登山に歯ブラシ持ってく?

先年、本格的な登山を再開して驚いたことのひとつは、環境を配慮した設備の進歩やマナーの変化でした。

古い登山愛好家にとって、有料トイレは物珍しく、ケチ臭い根性から全力で避けるべきものでした。上高地のバスターミナルに着くと、さっそく有料トイレが待ち受けていますが、しばらく歩いたところに無料のトイレがあるとか、もう少し足を伸ばして上高地ビジターセンターで拝借するとか、さもしく立ち回ったものです。

その一方、涸沢でテント泊したとき、トイレ料金がテント泊料金に含まれていることを知らず、利用するたびに百円玉をチャリンと投入する世間知らずでした。

もっとも衝撃的だったのは、使用後の紙を備え付けの箱に投入するというルールです。最初は野××をするより心理的な抵抗がありました。

大昔、ワンダーフォーゲル部の合宿では山行計画書(青焼き!)の装備欄に「スポンジ、洗剤」「石けん、歯みがきこ」なんて文句が堂々と躍っていたものです。

この表にはありませんが、台所用のゴム手袋も定番でした。夏でも手が切れそうに冷たい流水で鍋や食器を洗うためです。南アルプスの深部、両股小屋の前を滔々と流れる野呂川で食器を洗っていると、身体の芯まで山の気が浸み込んでくるようでした。

さすがに洗剤をガンガン使ったりはしません。たいてい水洗いです。下の写真は、北海道の大雪山、白雲岳避難小屋前の水場にて「食器を洗う後輩を足蹴にする先輩達」の図です。

現在は短い泊数の登山ばかりになったので、汚れた食器はティッシュで拭くくらいに留めて、自宅に帰ってからきちんと洗います。スポンジはテント内壁の結露を拭くのに便利だというのでコッヘルや食器の隙間に押し込んでいくことがあります。

よく持って行くのは歯ブラシくらい。水が豊富な場所なら、シャカシャカしたい。いや、2~3泊だとそれもやらずに過ごします。昨今「口をすすいだ水はそのへんの地面に吐き出さずに飲み込む」というマナーが主流らしく、ちと行き過ぎではないかという気がします。手を水で洗ったってヒトの脂が混ざるし、灼熱の道でしたたる汗はどうするんだって話になります。

自宅では豚毛の歯ブラシを使い、よれてきたらクライミング用のブラシ(ホールドを掃除する)として転用するのがクライマーのさがです。が、最近はクライミング用には東急ハンズで180cmくらいの竹ヨージを買い、短く切って使っています。歯磨き用には評判の良いポリプロピレン製のものをまとめ買いするようになりました。

登山に携行する際には、個包装をザックの雨蓋ポケットに突っ込んでいます。ウルトラライト志向の人たちは柄を短く切ったり、組み立て式でコンパクトなものを携行したりしますが、自分は今のところそこまでしていません。

持って行っても使うことなく、しばしば入れっぱなしに。

定期的に買い直しています。

そろそろ買い置きが切れるので、買い足す頃合いです。

登山用品
神山オンライン

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