
国土地理院地図やヤマケイ地図など、インターネットで取得した地図を紙に印刷する機会が増えました。
インクジェットプリンターで印刷した場合、雨に濡れても文字が滲んだり破れたりしないように防水コーティングしたくなります。安上がりな方法を試してみました。
アクリルスプレーでコーティングする

インターネットで検索すると、アクリルスプレーを利用する事例が見つかりました。
お試しにダイソーでアクリルスプレーを購入しました。
屋外でスプレーし乾かす

ベランダなど屋外で、新聞紙などいらない紙を敷いて、薄くまんべんなくスプレーします。

生乾きになったら洗濯バサミで干してもいいです。
失敗例

これはスプレーし過ぎた失敗例です。

スプレーし過ぎると、乾いても液だれのような厚い層が残ります。
テカテカした部分は指でさわると粘着する感触があるので、折りたたんだときに癒着してしまいそうです。
水をかけてみた

薄くスプレーして乾かした地図に水をかけてみると、たしかに水をはじきやすくなったようです。ただし、油紙のような状態になるので、取り扱いに気を使いそうです。
普通紙に印刷しただけの地図に水をかけてみましたが、顔料系のインクならそう簡単に滲んだりしません。わずかな防水性を向上させるためにこの手間をかけるかどうか微妙なところです。
クリアポケットでシーリングする

「コーティング」ではなく「シーリング」を試してみましょう。
ダイソーで「イージーシーラー」を購入しました。こんな電気器具が108円で手に入るなんて。

「イージーシーラー」の取扱説明書です。

クリアポケットを同時に購入しました。費用は合計で216円也。

印刷した地図をクリアポケットのサイズに合わせてカットします。

シーリングする余裕が1センチくらい欲しいです。

「イージーシーラー」に単三電池を入れます。左側の白い膨らみの中央に走っているのが電熱線です。
電熱線は押さえるとスイッチが入る仕組みになっています。使わないときは安全カバーをあいだに挟んでおきます。作業が終わったら、その都度電池を外したほうがよいでしょう。

シーリングする直前に3秒間発熱部を押さえて予め温度を上げます。

クリアポケットのようにフニャフニャしたモノはいちばん端からシーリングするのは困難です。数センチはなれた位置からシーリングすることになるでしょう。

反対側の端までシーリングして抜き取ります。

力の入れ具合や、動かす速度によりますが、溶着してさらに切れてしまうことがあります。それはそれでよしとしましょう。

最初にシーリングできなかった数センチをシーリングします。始点をうまく合わせる必要があります。

溶着した切り口がぴったり閉じていれば成功です。

こちらは切れずに溶着できた大成功例の写真です。

なんと二重に溶着できました。
この路線でいくなら、食品用のシーラーあたりを導入すると良いかもしれません。実売価格3千円強です。登山用の食糧を小分けするのにも使えそうです。
チャック付きポリ袋に封入する

すでにやっている人が多いと思いますが、チャック付きポリ袋に封入するのがいちばんお手軽です。特殊な機材を必要としません。くるくる巻いて、ボトルホルダーなどに突っ込むのであれば、これがいちばんでしょう。
A4サイズ用のポリ袋にA4用紙を入れると余裕がありすぎます。地図の端を切り落として、B5サイズの袋に入れればよりコンパクトになります。
折りたたむにはチャック部が邪魔になります。より薄くコンパクトにしたい場合には、前出のシーラーを利用するとよいでしょう。
耐水紙に印刷する
「山と高原地図」で使われているようなユポ紙に印刷できないものでしょうか。
通常のユポ紙
ユポ紙と言えば、「ライフ アウトドアノート B6」を持っています。
インクジェットプリンターで印刷すると、文字や線が潰れてしまいました。ユポ紙はインクを素早く吸着できないからでしょう。

インクジェットプリンターに対応したユポ紙
インクジェットプリンターに対応したユポ紙は存在するようですが、かなりお高いです。そこまでして試すかどうか思案中です。
その後、使ってみました!





コメント
大昔、カモシカスポーツで換気扇のコーティングスプレーを売っていたことがありました。
国土地理院の地図にスプレーするとエアリアマップみたくなるとのことでした。
天野さん、コメントありがとうございます。
換気扇のコーティングスプレー! 試してみます。