なにかと忙しい年度末。遠出できないときは高尾山で体力維持します。
高尾駅前のマクドナルドで一服して、さぁ中央線で帰宅しようとしたら……。
国立駅で人身事故が発生して、電車が止まりました。
高尾駅前のサイゼリヤで時間を潰すことにしました。夕食もここで済ませます。タブレット(ARROWS F-03G)でネットサーフィンを楽しめば、1時間と言わず2時間くらい簡単に過ぎるでしょう。
タブレットにはSIMが差さっていません。スマートフォン(ASUS ZenFone 2)でテザリング(インターネット共有)します。ところが、スマートフォンのバッテリーがあまりない。タブレットからスマートフォンに給電しながら動かしたほうが良さそうです。
給電用のケーブルを持ち合わせていません。イーアス高尾まで足を伸ばせば、デジタル家電専門店ノジマがあるのですが、おっくうなので駅前の高尾名店街で済ますことにしました。
1Fに小さな電気店がありますが、2Fのキャンドウに直行しました。
スマートフォン小物のコーナーを目指します。
「スマートフォン用の急速充電ケーブル」と「マイクロUSB変換ケーブル」を購入しました。
無事、タブレットから給電しながら、スマートフォンでテザリングして、ネットサーフィンを楽しみました。電子的な相互扶助の図です。
山にモバイルバッテリーを携行する人は多いでしょう。当然、充電ケーブルも携行するはずです。それに「マイクロUSB変換ケーブル」を追加すれば、今回のようにタブレットからスマートフォンに給電したり、スマートフォン同士で給電したりできます。
OTG対応が前提
通常、タブレットやスマートフォンはモバイルバッテリーから充電したり、PCにつないでデータを送受したり、クライアント(子)として運用しますが、上記のようにホスト(親)として動かすことも可能です。
この規格は「USB OTG(USB On-The-Go)」と呼ばれます。
機種によってはOTGに対応していません。対応しているかどうかは「USB OTG Checker」などのアプリで調べることができます。
私が持っているタブレット(ARROWS F-03G、NEXUS 7)やスマートフォン(NEXUS 5、ZenFone 2)は全部対応しています。
USB充電ケーブル
モバイルバッテリーを利用している人は必ずこのケーブルを持っているはずです。
モバイルバッテリーや家庭のコンセントなど電源側にAオス、スマートフォン側にmicroBオスを差します。
マイクロUSB変換ケーブル
タブレットやスマートフォンをホスト(親)として利用するには、この変換ケーブルが必要です。モバイル機器に詳しい人は「OTGケーブル」や「USBホストケーブル」という呼び名のほうが馴染みがあるでしょう。
ホスト(親)にしたいタブレットやスマートフォンにmicroBオスを差し、充電ケーブルをAメスに差します。
充電ケーブル以外にも、USBハブやカードリーダー、USBメモリ、マウス、キーボードなどを差すことが可能です。
給電パターンいろいろ
タブレットからスマートフォンへ給電する
スマートフォンからタブレットへ給電する
スマートフォンからカメラへ給電する
モバイルルータからスマートフォンへ給電する
ちょっと古いモバイルルータですが、HUAWEI製のモバイルルータHWD15には給電機能があります。
おすそわケーブル
「急速充電ケーブル」と「マイクロUSB変換ケーブル」の2本を持つのが面倒くさい人には、こんなマニアックな製品があります。
一見、普通のUSB充電ケーブル(Aオス → microBオス)ですが……。
Aオスの端子がmicroBオスにトランスフォームします。これなら「マイクロUSB変換ケーブル」がなくても、
- モバイルバッテリーからスマートフォンへ給電する
- スマートフォンからスマートフォンへ給電する
の両方を1本で実現できます。
普通の給電ケーブルと並べて比較してみましょう。
モバイルバッテリーからスマートフォンへ給電する場合には、給電元にAオス、給電先にmicroBオスを差します。
スマートフォンからスマートフォンへ給電する場合には、給電元にホスト側のmicroBオス、給電先にもう一方のmicroBオスを差します。
山奥で役に立つ日がくるかもしれない
山奥ではdocomo系の電波しか入らないことがあります。でも、バッテリーがなくなってしまったら? もしau系のスマートフォンを持っている同行者がいたら、おすそ分け充電させてもらいましょう。Softbank系のスマートフォンなら、SIMを入れ替えて動く場合が多いですが、初期設定(APN設定)やSIMの相性がネックになるかもしれません。やはり、おすそ分け充電するほうが無難です。
単独行では、手持ちの古いスマートフォンを予備として携行し、モバイルバッテリーを兼ねさせるのが賢いかもしれません。
たとえばNEXUS 5のバッテリー容量は2,300mAh、重量は約136gです。同じくらいのバッテリー容量のモバイルバッテリーは重量が70gくらいです。重量比では負けますが、スマートフォンの予備として利用できるメリットは大きいです。GPSアプリや音楽プレイヤー専用端末にしてもいい。
もちろん古いスマートフォンはバッテリーが劣化していますので、新しいバッテリーに交換しておいたほうが良いでしょう。
コメント
無知な質問で申し訳ないのですが、同じ感じでiphone⇄ペツル アクティックコア ⇄Ankerのモバイルバッテリー⇄ソーラーチャージャーって給電しあえるのでしょうか。
山岳部員A 様、コメントありがとうございます。
私の手元には「ペツル アクティックコア」がないので確認できませんが、
「ペツル アクティックコア」→「他」はできないはずです。
給電機能があると登山でありがたいのですけどね。
その他の組み合わせは全部可能のはずです。
iPhoneから給電する場合、もちろん
USB-TypeCまたはLightning端子対応のOTGケーブルを使う必要があります。
なるほど、そうなのですね。ありがとうございます!
片付けをしていたらもう使用していないHWD15と付属の給電ケーブルを見つけました。
早速HWD15をフル充電し、別の端末に給電できるか試したところ、給電のみを選び、給電開始したなと思った矢先、数秒でHWD15の電源が落ちて給電されなくなりました。
カスタマーセンターに問い合わせ回答待ちなのですが、
1週間待っていますが返答はありません。
何かHWD15の設定があるのでしょうか?
iPadとwx05を試してみましたが、どちらも同じです。
じゃすみん様、コメントありがとうございます。
HWD15は今となっては古い機種となりましたね。
・過去に相当回数、充放電を繰り返して劣化が進行した。
(バッテリーのタイプによりますがフル充放電500回程度で寿命か)
・利用中止時にあまり劣化していなかったとしても、
その後に長期間完全放電状態(これもよろしくない)だったため、
バッテリーが寿命を迎えた。
といったあたりではないでしょうか。
回答ありがとうございます。
またHWD15の電源を入れるとフル充電あるように見えます。
再度給電のみを選択し 給電をはじめても同様です。
それでもやはり寿命と諦めた方が良さそうですね。