大型ザック、マウンテンダックスのラトック70+10が激安なので衝動買いした

 

この記事を初公開したのは2018年1月6日です。
その後、通常価格に戻りましたが、夏本番、再度セール価格になっています。
定価 : 18,360円 →  14,688円(税込)

マウンテンダックスが2015年に倒産し、オクトスに引き継がれたことを知りませんでした。

マウンテンダックスはお値頃なザックを作るブランドと認識していました。私がフリークライミングやボルダリングに傾倒していた時期、唐突に三つ折りのボルダリングマットを売り出したので、手広くやってるんだな、くらいに認識し直しました。

雪山用の大型ザックを探しているとき、インターネットでマウンテンダックスのラトック70+10がアンテナに引っかかってきました。このザックは昔は3万円近い値札が付いていたようです。

まったくお値頃感はないです。これはブランドの末期症状(高いから売れない。売れないから高くして取り戻そうとする負のスパイラル)に見えなくもありません。

オクトスでは定価18,360円(税込)で販売されました。

結局、モンベルの「スーパーエクスペディションパック110」、「スーパーエクスペディションパック90」、「トレッキングパック 80」をはかりにかけて、「ええい、大は小を兼ねるだ。中途半端なサイズを買うより、いちど最大級のザックを買っておこう」と考え、「スーパーエクスペディションパック110」に決めました。

それきりマウンテンダックスのことは忘れていました。先日(2018年正月)、インターネットで馴染みのサイトを見ていたら、ページ隅の広告にこのザックが登場しました。クリックしてみると、特価で12,852円(税込)になっているではありませんか。本家サイトではなんと11,016円 (税込)です。

この容量で、機能満載なザックとしては激安です。実物を手に取ったことはありませんが、実績のあるブランドなので大外れはないでしょう。あまり迷うことなく、ポチりました。

まんまとインターネットに仕掛けられた罠(閲覧履歴を元に広告を表示)にひっかかりました。

パッケージ

開封前

タグ

立ち姿

正面

背面

冬用のシュラフ(ISUKAのAir 900 SL Winter Model)をゆったりと詰めたら、それだけで満員御礼になりました。

「70+10」と表示されていますが、愛用してきた「モンベルのアルパインパック60」(旧モデル)より収容力は劣ります。まあ、これはモンベル以外のブランド(特に海外ブランド)ではよくある話です。

昔、ドイターの50リットルくらいのザックを持っていましたが、モンベルの35リットル(今は廃番となったクラシカルバランスライト35)よりモノが入らないくらいでした。

雨蓋のポケット


「ナルゲンの広口0.5リットル」が余裕で入る大きさです。はじめ「モンベルのアルパインサーモボトル0.5リットル」を入れようとしたのですが、横幅が足りませんでした。斜めでよければ入ります。

貴重品を入れるポケット・イン・ポケット?があります。

雨蓋の隠しポケット

雨蓋の裏の隠しポケットには厚手の単行本が余裕で入ります。

本の選択が渋いですね。サイズは縦21cm×横15.6cm×厚さ1.9cmです。

チェストストラップ

チェストストラップのバックルにはホイッスルが付いています。

アジャストシステム

ショルダーベルの取り付け位置を調整するラダーは面ファスナー(ベルクロ)で簡単に上下に調整できます。

私は出荷時の最上段で違和感ありませんでした。

ヒップベルトとポケット

このヒップベルトはこれまで私が買ったザックのなかで一番腰にフィットしました。腰回りがコンパクトにデザインされているようです。私はキスリング出身のせいか、ザックを肩で持つ癖があるのですが、これならしっかり腰に荷重できそうです。

ポケットにはカロリーメイトが余裕で2箱入ります。

サイドポケット

「モンベルのアルパインサーモボトル0.5リットル」が余裕で入ります。

ザックの底に収納されたレインカバー

この位置がベスト

ザックの底のファスナーを開くと、レインカバーが収納されています。

レインカバーが標準で付属するザックは沢山ありますが、収納ポケットはこの位置がベストです。他の荷物と干渉することなく、さっと引き出して、全体にかぶせることができます。レインカバーを本体の奥から探し出すのが面倒くさくて、ついつい濡れそぼりながら歩くことがなくなります。雨が止んだら、他の荷物を濡らすことなく、ポケットに収納できます。

ザックカバーは別売でもかまわないので、すべてのザックがこの位置に収納ポケットを付けて欲しいくらいです。

ちなみに、腰のクッションの最下部(黒い部分)には滑りにくいラバーが貼られており、腰荷重した際にずれにくいように工夫されています。このあたりは名門グレゴリーのザックと同じ配慮です。

ストラップで取り外し可能

レインカバー着用(正面)

レインカバー着用(背面)

レインカバーの重量

実測105gです。レインカバーだけで普通は2,000円以上します。

ハイドレーションシステム用のスリット

左の肩口にハイドレーションシステム用のスリットがあります。

本体内部のハイドレーションパック用ポケット

本体内部の背中側にハイドレーションパック用ポケットがあります。2リットルのプラティパスを入れてみました。左肩のスリットから指を差し込みました。

本体正面のギアホルダーとポケット

本体正面にムササビのようにしがみついているギアホルダーには、ウェア、ヘルメットなど、ラフに挟んでおけます。

縦ファスナーのポケットにはマチがなく、下側がすぼまっているので、あまり厚いもの、面積が広いモノは入りません。山と高原地図が余裕で入ります。

B5サイズの「岩と雪」は入りませんでした。単行本(また出た)は余裕で入りました。

上部コンパートメントにアクセスするファスナー

ここはフロントポケットではなく、本体(上部コンパートメント)内部へアクセスするためのファスナーです。大きなモノを出し入れするには、手前のギアホルダーの上部バックルを外す必要があります。それでも本体上部からアクセスするよりは簡単です。止水ファスナーではなく、フラップもないので、雨が降ってきたら、すぐにザックカバーをかける必要があります。

下部コンパートメントにアクセスするファスナー

手前の2本のストラップには丸めたマットレスを挟むことができます。

上下コンパートメントの仕切り

上下コンパートメントの仕切りはオーソドックスなコードロックです。

本体上部の開口部

本体上部の締め口は、

  • 巾着状の絞り
  • ザック外周の絞り
  • ストラップによる背中側への引き付け

の三重になっています。

これはモンベルのアルパイン用ザックなどと同じです。海外製品だと二重(巾着状の絞りと、ストラップによる背中側への引き付け)で、巾着の絞りを緩める際にはコードロックをつままなくても、プルタブを引っ張ればスルスルと開く仕掛けになっていることが多い。

このザックにもプルタブが付いています。国産の実直さと海外製品の便利さを兼ね備えています。

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