れなく。

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席はフルフラットな「マット席」がおすすめ。身長175cmくらいまでの人なら斜めに寝れば足を伸ばして休むことができます。

利用時間の目安としては、21時30分くらいに到着して翌日6時30分まで過ごせば、「ナイトパック9時間 1,650円(税込)」+「土・日・祝日割り増し200円」=1,850円となります。

路線バスで高峰高原ホテルへ

「自由空間 佐久店」を翌日6時30分に出て、徒歩で佐久平に戻ります。ガストが7時にオープンするので、朝食をとりながら、「佐久平駅」8:35発、高峰高原行きの路線バスをゆっくり待ちます。

この区間は長距離バスと路線バスが共有しています。予約なしで乗車可能。現金前払い(1,400円)なので、手間取る人が多く、列に並んだまま長く待たされます。

朝一番の便に関しては、長距離バスからの継続ではないので、座席の指定はありませんでした。

帰路の「高峰高原ホテル前」16:20発の便は長距離バスと共有。運転手が予約済みの席や区間を把握しており、飛び込みの乗客に空いている席番号を案内します。上記ページに「※座席定員制のバスとなります。満席となりますとご乗車いただけません」と記載があるのはそのためです。

浅間山(前掛山)登山の様子をチラ見せ

前日、観光で「懐古園」へ。「藤村記念館」でいちばん長く過ごしました。

なんだかんだで高い石垣に惹かれます。

初めてネットカフェで夜を明かしました。土曜日の夜なので賑わっているかと思いきや静かでした。翌朝まで過ごした人は5人くらいだったのではないでしょうか。

登山当日。ガストで朝食をとりながらバスを待ちました。

トーミの頭付近より浅間山のたおやかな山容。

前掛山に登ると、打って変わって火星のような荒涼とした景色です。

帰路、当初は蛇骨岳、黒斑山を経由するつもりでしたが、ペースが遅くて帰りのバスの時間に余裕がなく、往路を戻りました。

往路のバスは9:40に到着し、帰路のバスは16:20に出発します。その間6時間40分。午後1時に折り返し地点の前掛山にとどかなければバスに間に合わない心配があります。コースタイムを少し上回るペースが要求されます。帰路は下り一方ではなく、疲れてきたころに「湯ノ平口」から「トーミの頭」までの登り返しが控えているため、ある程度の余裕を見込みましょう。

バス停近くの公衆トイレ(高峰山への坂を少し登ったところ)は改修中で使えませんでした(2022年10月現在)。

高峰高原ホテルの自動販売機でジュースを買い、トイレを借りました。玄関近くのスカイラウンジは窓からの見晴らしがよく、時間の余裕がもっとあればゆっくりコーヒーを飲みながら過ごしたいところでした。

登山用品

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