雪山で行動中に下半身のレイヤード(重ね着)を変えるのは困難です。
いちばん上に着るオーバーパンツについては、サイドファスナーでフルオープンできる製品が沢山あります。
雪山への入山初日、最初はトレッキングパンツ(とアンダーウェア)で歩き、雪が深くなったら、あとからオーバーパンツを着ればいい。
しかし、ベースとなるトレッキングパンツ(とアンダーウェア)については、朝一番に選択したレイヤードで通すしかありません。
もし厳冬の稜線に出て、保温力が足りないと感じたとき、トレッキングパンツとオーバーパンツの間に保温着を追加できないものでしょうか。
サイドフルオープン可能なフリースパンツという選択肢
昨季、こんなフリースパンツを購入しました。
ECWCS GEN II (第2世代)フリースライナーパンツ、胸付近までのオーバーオールデザイン、ゴアテックス等の透湿性防水生地のパンツとの組み合わせが前提とされたアンダーパンツです、適度な厚みと重量で柔軟性と弾力性もあります。
高さ調整が可能なサスペンダー式で、ユニークなバックルで簡単に着脱が可能。
フロントはダブルスライダー式、トイレの際は下からも開閉出来ます、サイドはフルオープンのジッパーで前後2つに分かれるため、靴を履いたままの着用に便利で、ライナーとしてだけではなく単体での防寒オーバーパンツとしてもおすすめです。・素材:ポリエステル100%
・コンディション:新品
・カラー:ブラック
・原産国:アメリカ製
全体
裾はふくらはぎの真ん中あたりまでです。七分丈くらいでしょうか。
サスペンダー
軍用のため頑丈さ重視なのか、サスペンダーの金具はかなりゴツいです。
タグ
フリース素材はPOLARTECのClassic 200!
最近の日本の登山用品では軽量なPOLARTEC 100、通気性を高めたグリッド状のフリース、あるいは毛足の長いフリースが主体で、このグレードのフリースはあまり見かけません。
前開きとサイドファスナー上部
前開き、サイドファスナーともにダブルジッパーです。
サイドファスナー下部
ジッパーのプルタブは長めのコードです。邪魔くさいので外すつもりです。
背中のタグ
「MEDIUM-SHORT/REG」という記載は、「サイズは欧米のMサイズ」「ショート丈」「レギュラーフィット」を意味すると思われます。
重量
重量は実測で462g(タグ含む)です。
1990年代初頭にノースフェイスがサイドフルオープン可能なフリースパンツを販売していた
1990年代初頭にノースフェイスがサイドフルオープン可能なフリースパンツを販売していました。厚さはPOLARTEC 200くらいで、尻と膝には補強生地が当たっていました。
着脱しやすい中間着として重宝したものです。雪山から離れているあいだに断捨離。勿体ないことをしました。
ノースフェイスさん、復活させてくれませんか。
実戦投入はこれから
雪山で、
- ベースキャンプまでの行動中はトレッキングパンツとオーバーパンツを着る。
- テント泊でこのフリースを下半身の保温着とする。
- 頂上往復で低温強風ならトレッキングパンツとオーバーパンツの間にこのフリースを着る。でなければザックに忍ばせていく。太目のシルエットなのでオーバーパンツの上に着るかもしれない。
という使い分けを考えています。
コメント