ジェットボイルの蓋問題を解決する

ジェットボイルの蓋は注ぎ口の水切れが悪いです。ドリップコーヒーに細い湯を落とすのが苦手です。がんばって細くすると、水の勢いが足りず、クッカーの外側をつたってこぼれます。

おまけに、蓋の閉まりが悪い、と言うか、蓋をきちんと閉めるのが難しい、と言うか、きちんと閉まったというフィードバックが乏しいため、湯を注いでいる最中にときどき蓋が外れて慌てふためきます。

テント泊で、山頂で、岩場で、何百回もジェットボイルでお湯を沸かしてきました。自然の中で心静かに過ごす時間をいつもこの蓋問題が一瞬かき乱すのであります。

ジェットボイルは現在とほぼ同じ完成形で2004年に登場。その唯一(唯二?)の欠点は、モデルチェンジを重ね、バリエーションが増えた現在もなお、頑固に引き継がれているのです。アウトドアギア界、七不思議のひとつと申せましょう。(最新の「スタッシュ」は水切れが比較的よいらしい)

この蓋問題をほぼ解決するアイテム、ここにあります。

サーモスタック カラーリッド&ジョイントセット

この商品がジェットボイルにシンデレラフィットするという噂は以前より聞き及んでいました。

しかし、高価なサーモスタッククッカーコンボを購入して、実質そのフタしか利用しないのは勿体なさすぎる。

と思い、放置してきました。それは早とちりで、蓋(リッド)だけ購入できると最近知りました。

早速、Amazonで購入。3点セットのうち、使うのは一番大きい「マグリッド(マグ350,400用、重量は12g)だけです。シリコン製のパッキン(黒い部分)により密閉性が高いです。

筆者が所有するジェットボイルは幻の名器「SOLチタニウム」です。オリジナルの蓋と交換したところ、画期的にストレスが軽減しました。

  • 蓋を瞬時にしっかり閉めることができる。
  • ドリップコーヒーに簡単に細い湯を落とすことができる。
  • 水切れが良い。

イライラが解消されてみると、カップヌードルやコーヒーを味わう時間にゆとりが増したことに気づきます。いかに長い年月、我慢を強いられてきたことか。

「蓋問題をほぼ解決する」と書きました。ほぼ、と言うのは、ジェットボイルの収納時には、この蓋はやや不適合だからです。

蓋がすこし浮く

クッカー(コンパニオンカップ)のフチに留めるというよりは、クッカーの内から外に向かって押し広げる力で留める構造となっています。

蓋の上面がすこし落ち込んでいるため、なかに収納したバーナーやカートリッジにつっかえて、すこし浮きます。このままバックパックに詰めると、運搬中に十中八九、蓋が外れます。

オリジナルの蓋は真ん中が上に突き出しており、ガスカートリッジの先端(オレンジ色のキャップ)がおさまります。

オリジナルの蓋は真ん中が上に突き出している

当面、収納時や運搬時にはオリジナルの蓋を利用し、お湯を沸かすときだけSOTOの蓋にすげ替える作戦でいこうかと思います。

もともと予備のレギュラーカートリッジといっしょにスタッフバッグ(バックパックのサイドポケットを流用)に詰めて持ち運ぶようにしていたので、いっしょに詰めるだけです。

ジェットボイルの輸入代理店であるモンベルさん、持ち前の企画開発力でもって、完全に適合する蓋を商品化してくれませんか。痒い所に手が届くオリジナル商品で定評のあるオクトスさんでもいいです。

オリジナルの蓋と同じように

  • 蓋の真ん中あたりを上に盛り上げる。
  • 半透明にする。

とすれば完璧です。

首を長~くして、喉から手が出るほど待ち望んでおります。

登山用品

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